THE HOURS めぐりあう時間たち

ゴールデンウィークはひたすら本を読んでます。途中で読むのをやめて何かをしなくてもいい時間がずっとあるのってすばらしいです。買ったけど読めずにいる本も多かったので、どこにも出掛けることなく読書三昧。
さっき読み終わった本は 「THE HOURS めぐりあう時間たち」という本。
これは映画にもなりましたよね?(まだ見てませんが。確かニコール・キッドマンヴァージニア・ウルフでしたよね?)
登場人物は、1920年代のロンドン(というかリッチモンド)に住む作家のヴァージニア・ウルフ、そしてそのヴァージニア・ウルフの書いた「ダロウェイ夫人」を愛読する1950年代のLAに暮らす主婦ローラ・ブラウン、そして1990年代のNYに住む「ダロウェイ夫人」というニックネームを持つ編集者クラリッサ・ヴォーン。*1
この3人のある1日のそれぞれのストーリーが交互に描かれてゆくんだけど、そんな別々の時代に住んでいる3人に実はちゃんと実際のつながりがあったりもして、読んでいておもしろかったです。
なかでもローラ・ブラウンが夫のバースデーケーキを作るシーンで、思うようなケーキを作ることができずにいるとこが好きでした。
「何か美しいものを作りたいと考えた(ばつが悪いけれどそれは本当のこと)のに、かわいいものを作ってしまったのだ。」
何とか美しく仕上がったと思っていたら、近所の主婦にケーキを「かわいいじゃない」とほめられてローラ・ブラウンはへこむんですね。
そう、彼女の頭の中にイメージされる理想のケーキと現実の彼女が持つケーキ作りのテクニックが作り出すケーキには差が、それも決定的な差があるわけ。
うーん・・・わかるなあ・・・

映画も見てみたくなりましたよ。

それでは。

めぐりあう時間たち―三人のダロウェイ夫人

めぐりあう時間たち―三人のダロウェイ夫人

*1:本の「ダロウェイ夫人」のファーストネームがクラリッサ