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2012-12-30

2012年の映画総評、みたいなもの

 さて、本当はもう2本レビューを残しつつ、大した出来じゃないし別にまあいいかという事で(エー)、ちょっと早めに今年鑑賞した映画のまとめを書いてみる。

 今年の総鑑賞本数は110本。年間目標本数である100本を、何とかクリアできたものの、スケジュール及び金銭的問題で鑑賞を見送った作品も多く、あるいは鑑賞しても年々ポンコツ化が進行するオツムのせいか、鑑賞してもレビューを書けなかった作品も10本以上あり、反省すべき点の多い年であった。

 また、まったく個人見解ながら、洋画、邦画ともに例年に比べて完成度が平均化されており、良くも悪くも星3つ以外の評価をした作品が極端に少ない年だったようにも感じられた。単純に小生の感性が鈍ったのか、それとも製作者側のアイディアが多種多様化されすぎた結果なのか、それは分からないが、来年こそは星4つ以上、できれば5つをつけたくなるような作品の登場を、切に願う。


 そんな中、小生が個人的に良かったと思う作品ベスト3は下記のとおり。

 1位「アーティスト」
 

 
 2位「天地明察
 

天地明察 ブルーレイ豪華版 [Blu-ray]

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 3位「魔法少女リリカルなのは The MOVIE 2nd A's 」
 

魔法少女リリカルなのは The MOVIE 2nd A's Original Soundtrack

魔法少女リリカルなのは The MOVIE 2nd A's Original Soundtrack



 次点「最強のふたり
 

 
 同「虹色ほたる
 

虹色ほたる―永遠の夏休み― [DVD]

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 同「アシュラ
 

アシュラ [Blu-ray]

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 1位はベタ過ぎるぐらいにベタなチョイスだと自覚しているが、やはりこれが一番良かった。映画というエンターテイメントに必要最小限の要素が、見事に全部詰まってる秀作。

 2位に関しては、日本人の手仕事の凄さ、素晴らしさを改めて認識させてくれた点と、失敗こそが成功へと最大にして唯一の道だとするメッセージに深く感銘を受けたので。ちょうど、ノーベル賞発表の時期と重なったのも幸いしたかと。

 3位。これは正直、内容的には次点の3作品と拮抗しているものの、いわゆる美少女萌えアニメの殻を一つ叩き壊した作品であると確信したため。観てない人は、本当に観た方がいい。一応、それなりに予備知識は必要だけども、その労力に対するだけのサティスファクションは確実にある。


 こうして観ると、今年はやはり良質なアニメ作品が数多く見受けられる、まさにアニメの当たり年だったように思える。上記した以外にも、ももへの手紙」「劇場版まどか☆マギカと良作が続き、一体前年の豆富鬼神は何だったのかと思っちゃうぐらい、アニメヲタクとしては嬉しい限り。来年もこの調子で、傑作を世に送り出していただきたい。



 さて、ここまで一部を除き色々と褒めてきたところで、今度は逆にダメだった作品ワースト3を発表してみたい。

 1位「POV〜呪われたフィルム〜」
 POV?呪われたフィルム?<Blu-ray>

 2位「ウーマン・イン・ブラック」
 黒衣の女 ある亡霊の物語〔新装版〕 (ハヤカワ文庫NV)

 3位「メリダとおそろしの森
 メリダとおそろしの森 DVD+ブルーレイセット [Blu-ray]

 次点「トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン」
 ほぼトワイライト [DVD]

 1位は、これほど鑑賞した事を後悔した作品も珍しいってぐらい、本当に心底クソつまらなかった。単なる海外低予算ホラーの焼き回し。それも、相当に程度の低い。おそらく、学生が文化祭で流すために撮ったとしても大ブーイングに違いない出来。

 2位、3位は単純に面白くない。より厳密に言うと、まったく面白みがない。

 次点に関しては、前日の記事を参照という事でひとつ。



 そんなわけで、何の脈絡もなく水樹奈々のPVとともに、本日はこの辺で。明日中にレビュー書き終わるかなー。ムリかなー。まあやってみるか。

 じゃ、そういう感じで。


 

2012-12-29

「トワイライト・サーガ/ブレイキング・ドーン」感想

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 2008年公開のトワイライト〜初恋〜から約4年。全5作に及ぶ、人間の少女とヴァンパイアの恋を描いたステファニー・メイヤー原作のラブファンタジー最終章。

 
 例によって、「Part1」「Part2」まとめての感想。とはいえ、前作はただただバカップルが乳繰り合ってるだけの、評価がどうとか以前の内容だったので、あっさりと割愛させていただく。

