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流浪の狂人ブログ〜旅路より〜 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2016-01-31

「希望の力よ! 光の意志よ!」「未来へ向かって、突き進め!」

f:id:synkronized417:20160131192323j:image:w640
 いや、いやいや、冗談抜きにまさにコレじゃん。初代の必殺技レインボーストームの掛け声そのままみたいな物語だったじゃん。プリキュアという作品の系譜が、こういう形で継承・具現化されてるんだよ、間違いなく!

 さておき、とうとう来てしまいました、「Go!プリンセスプリキュア最終回。

 クローズさん、まさかのラスボス化。放送開始から1クール待たずに退場した頃から考えると、とんでもない大出世だけど(オイ)、戦いが繰り返されるという暗喩と、「花のプリンセス」のストーリーを考慮するに、むしろ必然かもしれん。

 しかし、これまでのようにブッ倒したり、ムダに仲良くなったりではなく、あくまで絶望を夢と相反する存在としながら、それさえも自分を育ててくれるものだと認め、受け入れる事で、極めて優しく、美しい形で戦いを締めくくったのは、本当に素晴らしかった。
 「今回は」負けを認めて大人しく消えたクローズさんだけど、ディスダーク=絶望が完全に消滅したわけではない。それでも、否、それさえも、実はすごく大切であり、失敗も挫折も、骨肉となって自分を強くしてくれる。そして夢を見る人がいる限り、その営みはどこまでも、連綿と続いていく。
 その事を、本作はプリキュアディスダークとの戦いという形を借りて、チビッコ達に説いたのだと断じたいね。だからこそ、フローラさんは去っていくクローズさんに、まるで親しい友人のように心からの「ごきげんよう」が言えたんだと、勝手に信じる。

 まさしく、かつてバスケットボールの神様」マイケル・ジョーダンが語った私は9000回以上シュートを外し、300試合に敗れた。決勝シュートを任されて26回も外した。人生で何度も何度も失敗してきた。だから私は成功したんだ。I’ve missed more than 9000 shots, lost almost 300 games. 26 times, I’ve been trusted to take the game winning shot and missed. I’ve failed over and over and over again in my life.And that is why I succeed)の具体だよ。未就学児には難しくてよく分からないかもしれないけど、その子が成長して、何か夢を見つけた時、あるいは何か始めようと思ったとき、ふと今日のフローラさんを思い出してくれると嬉しいし、作り手さんとしても、無上の喜びなんじゃないかな。

 Bパートも、戦いを終えて普通の女の子に戻った彼女たちが、友と離れ離れになる寂しさや辛さや痛みを抱え、涙を流しつつも、それぞれの夢に向かって笑顔で突き進もうとしている姿と、少し大人になった彼女達の未来の姿に、物語が終わった後も彼女達の世界と人生は続いて行くんだと感じられて、こっちも思わずもらい泣きしてしまったよ。つーか、今こうしてブログ書きながら、また思い出し泣きしそうになってる(笑)。
 人間界に残ったシャットさんロックさんを含め、今まで登場したキャラクターほぼ全員、自分の道を歩んでいこうとしている様子で、もはや全てにおいてグッド。否、ベリーグッドを通り越して、エクセレントマーベラス、ファンタスティック。こんなに素晴らしい作品を一年に渡って視聴出来て、本当に良かった。
(そういえば、本作で消滅したメインキャラクターは結局ディスピア様だけだったな…)

 これまでも繰り返し書いてきたとおり、本作はプリキュアというシリーズを、一度女児向けアニメとして再構築し、新生させる目的があったと邪推しているけども、その目論見はものの見事に、否、目論見以上に大成功したと断じていいんじゃないかと。
 第一話から最終回までの全50話、ただの一話もムダなく、もれなく一本の大河ドラマとしてまとめ上げた奇跡的な構成もさることながら、中だるみも蛇足もなく、おまけに目立った作画崩壊もなく、完璧な形で完走しきったスタッフさんの尽力には、ただただ脱帽と称賛と尊敬の意を贈りたい。
 加えて、各エピソードのどれもが、こちらの想像・想定するレベルを遥かに凌駕。期待値を10とするなら、最低でも予想通りの10が数回、他は常に12〜15、場合によっては20越え、100点満点でいえば、どんなに少なく見積もっても150点〜200点という、とにかく圧倒的且つ驚異の完成度で、毎回度肝を抜いてくれた点も、高評価のさらに上の高々々々評価。

