所得の伸びとインフレ率について*ちゃんと*調べてみたよ。

昨日のエントリにも大変有益なコメントをいただきました。改めて感謝いたします。甘えた言い分で恐縮ですが、また変なところがあれば是非コメントいただければ幸いです。



ということで、所得とインフレ率についてはecon-economeさんが約3ヶ月前にとっくに言及されていたことをここで明らかにしておきたいと思います(以前読んだはずなんだけどすっかり忘れてましたすみませんすみません)。今更ですが、未読の方はまずは以下2つの素晴らしい分析をお読みいただくことを激しくお勧めいたします。

1番目に挙げたエントリは、原油等の価格の上昇が単純に一般価格の上昇に結びつくわけではないことをこの上なく明確に指摘している点で、大変重要な分析と思います。

また、2つ目に挙げたエントリは、先日のNYTクルーグマン論説と併せてお読みいただくとより一層興味深いものになるでしょう。是非どうぞ。



というわけで、話の流れとしてはもうこれ以上付け加えることはないんですが【蛇足ばかりのsvnseeds】、せっかくなので通りすがりさんにご教示いただいた「オーソドックスなやり方」に則り、

  • 所得(賃金)に毎月勤労統計調査の賃金指数(30人以上(一般・パート))
  • 物価上昇率にCPI(総合)

を用いた図を載せておきます(ソースは本エントリ末にまとめて掲載します)。



【図:所得の伸び率と物価上昇率(改) 1971-2007年】

ついでに比較のため、昨日の図を、上の図とスケールを合わせて以下に再掲します。



【図:所得の伸び率と物価上昇率(再掲) 1965-2007年】

これは、

  • 所得(賃金)に家計調査(1世帯当たり年平均1か月間の収入と支出 − 二人以上の世帯のうち勤労者世帯 実収入)
  • 物価上昇率GDPデフレータ

を用いたものです(ソースは以下ご参照)。



【本日のソース】

では皆さんごきげんよう。これからちょっとジャムセッションに行ってきまーす。