みやまうずら(深山鶉)

ミヤマウズラ

  • ミヤマウズラ

ラン科
山地の常緑広葉樹林内に生える多年草。茎の高さ10〜25cm。花は白色、葉の表面には鳥のウズラの羽根模様に似た白い網目状の模様がある。



午後から雨になるという予報なので、遅い朝食の後、一昨日の観察会の山道に出かけた。一時間あまり歩いて到着して見ると、どうも様子がおかしい。一昨日は上ってきた坂道を、今日は上から下りて行った。両側の草が刈り取られている。
雨で花びらが落ちていたナンバンハコベ、ピンボケのウシタキソウ、アキチョウジがお目当てだったが、みな根っこから刈り取られていた。がっかりして、引き返すことにした。


細い沢の向こう側の崖に生えているミヤマウズラを撮ろうと、水の殆んどない沢に入ってしゃがんでいたら、軽トラックのおじさんが車を止めて話しかけてきた。
「なんか、いいものある?」
「いえ、ちょっと花の写真を。」
「朝からここ刈っとんね。上から刈ってきて、もう下まで行ってる。黄色い花きれいやったのに。」
「カラスノゴマでしょ。」
「そやそや。」と、エンジンを止めて車から降りてきた。


朝からキノコ採りに山に入っていたとのことで、ビニール袋の茸を見せてくれた。裏がまっ黄色で「えっ?こんなの食べられるの?」と言う感じ。なんでも、近所に住む秋田出身のおじいさんから教わって、長年食べ続けているとのこと。「シバハリよりおいしい。みなが採らんからいっぱいある。一本あげるからおんなじの見つけたら。」と、本当に一本だけくれた。
サギソウとモウセンゴケの生えている所を「誰にでも言うたらあかんで。」と言いながら教えてくれて「今度会ったら、マツタケあげるわ。あっ、雨粒落ちてきた。」


20分あまり立ち話して、急げ急げと帰った。帰る道筋で、もらったキノコと同じ物を見つけたので採って帰ったが、連れ合いが「知らん人にもらった物は信用できん。」と、食べようとしない。明日、キノコに詳しいお隣さんに見てもらうことにする。
ミヤマウズラの葉↓ 虫に食われています