 誤解を恐れず言えば、ハートキャッチプリキュア!が、それまでのシリーズの集大成にして、やるべき事をすべてをやりきった、いわばプリキュアを完成させ、終わらせた作品」だとするなら、本作はその枠を守りつつも、さらにその先にある次の可能性へと踏み込み、限界を突破した「到達点」に辿り着いた作品であると称する。

 とにもかくにも、この作品に対する称賛と、敬意と、感謝を表現するには、高卒低所得の小生のボキャブラリーでは足りなすぎる。それぐらい、本作は徹頭徹尾、何もかもが素晴らしかった。何もかもが、つよく、やさしく、美しかった。おそらく向こう20年、本作を越えるだけの作品は生まれないだろう。

 次回作魔法使いプリキュア!」もガッツリ楽しませていただきます。本作に関わられた全ての方々、素晴らしい作品を本当にありがとうございました。この作品に出逢えた事は、小生にとってこの上ない宝物です。


















: 2016/02/02 16:41 >こういう形で継承・具現化されてるんだよ、間違いなく!

初代からの積み重ねを形にしていたという訳ですね。

>クローズさん

当初は華々しく散るキャラだったのが中の人の熱演で復活確定したという…もし、真殿光昭さんがクローズでなかったらこんな最終回はできなかったかもしれませんね。そう考えるとほんと、すごい話です。

>ディスダーク=絶望が完全に消滅したわけではない。

ディスピアが再び現れた事やクローズやロックが復活した事も絶望は消えないという事を表していたと思うと実にすごい話ですよね。
そして、その事に絶望するのではなく受け入れる、今までつらいこと、絶望したこと、そして、それらの先にあった夢や希望、それら全てを受け入れて前に進むというその姿はほんと、強く優しく美しかったです。
ある感想のところでやたらと残留意念があるのに四つ目のパヒュームの事を教えなかったり、トワの誘拐を止められなかった先代を批判する人がいたのですが、ただの言いがかりと思うのですが、考えてみると絶望というのは自分たちでなんとかすべきものであるからこそというのがあったのではないかな?と。
四つ目のことを教えていなかったのはそれを見つけるのは今を生きる者だと言う考えがあったのかもしれませんね。
必ず、巡り出会うと。

>まるで親しい友人のように心からの「ごきげんよう」が言えたんだと、勝手に信じる。

されど、友ではない…そんな関係であるのが実に心にじ〜んときました。

>ふと今日のフローラさんを思い出してくれると嬉しいし、作り手さんとしても、無上の喜びなんじゃないかな。

作品作りにとって、それ以上に嬉しいことはないでしょうな。

>つーか、今こうしてブログ書きながら、また思い出し泣きしそうになってる(笑)。

きららの飛行機が出るぎりぎりまで一緒にいて、ちゃんとみんなで別れるのは本当によかった。
笑ってドーナツを食べて、だけど、泣いてしまう。
そりでも笑っては前に進める彼女たちはほんと、素晴らしい。

>シャットさんとロックさん

あの二人も居場所を見つけられた様ですね。

>今まで登場したキャラクターほぼ全員、自分の道を歩んでいこうとしている様子で、もはや全てにおいてグッド。

全キャラクターを誰も無駄にせず、見事に使った好例でしたね。

>本作で消滅したメインキャラクターは結局ディスピア様だけだったな…

映画のウォープも元ディスダークだったそうなのでディスダークは二名、死亡ですね。
とは言え、クローズもロックも一度、きっかり死んでいるので本作は悪はバンバン倒すをちゃんと描き、その上で様々な描き方をして、展開に活かしたのは本当に見事でした。
ちなみにウォープ、自分の力を過信して、自分の方が優れているとディスダークを抜け出したそうです。
でも、やっている事がコレクションと…ここら辺、インタビューなどを読むとああ、納得のキャラだったと思います。
カメレオンであった理由も判明。

