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2014-08-15

「STAND BY ME ドラえもん」感想

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 日本を代表する国民的テレビアニメを、原作者藤子・F・不二雄生誕80周年記念作品として、「friends もののけ島のナキ」八木竜一×山崎貴監督で3DCG映画化。

 良くも悪くも、まったく普通のドラえもん。正直それ以上の言いようがないので、これより他に書く事がないのだが、それではさすがに各方面からお叱りを受けそうなんで、もう少し何かでっち上げてみる。まあ、それを書いたことにより、余計にいろんな意味で怒られそうだが(エー)。

 さておき。
 原作の第1話「未来の国からはるばると」と、ファンの間でも特に人気の高い「さようならドラえもん」「のび太の結婚前夜」を含む、計7本のエピソードを映画用に一本にまとめた本作。ドラえもんのび太と一緒に暮らすきっかけになる「成し遂げプログラム以外、ほぼ原作どおりの内容、台詞も可能な限り原作に沿ったものとの事。
 ために、誰もが一度は目にした事のあるシーンばかりで、その意味での目新しさはないものの、そこは30年以上も続くロングセラー作品だけあって、何度観ても飽きさせない。逆に言うなら、それだけ物語として完成されているという証明でもあり、下手に弄って台無しにする事なく、作品の良さそのままを活かし、守ったという点では、素直にベストなチョイスだったと評したい。

 ドラえもんの秘密道具、および未来世界の描写に関しても、原作のテイストをしっかりと残しつつ、どことなくリアリティを感じさせるモノへとブラッシュアップ。古きよき昭和の時代を彷彿とさせる現代の描写と相俟って、我々オッサン世代が幼い頃に夢見た「懐かしき未来」を具現した、実によい仕事だった。

 誤解を恐れず言えば、ここまでやるなら普通にセルアニメ(最近ではセル画は使わないそうだが、便宜上こう呼ぶ)でもいいじゃんとも思ってしまうが、そこは上記した藤子・F・不二雄先生へのリスペクトと、日本アニメーションの底力の誇示、ついでに一度こういうのやっておこうぜ的な感覚も含まれているのではと、勝手に邪推する。
 アニメーションと実写両方の手がけた監督の感性がうまく取り入れられている事が、結果的にいい方向へと作用したのだろう。正直、ここまでちゃんとしたものが出てくるとは思っていなかったが、変にヲタク寄りでない、かと言って独りよがりでもない、きちんとした娯楽作品として、名作を次の世代へと受け継ぐためのモノが出来たのは、大変喜ばしい事である。


 ただそれだけに、一つだけ苦言を、それも本編にではなく広報担当に対して呈したい。確かに本作は、原作中もっとも泣けるとされるエピソードを扱い、それに見合うだけの仕事をしてはいるが、それにしたって「ドラ泣き」というフレーズはあまりに猥褻である。
 もちろん、それを目的に映画館へと足を運ぶユーザーも少なくはないだろうし、他にもこういった事を謳う作品は多数存在する。しかし、これではまるで泣ける事が本作のカタルシスそのものであり、全ての集約のようではないか。もっと言うなら、本作を観て泣けなかった者は、その真価を十全に理解していないダメユーザーとでも断じているような表現。
 以前から、どうもこの監督は「感動」というモノをファッション感覚で安易に取り込んでいるようなきらいがあると思っていたが、まさかこんな形で現れるとは。日本映画の弱点は未だに「感動=泣ける」ではない事に気づいていない点だと断ずるが、このたった数文字の単語が、本作の価値を著しく削いでいるという事実に、いい加減目を覚ましていただきたいところ。


 目を覚ます、と言えば、なぜのび太青年の声は妻夫木聡だったのに、ジャイアン青年の声は小川直也じゃなかったんだろうか。まあそれを言ったら、スネオ青年の声も山Pじゃないといけなくなるし、ドラえもんに至ってはジャン・レノを連れて来ないといけなくなるから、キリがないので止めたんだろう、ウン。


 10年ぐらいしたら、テレビシリーズも本作のようなフルCGになりそうな予感がしなくもないが、とにもかくにも、煩型の原作ファンも一見の価値はアリ。泣けるかどうかは、各自でご確認を。ちなみに小生自身は、軽くウルッとは来たものの、”ドラ泣き”はしなかった(皮肉)。


 ☆☆☆★★++

 ヨシ、次はミノタウロスの皿」をCGアニメ化しよう!!(ヤメトケ)星3つプラスプラス!!













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