エレファントカシマシの「悲しみの果て」

悲しみの果て
最近身の回りが少しゴタゴタしまして。いつになくセンチメンタルになったりするわけですが。そんなときに寝ながらi-podをシャッフル再生していたら飛び出したのがこれ。
エレファントカシマシの「悲しみの果て」。ちくしょう。切ねぇよ宮本。エレカシのヴォーカルを張っている宮本浩次。俺の中で「ああはなりたくないけど尊敬できるバンドマン」ランキングでかなり上位を占めています。傑作「奴隷天国」や「珍奇男」のようにテンションがキレてる宮本も好きですが、叙情的でのびのびとした歌声はもっと好きです。エレカシから連想するキーワードは「粋」、「泥」、「田舎」、「日本男児」。決してスマートではないですが、一度リスナーの心を握ったらその握力で純感情を搾り出すようなバンド。この表現わかりにくいかな。そのダサさや熱さゆえに拒否反応を示す人も多いですが(最初は歌い方や詩が演歌みたいで嫌だなと思った)、このバンドに会えてよかったなと思える数少ないバンドの一つです。ライブに行ったことはないけれど。邪道。
僕は馬鹿になった。―ビートたけし詩集
シングル「悲しみの果て」のカップリングには「四月の風」。四月。うーんタイムリーですね。ビートたけしが詩集「僕は馬鹿になった。」で男の本分は自己犠牲だといった感じのことを書いていたけど、このサビにも通じるものがあります。あー。これも切ない。なんか哀しいなぁ。それでも明日につながる歌。決してニヒリズムには走らない。そこが「四月の風」のいいところ。
sweet memory?エレカシ青春セレクション?
一応「悲しみの果て」も「四月の風」も収録されているアルバムを紹介しておきます。スマートに恋愛を楽しんでいる紳士淑女の方々は聴かないでください。