SIer/SEのIT翻訳ビジネスの向かう先

でも通訳さんが増えるほど、コミュニケーションコストが増えてしまう気がする。

「フランス語→英語→日本語」と「フランス語→日本語」なら、後者のほうが情報伝達はうまくいくと思う。

これはSIビジネスの構造の問題だと思う。

というわけで、個人的には顧客-SIer-エンジニア-プログラマとあれば、せめて顧客-エンジニア(自分)にして、コミュニケーションコストを小さくできないかなぁと考えている。

極論を言えば、顧客がコンピュータと直接コミュニケーションできれば、つまり、直接共通語を話せれば、コミュニケーションコストが最も低く抑えられるということで、ある意味正しいと思います。

しかしながら、『鶏が先か、卵が先か』の議論と同じで、SIビジネスの構造がコミュニケーション能力の発達を阻害しているのかもしれませんし、コミュニケーションギャップがある故にそこに仲介(=翻訳)ビジネスがあるのかもしれません。(SIerやSEがやることは単なる仲介だけではないでしょうが・・・)


SEやプログラマはクライアントと直接コミュニケーションする能力を徹底的に磨き、積極的にクライアントとのコミュニケーションを図る。そしてSIerはそういう環境を醸成する。

こうすることで、SI業界全体がいい方向に動き出すのかもしれません。SIerはその存在価値の多くを失うことになるかもしれませんが。。。

個人のプログラミングパワーを武器に業界を渡り歩きたいなら、まずは大手SIerやコンサルファームで方法論を学んだ後、自分が望む方面のエッジな企業に転職することを心掛けてください。新しいことを始めるなら、まずは既存の方法論を知ることも必要ですし、何よりこういった全体論をしっかり学ばせるような体力を大半の小規模企業は持ち合わせていません。