マイMVP2014!!

 今年も、この日がやってきてしまった。

 本日、毎年恒例の東スポプロレス大賞が発表され、棚橋弘至新日本プロレスが3年ぶりに、故ジャンボ鶴田と並ぶ歴代4位タイとなる通算3度目の年間MVPを獲得した。

 ここ数年は、中邑柴田といった同年代に加え、脅威の新星たるオカダ・カズチカの台頭も目覚しく、あと一歩という場面が多かったが、今年はIWGPヘビー奪還をはじめ、リング内外で話題を振りまき、まさに日本プロレスの顔として大活躍を見せてくれた。

 格闘技ブームが去って久しい昨今。何度も冬の時代を迎えながらも、そのたびに消滅しかけた小さな灯火を守り続け、今再び俄かに注目を集めるコンテンツに成長させたのは、己を信じ、プロレスを信じて、文字どおり身体を張ってきた、彼らプロレスラー達の尽力の賜物に違いない。これからも、彼にはその鍛え上げられた肉体を駆使し、業界を牽引していただきたい。


 おめでとう、タナ。君こそ、プロレス界の太陽だ!! 


 さておき。実は毎年、この東スポプロレス大賞と同時期に、小生がまったく個人的に発表している賞がある。


 その名も、『マイMVP』!


 要はその年、小生が一番ハマった作品を独断と偏見で選出、勝手に表彰してしまおうという、贈られる側には何のメリットもない、傍迷惑極まりない賞である(ハイ、ここまでテンプレ)。

 去年に続き、今年も頭一つ抜け出た秀作にはなかなか巡り合えず、選出は難航が予想された。が、今月に入り改めて対象作品を思い返してみたところ、出来のよかった作品とそうでない作品とでは、査定点数(あくまで独自の)の差が極端すぎるほど分かれており、さほど手間取る事なく、選定は終了。気がつけば、あっという間に受賞作が決定してしまった。
 異論は多々あるとは存じるが、小生にとってはこれが本年度のベスト作品だと、胸を張って断じる。


 それでは発表します。2014年度、小生がまったく個人的に選ぶ、最優秀作品は…、

































 ディスク・ウォーズ:アベンジャーズ』!!

 受賞理由は、やはりメジャーなヒーローからマイナーなヴィランまで、マーブルコミックスのキャラクター達が次々に登場するアメコミファン大歓喜の展開はもちろん、少年少女の成長譚と、そこに関わる人々の群像劇というツボを抑えたシナリオ。これに尽きる。
 少々チャイルディッシュナイズされているのは、まあご愛嬌として、ストーリーも老若男女に分かり易く、面白い。まさに文句なしの受賞です、おめでとうございます!!

 なお、他の受賞作品は以下のとおりとなっております。

 <殊勲賞>
 『テンカイナイト
 <同>
 『スペース☆ダンディ

 <敢闘賞>
 『月刊少女野崎くん
 <同>
 『烈車戦隊トッキュウジャー』

 

 <技能賞>
 『SHIROBAKO』
 <同>
 『ヤマノススメ セカンドシーズン』

 <特別賞>
 『さばげぶっ!
 <同>
 『ロボットガールズZ』

 【総評】
 殊勲賞は、ともにMVPを狙えた秀作。「ダンディ」に関しては、技能賞とのダブル受賞でもいいくらいの、数々の実験的な手法が際立っていた。あと、ショタっ子のキャワユさでは「テンカイ」がダントt(以下略)。

 敢闘賞は、ハンテンション&ハイセンスなギャグで、毎回腹筋崩壊させてくれた「野崎くん」と、もはや本賞の常連となったスーパー戦隊シリーズから。始まる前は、あんなデザインで大丈夫なのか?とファンを心配させたが、ここまでほぼ捨てエピなしの安定感で、逆に驚かされた。次回作ニンニンジャーにも期待。

 技能賞は、アニメ業界の裏側という、ある意味自虐的な内容を扱いながら、キレイごとだけでは済まない、しかし瑞々しい若者の成長譚をリアルに描いた「SHIROBAKO」を選出。「えくそだすっ」、来年辺りニコ動で配信してほしい(笑)。
 もう一つは、登山をテーマにしつつ、女の子たちのキラッキラな青春劇とキャッキャウフフをうまく融合させたヤマノススメを。「萌え」というジャンルをワンランク上のステージに押し上げた快作と、勝手に確信する。

 特別賞は、単純に一番何も考えずに笑えた作品を。他にもギャグものは多数あったが、この二作の手加減なさっぷりは群を抜いていた。


 さて、来年はどんな作品が、我々を楽しませてくれるのか。それでは皆さん、マイMVP2015でまたお逢いしましょう!!