 それを踏まえた上で、本作、というより、本シリーズを通して鑑賞した、率直な感想を述べたい。

 「なんッッッッじゃそら!!」

 散々引っ張った挙句、散々アレやコレややってきた挙句、最後のオチがアレとは、もはや壮大なシチュエーションコントにしか思えない出来。聞けば、原作とは異なるラストだそうだが、ならばなおの事、推敲の余地はなかったのか、それ以前に変更しなければならないような原作のラストとはいかなるものだったのか、別の意味で興味が沸いてしまった。
 
 極力ネタバレしないように説明すると、十三人の刺客を観に行ったのに、気がついたら逆転裁判になっていた感じ、とでも言おうか。確かに、メインターゲットを小生のような映画ヲタクのオッサンではなく、夢に夢見る、恋に恋するお嬢様方だとするなら、あまり血生臭い結末は好ましくなく、ドツキ合いで解決するよか幾分マシのようにも思える。が、それにしたって、もう少しやりようはあったのでは?
 アレでは、夢オチとさほど変わらない気がするのは、小生だけか?

 それから、これはシリーズ全体に言える事だが、とにもかくにも展開がゆっくりもっさりしすぎて、正直観ていてイライラしてしまう。甘くとろけるような愛の囁きだの、小じゃれたヴァンパイアジョークだの、そんなんええから早よやれや!と、何度叫びそうになった事か。そういう部分が観たくて劇場に足を運ぶ淑女もいらっしゃるのだろうと理解した上でも、それでムリヤリに希釈した観は否めない。
 素人意見ながら、全章通して観た限り、うまく構成すれば1クールアニメでもムリなく充分収まる内容だと察する。

 ついでに言うなら、そのムリヤリな引き伸ばし作戦のため、ただでさえ薄い内容が時間とともに記憶から抹消され、「アレ、コイツ誰やったっけ?」「ん?こんな設定あったか?」と混乱をきたす要因に。しかも、最終章まで来て突然のごとくダース単位で員数が増えるので、誰が誰で何が何やら。ぶっちゃけ、見慣れている分「スーパーヒーロー大戦」の方がよほど認識しやすい。

 肝心のアクションシーンも想像以上に短く、また迫力も説得力も圧倒的に不足。そこを期待して観に行く人もいないだろうが、もしいれば、迷わずウィザード&フォーゼMOVIE大戦アルティメイタム」をオススメする。アクションもストーリーもお色気も、アチラの方が断然上。


 しかし、これまで全シリーズ映画館で鑑賞してきたが、ここまで何の印象も残らない作品も珍しい。強いて挙げるなら、エドワード演じるロバート・パティンソンがやたら毛深かった事と、ジェーン演じるダコタ・ファニングの白塗りメイクがキモかった事と、アリス演じるアシュリー・グリーンが結構タイプだった事ぐらいで、恋愛モノとしても、ファンタジーとしても、もちろんアクションとしても、全てにおいて中途半端。


 金のムダ、時間のムダ、とは言わないし、これもまあ一つの経験かと思う事にするが、本当に世のご婦人方は、こういう物語に胸ときめかせているのだろうか。うーん、感性は人それぞれとは言うが、高卒低所得のオッサンには良く分からん。
 とりあえず、今後この手の作品、特に何章にも及ぶ壮大なストーリーなんてのに当たった例がないので、なるべく手を出さないようにしよう。正直、もうノーサンキューです。


 ☆☆★★★+

 まあ、ここまでよぉやったよという意味も含めて、オマケの星2つプラス!!













トワイライト 上 (ヴィレッジブックス)
トワイライト 下 (ヴィレッジブックス)
トワイライトII 上 (ヴィレッジブックス)
トワイライトII 下 (ヴィレッジブックス)
トワイライトIII 上 (ヴィレッジブックス)
トワイライトIII 下 (ヴィレッジブックス)
トワイライトIV 上 (ヴィレッジブックス)
トワイライトIV 最終章 (ヴィレッジブックス)





トワイライト?初恋? Blu-ray
ほぼトワイライト [Blu-ray]
ニュームーン/トワイライト・サーガ Blu-ray
エクリプス/トワイライト・サーガ Blu-ray 【廉価版】
ブレイキング・ドーンPart1/トワイライト・サーガ [Blu-ray]

2012-12-28

「レ・ミゼラブル」感想

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 1862年の発表以来、様々な形で映像・舞台化。日本でも噫無情(ああむじょう)の名で知られる、ヴィクトル・ユーゴー不朽の名作を、アラン・ブーブリル&クロード・ミシェル・シェーンベルク脚本によるミュージカルを基に、英国王のスピーチトム・フーパー監督、ウルヴァリン: X-MEN ZERO」ヒュー・ジャックマン主演で映画化。

