しもばしら(霜柱)

シモバシラの氷柱

  • シモバシラ

シソ科
たかさ30〜70cmの多年草。低山の木陰や水はけのよい林内に生える。
冬枯れの茎の根元に霜柱のような氷柱ができる事からの名。


森林植物園での自然観察会に参加。
昨日の陽の射さない冷え込みとはうって変わった青空のキンとした冷え込み。
近所の人に「こんな時期に何を見に行くの?」といわれたという人も。
なんのなんの…いろいろと有るんですよ。


送迎バスを降りて入園するとすぐにシモバシラを見に行った。期待通り、霜柱が出来ていたが、木漏れ日にあたって少し融けかかっていた。それでも植物好きの人ばかり。
造詣の妙に皆で歓声を上げた。

  • ツクバネの実も残っていました
  • クマザサもきれいです

さかき(榊、栄樹)の実

サカキの実

  • サカキ

ツバキ科サカキ属
暖地の常緑樹林に生える常緑小高木。
枝葉を玉串として神前に供える。花期は6〜7月。果実は11〜12月に黒紫色に熟す。


実家に行ったついでに、久しぶりに神社にお参りした。
以前は山の麓の鳥居をくぐって谷沿いの道を上り、更に急な石段を上り切ると山の樹木に囲まれた広場に静かな佇まいで本殿があった。折々の行事でよく上っていたので、道の曲がり具合や道端の石や草の様子までが記憶に残っている。
私が実家を出てしばらくの後、神社は麓に下りた。脚腰の弱った人もお参りし易くはれやかな場所だが、以前の神社に比べると軽い。これも時代の流れか。
境内にはいろいろな樹が植栽され育ちつつある。この木々が大きくなれば神社の風格も出てくるのだろう。
サカキの実が沢山実って、つやつや輝いていた。

こみかんそう(小蜜柑草)

コミカンソウ

  • コミカンソウ

トウダイグサ科
高さ15〜50cmの一年草。道端、畑、荒地に生える。葉の下につく直径2.5mmくらいの果実がミカンを思わせることからこの名がある。



駅のホームの隙間に生えていたコミカンソウ。寒さにあたって全体が赤く染まり、可愛らしい。
田舎の駅ですね。和みます。


自然観察会で山に入ったとき、眼鏡を外して汗を拭いて弁当を食べて、先生の出発の声に大慌てして岩の上に置いた眼鏡をそのままにしてしまった。
眼鏡無しでも何とか過ごせそうだったけどやはり眼に無理が来るかもと考え、「メガネの三城」で作り変えた。
3ヶ月ぶりにメガネをかけると、やはり良く見えます。足もとの小さなコミカンソウもばっちり。

有馬温泉の紅葉

有馬瑞宝寺公園の紅葉

稽古仲間と紅葉狩りへ。
有馬温泉観光総合案内所でウォーキングマップをもらい10:30にスタート。新しいマップは判も字も大きくおすすめコースも載っていて単純化された道も一見わかり易く、バス停、市民トイレなども書き込まれていて便利だけど「以前の絵入りほうが道がわかりやすいね」というのが私たちの感想。


杖捨坂はきついから嫌という人もいて、有馬玩具博物館、人形筆、有馬籠、念仏寺、炭酸泉源など見ながら瑞宝寺公園へ。
今年の紅葉は見頃なのか今年が良いのか、今までで最高の部類に入る美しさだった。
太鼓滝を上から眺め、外周道路を通って途中の立杭焼の店(なんと全品50%OFF!)に寄り、かんぽの宿で昼食。安くて美味しかった。
腹ごしらえしたところで、鼓ケ滝公園へ。緑も多く、滝の音と周辺の空気が優しく、人出も少なくホッとした穏やかな気分になった。