>その目論見はものの見事に、否、目論見以上に大成功したと断じていいんじゃないかと。

作っている中で出演者のみなさんの熱演やスタッフ、視聴者の応援といった色んな人や思いがあって、色々とあったからこそと思うと…。

>毎回度肝を抜いてくれた点も、高評価のさらに上の高々々々評価。

王道であり、斬新であり、今まで誰もしたことが無かった事を入れて、見事な作品になっているのですからすごいですよね。
感想している人の中には無難の出来栄えとかもっと遊んでほしかったとか色々と不満も感じたりする人もいる様ですが、私自身、みなみ兄登場回でのゆいがなぜいなかったのか?が不満だったけど、そういうところ含めて大好きな作品です。
まあ、どんな名作でも少しだけ不満があったりするものですが、synkronized417さんが絶賛されおられるハートキャッチもデューンの動機不明などが不満にあげられていたりします。
synkronized417さんはプリンセスプリキュアでちょっとここがってところはありましたか?

>「魔法使いプリキュア!」

しかし、プリンセスプリキュアが素晴らしかった分、こっちはどうなるんでしょうね?
色々と気になります。

それでは、

synkronized417synkronized417 2016/02/03 21:26  :さん、コメントありがとうございます。

 プリキュアというシリーズを一女児向けアニメとして新生させつつ、受け継ぐべきモノはしっかりと受け継いだ、近年稀に見る大傑作でした。

 真殿さんの熱演もさることながら、それでクローズさんが返り咲いた事で、物語の完成度がより増したというのが、実に凄い話しです。何かしら、携わった人々の熱意がそういう形で見えざる力となって働いたとしか思えません。

 確かにツイッターを見ると、女児向けアニメとしては非の打ちどころがないけど、プリキュアとしては遊びがなくてイマイチだった、という人もいらっしゃるようですが、繰り返すようにおそらくは最初から新生を狙っていたために、そういった過去作の「らしさ」を、意図的に排除したのでは?と個人的には邪推しています。
 まあ、セミの話やらんこ先輩の件等、それなりに遊んでる要素もあったと思いますが、そもそもメインターゲットである未就学児にとっては、これが初めてのプリキュア(テレビアニメ)である場合もあるわけですから、ヲタ目線の見解は気にしなくて問題ないのでは。
  残留思念についても、彼女たち(?)だって好き勝手に出てこれるわけじゃないでしょうし、特定の条件が揃わないと発現できないののでは?と。だいたい、そんな幽霊任せの世界に夢も希望もあるわけねぇだろって話ですよ(笑)。余談ですが、4つ目のパフュームは、単に先代には適合者がいなかっただけで、虹の数だけ最初からあったのだと思ってます。キーに関しても、先代が持ってたのが12個だっただけで、最終回前を観る限り、やはり希望の数だけ出現するのかと。

 それも含めて、本作に関してはまったくと言っていいぐらい、不満点はありませんね。もちろん、このシーンはこういう風にしてほしかったとか、こういうセリフを言ってほしかった、みたいなのはなくはないですが、それが作品そのものの良さを貶めるものではなく、あくまで個人の趣味趣向レベルですので。
 そんな事言ったら、ミス・シャムールによる夜伽のレッスンシーンがないじゃんとか、色々出てきますよ(笑)。重要なのは、これが誰に向けて作られた作品なのかであり、その一点からすれば、個人的な好みを抜きにしても、これ以上の作品は他にないと断言できます。

 小生が馳浩だったら、義務教育のカリキュラムに本作の鑑賞時間を組み込みますよ。そのくらい、日本中、世界中の子供達、否、全人類に観てほしい。胸を張ってそう言える作品です。「魔法使いプリキュア!」も面白いといいですねぇ。

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