 細かい内容、ストーリーに関しては、今さら語るまでもなし。脱獄囚ジャン・バルジャンの生涯を通じ、貧困と時代に翻弄され、時に不条理で無慈悲な境遇にその身を落としながらも、愛する人のため、民のため、または自らが信じる正義のためにと、懸命に生きる人々の姿を克明に描いた群像劇は、いつの世代も熱く胸を打つ事ウケアイ。

 セリフらしいセリフはほとんどなく、そのかわりに要所要所で突然歌いだすミュージカルという形態に、多少なりのとっつきにくさを覚える人も少なからずいると察し、また158分の長丁場ながら、物語の要点のみを掻い摘んで観せるダイジェスト的な構図に、違和感を感じる人もいるに違いあるまい。
 しかし、壮大な長編大河ドラマたる原作を、当たり前に撮影しようものなら、どこぞの吸血鬼バカップルの乳繰り合いなみにロングシリーズとなってしまうのは避けられず、それでは本作が持つうねりにも似た疾走感を殺しかねない。同時に、最低限の時代背景と各登場人物の置かれている状況を簡潔に見せ、その心境や決意、慟哭を歌い上げる事でより深く、印象的にクローズアップしていくこの手法を用いる事で、それぞれが抱える感情、もしくは激情を、観る者へよりダイレクトに伝える事に成功している。つまり、本作においてこのミュージカルという形式は、最善にして最高の表現法であったと断ずる。

 いわゆるアフレコではなく、演技をしながら実際に歌う、本作ならではの手法も素晴らしく、特にアン・ハサウェイ演じるファンティーヌが、自らに降りかかる絶望を歌い上げる「夢破れて」には、思いがけず涙腺が決壊。またピチピチのキャットスーツ着てウェイン邸に忍び込めばいいじゃん、なんてヌカす下衆野郎にはとりあえず鉄拳制裁をくれて、たとえ言語の違いはあっても、歌声というものはここまで心を揺さぶるものなのかと、改めて実感できた。


 一つだけ不満点があるとするなら、小生が個人的に一番好きな登場人物であるアンジョルラスの扱いが、結構酷かった点(笑)。一見してイケメンのチャラ男かと思いきや、実は芯の一本通った男の中の漢。確かに、学生らしい浅慮や、見通しの甘さこそ見られるが、正直、中身も外見もマリウスなんぞよりよほどカッコいい。
 それだけに、せめてガブロージュと同じぐらいにはスポットを当ててほしかったのだが…。もし本作がコミックゼノンで連載されていたら、間違いなく彼を主人公にしたスピンオフ作品が作られたに違いない。

 そもそも、前から疑問だったのだが、コゼットマリウスの一体どこに惚れたのだろうか。あんな顔と生真面目さと誠実さ以外、大した取り得もなさそうなゴボウ男、たとえ一目惚れ同士であっても、合コンで5、6分話しをすればどの程度か察しはつくはず。それとも、小生の与り知らない、彼女にだけは見て取れる魅力があるのだろうか。うーん分からん。
(ちなみに、マリウスのモデルは作者のユーゴー自身、コゼットのモデルは彼の妻と愛人だと言われているそうな。 エー)

 閑話休題

 思い返せば小学生の頃、図書室でたまたま目に付いて読んでみたのが、小生と本作の出会いだった。その本には何故か、ジャン・バルジャンが仮釈放される件と、彼が心を入れ替えるきっかけとなるミリエル司教と銀の燭台のエピソードまでしか描かれていなかったが(ために小生は結構長い間、これが本作の全体像だと思い込んでいた)、その物語の美しさとメッセージに痛く感動し、何度も読み返した記憶がある。
 残念ながら、小生自身にジャン・バルジャンのように導いてくれる人はなく、ナチュラルボーンそのままの極悪非道となってしまったが、今の世にこそ、無償にして無尽の愛を高らかに歌い上げるこういった作品が必要なのかもしれない。とにかく、実力派ハリウッドスター達の美声も含めて、是非とも劇場で鑑賞されたし。


 ☆☆☆★★+++

 しかし何度観ても、テナルディエ夫妻殴りたいわー(笑)、星3つプラス3つ!!













