拈華微笑

我が琴線に触れる森羅万象を写・文で日記す

Origin を読んで…

ダン・ブラウン著のオリジンを読んだ。
友人が得意気にこの本の話をするので、どれどれ…と読んだが、最近本をほとんど読んでない為か集中力に欠け前半にかなりの
日数がかかった、眠くて、眠くて… 。
既存の宗教を壊滅(という言葉は使ってなかったが)させるような事態が、近未来に起こる…というようなテーマだったが
その他にもてんこ盛りの内容で、二度目をじっくり味わいながら読むともっと得るものがあるようだ。

どうなんだろう一般的な話、民衆は宗教離れをとっくにしてるんではないだろうか…なんて普段から思っている自分としては
小説の前半にこれほど引っ張って対宗教への科学の進歩を物語る必要があったのだろうか…というのがボクの第一感想であるが
それはやはり宗教的にチャランポランな日本人的な感想なのかもしれない。

ただ、この著者は賢明にも『仏教』を話しの中に触れていない…。
ボク自身は科学が発達すればするほど、人々は『Zen』を欲する…ことを確信している、人間であるから
小説内で何度も目にするウイリアム・ブレイクの言葉『かぐわしき科学が暗き宗教を追い払い…輝ける宗教が栄える』・・・
それは『禅』だろう〜よ!と最初から思って読んでいたが。
著者のこの本を通して言っている未来像というのは、けっこう楽観的なものであるが
今現在、世間を見渡す限り人間の『愚かさ』ばかりが目立って、どうも楽観視する気は正直起きないが
だからこそ、どんなに些細な『素敵な事』であっても、それにホッとする自分があることも確かだ。


  人はどこから来て、どこへ行くのか・・・の図