    • 鼓ケ滝公園


    • 見上げればイイギリの実が

    • 石垣の落葉にも風情が

    • 降りしきる金色のイチョウを浴びながら帰路へ


四時間弱の有馬温泉もみじ散策でした。

書写山円教寺の紅葉

書寫山圓教寺大講堂

西国第廿七番 天台宗 書寫山圓教寺
当山は康保3(966年)性空(しょうくう)上人によって開かれました。
…略…
「西の比叡山」とも称されれるように僧侶の修行の道場としても栄えて参りました。現在境内は国指定の史跡であり、又多くの重要文化財が現存しています。
…略…
   書寫山圓教寺のウォーキングマップより

植物観察会で訪れた書寫山圓教寺は紅葉が見頃だった。
曇り空で時折射す陽に輝く黄色や赤、シイやスギなどの照葉樹や針葉樹の大木の豊かな緑色、見下ろす山や市街地や遥かに光る海に浮かぶ島々の穏やかな風景、壮大で重厚な建築物。
いつもの観察会とは一味も二味も違う観察会だった。
信仰心の乏しい私もなんとなく心伸びやかな気分になったのは、歴史ある場所の力だろうか。今度は家族と一緒に来て見たいと思いつつロープウェイで下った。





呑吐ダムハイキング

小学校区の「マナビィひろば」企画のハイキングの案内が地域の回覧でまわってきた。ダム内部の見学が出来るということで、いつもハイキングや観察会で眺めているつくはら湖を別の視点から見られそうだと考え申し込みをした。
今日は「第19回 呑吐ダムフレッシュアップウォーキング」というイベントが開かれていてその一環としてのダム施設見学会が開かれていたらしい。
ダム管理所から少し歩いた管理塔のエレベーター前で「呑吐ダム監査廊探検」というダムの図や注意事項などが書かれた紙をもらい、定員11人とかの小さなエレベーターで地下4階に下りた。

監査廊とは
ダムの管理のために設けた通路で、ダムに異常がないかを人により確認したり、設置している色々な計器により観測をしています。
温度はいつも16〜18度位なので、夏涼しく冬は暖かいよ

    • 監査廊見学出発 手前に見えるのはダム模型

    • 計器や階段がいっぱい 管理も体力要りそう



河川放流設備室を出た所で職員の方から話を聞いた。

    • 下から見上げた 洪水吐(こうずいばけ)ゲート 上流が大雨の時開くそうです

 カメラや警報サイレンものっています

呑吐ダムは農業用水と生活用水の両方を供給しているのが特徴で、水質や水量の維持が大切とのこと。

    • 見学を終えてイベント会場の「つくはら桜の広場」へ。太鼓の演奏や餅つき、ポン菓子など賑やかでした

    • ダムに潤される農村の風景が昨日からの黄砂でかすんで殆んど見えなかったのが残念です

    • こんな大きなダム どこの管轄かと見たら…

きくばやまぼくち(菊葉山火口)

キクバヤマボクチ

  • キクバヤマボクチ

キク科


植物観察会に参加した。雲は多いが爽やかなハイキング日和。
暑い夏の名残かセンニンソウが花盛りだったり、その足もとにはイヌタデの群生が秋をいっぱいに感じさせてくれたり。
斜面にキクバヤマボクチが重そうに垂れて咲いていた。
メンバーの一人が手をかけて引き抜こうとした。「ちょっと待った!」「写真撮らせて!」「ゆっくり見させて!」あちこちから声が飛んだ。
見ればその人は既に引き抜いた一本を手にしている。先に到着して手にかけたらしい。
「数の少ないものはとらないで。後で来た人も、明日来る人も見たいから。」と私が言ったら、隣にいた他の人が「自然のものはとらないで。とってもいいのは写真だけ!」と言った。
言われた本人はあまりこたえていないらしく、確保した一本を嬉しそうに高々と抱えていたら、「持って帰るのなら、隠して」と言われてしぶしぶビニール袋に丸めて入れた。
観察会で時折採取する人がいる。どういう気持ちで採るのか私には理解できない。
多くのメンバーの厳しい言葉で、この一本は引き抜かれずに済んだ。
風に揺れながら私達を見送ってくれた。