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2012-12-21

「ロックアウト」感想

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 リュック・ベッソン製作、ガイ・ピアース主演。人質となった大統領の娘を救うため、500人の凶悪犯罪者達に占拠された宇宙監獄に送り込まれた元CIAエージェントの戦いを描く、SFアクション。

 基本構造はいつもどおり、タフガイが美女をめぐって、悪漢ども相手にドンパチ全開血飛沫満開の大立ち回りを繰り広げる、リュック・ベッソン食堂定番メニュー。これはこれで申し分ないのだが、脱獄不可能の要塞と化した宇宙監獄を舞台にしながら、あまりにいつもどおり過ぎて少々拍子抜け。

 確かに、主人公演じるガイ・ピアースの、口は悪いがニヒルで無敵なキャラクターはかっこよく、ヒロイン演じるマギー・グレイスの聡明さと意外な肝っ玉の強さは麗しく、見るからに後半何かやらかしそうで実際やらかしちゃう悪役の面々は分かりやすく、何も考えずに観られるという意味ではアリな作りではあるものの、やはりせっかくのSF設定、ならではの要素ともう一、二捻り利かせた展開が欲しかったところ。

 ついでに言うなら、冒頭とラスト手前のサスペンス要素は、オチがバレバレな点も含めて完全に蛇足。本編(?)ともバランスも悪く、主人公が監獄への潜入を決意するきっかけを鑑みても、終わってみれば本当に必要だったのか疑問の残る恰好に。結局、アレが何だったのかも良く分からんかったし、もうちょっと上手い方法はなかったものやら…。


 さて、他の多くのリュック・ベッソン作品と同じく、実はもうこれ以上、本作について書く事が何もない(笑)。結論としては、ただただガイ・ピアースとドンパチを観たい人ならオススメ、SF考察とサスペンス要素を期待してる人ならやめとけ、そんな感じ。


 ☆☆☆★★

 それはともかく、「96時間/リベンジ」楽しみー。星3つ!










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2012-12-20

「カラスの親指」感想

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 道尾秀介原作のミステリー小説を、「楳図かずお恐怖劇場 絶食」伊藤匡史監督・脚本、「テルマエ・ロマエ」阿部寛主演で映画化。

 一見、蛇足で無意味に思えるような些細な部分も含めた、大小様々なパーツが、ほとんどムダなく、完全な形で機能していく巧みな構図に加え、それらが見事に繋がっていく後半の展開、及び演出の上手さは実に爽快で見応えアリ。また、本作のクライマックスであるヤクザへの復讐作戦は、お世辞にもイーサン・ハントばりとは言い難い、素人丸出しの危なっかしさが上手く作用し、非常に緊張感溢れるシーンでグッド。

 阿部氏演じる、職人気質だがどこか悪の道に染まりきれないお人好しの詐欺師と、村上ショージ氏演じる、オッチョコチョイでお調子者の相方、そして石原さとみ能年玲奈演じる姉妹と、小柳友演じるその姉の彼氏(と、猫)。とあるきっかけから同居し、ともに共通の敵であるヤクザに立ち向かう事になる、擬似家族ともいうべきこの5人の、デコボコでドタバタな相関もなかなか面白く、キャラクターバランスも申し分なし。
 特に村上氏は、いつもの関西弁ではなく標準語だった事に多少の違和感を憶えつつも、いい意味での小物観と胡散臭さが絶妙に働き、作品全体をよりよい方向へと引き上げる柱として、十全の仕事ぶりを見せてくれた。もしかしたらこの人は、ギャグさえ言わなければいい芸人なのかもしれない(エー)。多分気のせいだけど(エーー)。

 とはいえ、やはりこの3時間弱という上映時間が、相当なネックとなっているのは否めないところ。確かに、この尺に耐えうるだけのシナリオ力はあり、客を飽きさせない仕掛けは整っているものの、よほどの大作でもない限り、ここで敬遠する人は多いと察する。
 随分とアレな例えだが、「リリカルなのはA's」あるいはアシュラといった昨今の良作アニメ映画が、ヲタクが観るもの」という偏見のためにスルーされているような勿体なさ。そこさえ突破できれば、それに見合うだけのサティスファクションを得られるはずなのに、なんとも惜しい。まったく個人的な見解を言えば、うまく編集すればもう30分は短縮できたように思うが、こればっかりは何とも…。

 
 ついでに、ネタバレギリギリでまったく個人的な疑問を書いてしまうが、そもそも鶴見辰吾氏演じるヤクザは、あの事件の事を覚えていたのだろうか。おそらく、そこはお客さんのご想像におまかせします、といったところなのだろうが、どうも「どっかで見た事あるけど、コイツ誰だっけ?」みたいな感じに見えたのは、小生だけか?
 それから、姉妹が公園で聞いた銃声のような音。あのあと思いっきりスルーされていたが、結局アレも何だったのかイマイチ不明のまま。彼氏の言う「訓練」の一環なのか。うーん…。


