昨日の花 今日の花

svelandski2016-06-28

火 旧暦 5月24日 仏滅 辛巳 一白水星 下弦 Leo V26 24601 日目

片山由美子さんと言へば、現代の代表的俳人であるが、実はこの方とそのご主人ととはちょっとしたことで知り合ひである。まだ僕が日本で仕事をしてゐた頃の話で、その頃はまだ俳句を始められたばかりではなかったかと思ふ。あれよあれよといふ間に数々の賞を受賞して新聞や雑誌などでお名前を見かける様になり、これまでに句集やエッセイを何冊も著はされてゐる。NHK俳句の講師もされたことがある。そんなすごい人たちと知り合ひであるのはそれだけで光栄なことだが、普段から本もろくに読まない僕としては、知らない季語もたくさんあり、はづかしく、「この方と知り合ひです」などといふのは烏滸がましい限りだ。それなのに今日は「著者謹呈」として新しい句集を郵便受けに受け取ってしまって感激。勿体無い。句集の題は「昨日の花 今日の花」(ふらんす堂)。開いてみると一日一句形式の「俳句日記2015」 になってゐて読みやすい。句が並んでゐるだけの句集よりも僕には親しみが感じられた。実は僕は何年も前には、はづかしながらブログに自分の駄句を載せてゐた時期もある。それも片山さんに影響されたこともあったと思ふが、そのうちに仕事が忙しくなってやめてしまった。今はもう年金生活に入ったので、また句作を考へれば良いのだが、やはり毎日一句は難しい。でもたまには自分で句作を考へるのも良いかなと思った。今日いただいた本の今日の日付のページを開いてみると、「短夜」といふ季語を使った句が書かれてゐた。それで、本をいただいたお礼の意味を込めて、自分の今日のブログに同じ季語を使った一句をひねって記録としておきたい。
鳥啼いて 短夜あさし 朝を知る