 さておき。上記したとおリ、上映時間さえクリアできれば、誰でも問題なく楽しめる作品、のはず。作中の言葉を借りるなら「うまく行きすぎ」な展開に、正直途中からオチが分かってしまう人も中にはいると察するが、ストーリー自体が非常に魅力的なので、気になりましたら是非ともご鑑賞を。


 ☆☆☆★★++

 てか、一ヶ月近く書かなかったせいで上映終わっちゃってるじゃん…orz もうちょっと早く仕上げんとなー。星3つプラスプラス!!





カラスの親指 by rule of CROW’s thumb (講談社文庫)

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2012-12-09

「仮面ライダー×仮面ライダーウィザード&フォーゼ MOVIE大戦アルティメイタム」感想

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 年末恒例、新旧ライダーがタッグを組んで強大な敵と戦うスペシャルムービー第4弾。


 まずはフォーゼ。テレビシリーズ最終回から5年後、新天ノ川学園高校の教師となった弦太朗が、超能力を操り「怪人同盟」を名乗る生徒達に熱血指導(?)。
(ちなみにこの名称、実は巨匠・石ノ森章太郎先生の初期作品のタイトルに由来する)
 前後編で実質1時間使えるテレビより、さらに短い約30分尺のためか、いろいろとすっ飛ばした観が否めず、キャラクターの掘り下げも甘いが、単純明快なヒーロームービーとしては上々の出来。特に序盤、須賀健太くん演じる風田三郎サナギマン/イナズマン)を弦太朗を追いかけて街中を駆け回るシーンは、パルクールを取り入れたスタイリッシュなスタントに、スラップスティックのコミカルさがプラスされた、これだけで90分撮ってもいいんじゃないかと思えるほどの完成度だった。

 欲を言えば、せっかくライダー部の面々が再び一堂に会したのだから、それぞれの特技を生かした活躍を見せてほしかったところ。他にも、あのエスパー達はどこから出てきたのか、なぜ改造人間でも何でもない三郎が変身出来るのか、そもそもアレ、デザイン的にイナズマンじゃなくてDr.マンハッタンだろ、等、例によって細かいところを突いていけばキリがないが、弦ちゃん三郎の目を覚まさせるために取る意外な行動も含め、見応えは充分。


 続いてウィザード。無限に怪人を生み出す装置を破壊し、アンダーワールドに囚われたゲートを救うため、ウィザードポワトリンの世界で大活躍。
 アンダーワールド内という特殊空間ならではの、不可思議・理不尽全開の世界観ながら、終始ポワトリン及び同じく誘拐された子供達にウェイトを置き、起承転結をしっかりと作ってある点はさすが。
 一生懸命戦ってるのに、なぜか大ブーイングを浴びるウィザードに、やたらハイテンションのコヨミちゃんといった、テレビではまずありえないようなシチュエーションにも注目。


 最後はMOVIE大戦アルティメイタム。超能力増幅装置ゼーバーを使い、全人類消滅を企むアクマイザーを倒すため、ライダーチームが戦いを挑む。
 これまで移動要塞だのシャトルだのに比べ、装甲車とはまた随分とアナログな代物が出てきたな、と思いきや、これがなかなかのカッコよさ。当然ながらバイクとの相性もよく、近年の特撮作品でも、トップクラスの迫力を観せつけてくれた。
 坂本監督お得意のワイヤーアクションもさる事ながら、オンボードカメラによるマシンからの視点を取り入れる等、撮影面でもレベルアップ。まさしく、「こういうヒーロームービーが観たかった」と思わせてくれる、ファンも納得の内容だと評したい。
 個人的には、なぜかなでしこを乗せて走ったり、怪人と一緒にWヒートトリガーに撃たれまくってるアクセルが、かわいそう過ぎて妙にツボった(笑)。

 総じて。例によって「ツッコんだら負け」的な部分は多分にあり、結局弦ちゃんのご両親ついて何の言及もなかった事、ついでにメテオなでしこフュージョンステイツが水陸両用MSみたいで何だかなーと思ってしまった事、その他色々あるにせよ、上記した歴代最高のスタント&アクションと、伏線がキレイに収束していくシナリオの巧みさ、そしてやたらと挿入される濡れ乳&太もものフェチズム全開サービスカット(笑)で大満足。
 浦沢義雄脚本らしく、最後の最後でファントム悪魔一族をも超える、ウィザード最大最悪の難敵登場という鮮やかなオチまでついた、まさに一級の娯楽エンターテイメント作品。


 まあしかし、ここ最近リバイバルブーム(というか、東映の自作自えnゲフェンゲフェン)とはいえ、夏のキョーダインに続いてイナズマンアクマイザーポワトリンまで復活するとは。
 来年公開予定の「スーパーヒーロー大戦Z(仮題)」では、全ライダーと全スーパー戦隊に加え、とうとうギャバンをはじめとしたメタルヒーローが多数参戦するそうだが、ここまで来ると、もはやどこをメインターゲットにしているとかさっぱり分からなくなってきているように思う。

 おそらくは、かつてその作品を観ていた世代の人たちの「あのヒーローが出るなら観に行こう」的なリアクションを期待しているのだろうと察し、それで面白い作品が出来るのなら何の問題もないのだが、そろそろ「何でも出しゃいいってもんじゃない」というところに、気づいていただきたいものだと、あえて苦言めいた事を書いておく。

 
 ☆☆☆★★+++

 ザタンの中の人(?)演じるデーモン閣下の、ムダに高い演技力にも注目、星3つプラス3つ!!









FOREST OF ROCKS

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2012-12-06

「最強のふたり」感想

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 エリック・トレダノオリヴィエ・ナカシュ監督・脚本。実話を基に、全身麻痺の富豪と、彼の介護人となった貧民層の黒人青年との交流と友情を描いたヒューマンストーリー。

 「感動作」「泣けるエピソードのパッチワーク」が常識化してしまった映画業界に、一石を投じる改心の良作。見た目いかにもな雰囲気を、冒頭のカーチェイス、そしてアースウィンド&ファイアーのご機嫌なダンスナンバーで払拭する演出もさることながら、主人公二人の心境や気持ちの変化を丁寧に汲み取り、時にユーモアを交えつつも美しい物語へと昇華させている点は、非常に好感が持ててグッド。

 実話ベースとはいえ、明らかに過剰な創作をブッ込み、台無しにしてしまうような過ちは侵さず、また中途半端な奇跡で無理矢理ハッピーエンドに落とす事もなく、しかしエンターテイメントとして骨組みはしっかりと残し、最後まで観客を飽きさせない作りも高ポイント。まったく私見ながら、フランス映画らしいどこかアンニュイな空気を纏いつつ、ムダを省いて大事な部分だけを浮かび上がらせる、日本的な引き算の美学をも感じた。

 さて、一見して本作は、身体障害者と健常者がいかにして付き合うかを描いているようで、実はそれを含めた、大きなテーマが隠されている事に気づく。
 簡単に言うと、本作の二人の立場はまったくの正反対。片や、首から下が動かせないが、多くの富と教養を持つ初老の大富豪。片や、健康な体を持ちながら、学も資産も定職もない前科付きの移民青年。本来なら、接点を持つ事自体ほぼありえない関係である。
 しかし、そんな貧しい青年を富豪は受け入れ、自身の世話役という仕事を与える事によって、少しずつ人間として再生させている。教養や社会のルールをそれとなく教え、自分の足で立って歩く術と勇気を授けている。作中の視点では、主に青年の言動が富豪の背中を押し、まだ見ぬ世界を教えているように見えて、実はお互いが認め合い、ともに影響され合っている相乗の関係なのだ。
 もちろん、青年の歯に衣着せぬ物言いと、他から見ればKYとしか映らない行動が、偶発的に功を為したとも言えるが、それ以上に、普通なら疎まれるであろう彼のような人間を迎え入れ、貧富や育ち、世代や肌の色も越えて対等に向き合ったからこその結果だと、断言できる。つまり本作は、真に人間同士が心を通わせるにはどうするべきなのかを、気難しい車イス生活者と陽気な黒人青年の姿を通して世に訴えたかったのではないかと、勝手に想像するが、いかがだろうか。

 もしかしたら、本作を「不謹慎だ!」と怒る人もいるかもしれないし、たまたま上手くいっただけのご都合主義映画だと感じる人もいるだろう。しかし、お互いの至らない部分は指摘し合いつつ、どうする事の出来ない部分は個性と受け入れ、場合によっては武器に変えるぐらいの胆力を世間の人がほんの少し持てれば、世界は今より優しくなると信じたい。本作はその一つの具体であり、かつて北野武氏が語った「いつか健常者と身体障害者が『お前、頭悪いもんな』『お前は手足悪いもんな』なんて言い合える社会になるといいね」の、貴重な成功例であると言える。
(ちなみに、この場合の「武器」とは、オレは可哀そうなヤツだからお前ら同情しろ優遇しろ金よこせ、という意味ではない。念のため)


 ところで本作、聞けばハリウッドでリメイクが決定しているらしい。正直やめときゃいいのにとは思うのだが、個人的に富豪役にはアル・パチーノ、青年役にはクリス・オドネル「セント・オブ・ウーマン」コンビを勝手に推しておく(実際の彼は、黒人ではないそうなので)。
 

 ☆☆☆☆★

 そういえば黒人の彼、「ミックマック」に言語ヲタクの役で出てたんだね。全然気づかんかった(笑)。星4つ!!
 







Ost: Untouchable

Ost: Untouchable


オールタイム・ベスト・オブ・EW&F~太陽の祝祭

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ミックマック [Blu-ray]

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差別をしよう!(14歳の世渡り術)

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2012-12-05

「ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館」感想

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 スーザン・ヒル原作「黒衣の女 ある亡霊の物語」を、「ハリー・ポッターシリーズ」ダニエル・ラドクリフ主演で映画化。19世紀末イギリス、ある老婦人の遺書を探すため、その屋敷のある田舎町までやってきた若き弁護士が、たびたび現れる黒衣の女の呪いに翻弄されるゴシック・ホラー。

 
 実は「ハリポタ」シリーズをまったく観た事がないので、ダニエル・ラドクリフの主演映画を観るのは、本作が初めてだったリするのだが、それはともかくとして、正直今年映画館で鑑賞した作品の中でも、群を抜いてつまらなかった。
 元々、そんなに期待してはいなかったとはいえ、コチラの予想を大きく上回る、もとい下回る出来で、かなりガッカリ。この内容なら、DVDの旧作レンタルでも「時間と金を無駄にした」と頭を抱えたに違いない。

 何がダメかというと、まずストーリーが絶望的に退屈。解雇寸前のポンコツ弁護士が、訪れた廃墟同然の洋館で亡霊に襲われるなんてありきたり加減はまだしも、黒衣の女が出てくるたびに、何の脈絡もなく町の子供が変死するという、コント並の安っぽい設定には思わず閉口。
 加えて、その呪いの原因だの何だのが判明していく過程が極めて冗長、しかも話の流れが全体的に浅く、抑揚がないため、畢竟、誰かが「ギャー!」とか「ワー!」とか叫んでる時以外、全編に渡って睡魔との戦いに。オチも最悪で、何のカタルシスも感じられなかった。
 
 肝心の恐怖演出に関しても、近年の「パラノーマル・アクティビティ」のヒットに気を良くしたのか、相も変わらず「あ、今なんか動いた。ギャー!」「今、変な音がした。ギャー!」と繰り返しで、新鮮味ゼロ。畳み掛け方も極端にヘタで、ゼンマイのオモチャが勝手に動き出したーだの、安楽椅子がひとりでに揺れだしたーだの、挙句暗闇の向こうにキモい女が立っていたーだのが、効果無視タイミング何ソレオイシイノ?でやってくるため、たまに突然のデカい音にビックリする以外、怖さも何にもなし。ナッシング。

 かつて「マトリックス」が全世界に一大センセーションを巻き起こしていた時代、アクションはまるでそうする事が礼儀か作法のように、猫も杓子もサングラスに黒いコートを身に纏い、斜めに構えた二丁拳銃をぶっ放しつつ、相手の飛び道具を仰け反り回避する作風が蔓延していたが、「パラノーマル〜」の登場で、ホラー映画業界(?)も似たような現象が起きているのではないかと、勘ぐりたくなる。
 確かに、新しい手法や技術が開発されたのなら、それを使って自分ところも何か作ろうと思う気持ちは分からなくはないが、いい加減、主人公の後ろでドアが勝手に開いた程度では、今日日誰も怖がってはくれまい。まして、ビデオカメラも何もない、旧態依然としたゴシックホラーの世界に、本来低予算であるがゆえ苦肉の策をそのまま使われても、いいモノができるわけはない。

 もちろん、厳密に言えばまったく違うかもしれないし、あくまで個人的な見解ではあるが、この手の作品はとにもかくにも鮮度が命。いかにして「こんなん、どっかで見た事あるな」と思わせないかが勝負だと断ずる。そうした意味でも、本作はその条件を満たしているとはとても言い難く、人から金を取るレベルまで達していない、非常に中途半端な出来だと評する。

 
 しかし「パラ〜」に限らず、最近のホラー映画は随分と質が落ちたように感じるのは、果たして小生だけか?CGや特殊メイクがダメとは言わないが、もっと観客全員失禁させるぐらい、本気で怖がらせようという熱意(?)が垣間見えるフレッシュ(?)な作品に、何とか出逢いたいものだ。


 ☆☆★★★

 ダニエルくんのファンには悪いけど、本当に褒めるところなかったわ。星2つ!!












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2012-12-01

「ぼくが処刑される未来」感想

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 「仮面ライダーフォーゼ」福士蒼汰・吉沢亮W主演による、「TOEI HERO NEXT」第2弾。量子コンピュータ「アマテラス」によって完璧に管理された25年後の世界で、未来犯罪者として現在から連れてこられた男が、自らの無実を証明するために奮闘するSFストーリー。


 ぶっちゃけて言えば、SF設定といいセットといい、非常にチープでおかしな点だらけ。そもそも、万能コンピュータによって守られた秩序が云々など、「マイノリティ・リポート」「アイ・ロボット」を観た後では今さら感全開で、新鮮味もヘチマもなし。

 加えて、少々ネタバレになるが、過去の冤罪一つでいきなり法改正なんてあるわけはなく、ましてどこから生えてきたかも分からんコンピュータに法の管理をさせるなど、世界中の弁護士から大ブーイング食らうだろうといった疑問点も多く、いくらSFとはいえ、そうした部分を丸っきりすっ飛ばしてしまっているのは正直痛い。
 だいたいにして、あの「世界」とは地球全体を指すのか、それとも日本国内、あるいは一部の地域だけを指すのかもさっぱり。少なくとも、公開処刑のテレビ中継が視聴率70%越え、街頭テレビの前で「殺せ!殺せ!」の大合唱するような民度の低さは、良識ある我が国の国民ではありえまい。
 その他、細かく突いていけば、出てくるボロは枚挙に暇がない。普段なら、問答無用で星2つ!が定石である。

 がしかし、これはまったくつまらないかと思いきや、意外や意外、結構楽しめる内容だったりするのが、実に不思議なところで(笑)。もちろん、ダメすぎて笑えるといった意味ではなく、本シリーズのコンセプトである「特撮ヒーロー番組出演者の新しい魅力を掘り出す」という点を理解した上で観れば、上記した部分も含め、なかなか頑張ったじゃないか、と思える作りだと、個人的には感じた。

 主人公演じる福士蒼汰くんの、リーゼントに学ランのハイテンションボーイとは打って変わっての、気弱で言いたい事も言えない臆病キャラ(そういえば誰かが「如月弦太朗が野上良太郎になった」とツイートしていたが、まさに言い得て妙な表現だ 笑)が、困難を乗り越えて成長していく姿もさる事ながら、吉沢亮くん演じる天才ハッカーとその人間関係、そして最後の最後で二転三転するストーリー展開は、想像以上にスリリング。さらに他の登場人物の言動、思惑が、上手い具合に重なり合っていく巧みさは、さすがの長谷川圭一脚本といったところか。
 

 前作の「PIECE〜記憶の欠片〜」同様、ファンムービーとしての意味合いが強く、それ以外の人が1800円払って観るだけの価値があるとは、正直言い難い。また、主演の二人の演技力もまだまだ途上な上、特撮ドラマそのままの技法にややぎこちなさを憶えてしまうが、「これはこういうものだ」と試金石を観るぐらいのつもりなら、サービスデーかレイトショーで鑑賞しても問題はないかと。


 ちなみに本シリーズ、すでに第3弾、第4弾の製作が決定しており、次回作の主演はゴーカイレッド小澤亮太くんなんだとか。ということは、相方はブルー山田裕貴くんか、はたまたシルバー池田純矢くんか。あるいはバスコ細貝圭くんの可能性も。ともかく今から楽しみだ。


 ☆☆☆★★

 でも、あの二人はこれから伸びると思うんだ(誰目線?)、星3つ!!








脱走のシーズン

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PIECE ―記憶の欠片―【DVD】

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2012-11-28

「綱引いちゃった!」感想

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 「花田少年史 幽霊と秘密のトンネル」「なくもんか」水田伸生監督、「八日目の蝉」井上真央主演。大分県大分市を舞台に、市のPRのために競技綱引きをする事になった市役所広報課の女性職員と、給食センター廃止撤回を条件に全国大会を目指す職員達の奮闘を描く、スポ根コメディ。


 予告を観れば大体のストーリー展開が分かってしまう、この手の映画にありがちな内容。こういう作品が好きな人もいるだろうし、それなりにいい話だとは思うものの、正直、他と比べて突き抜けた要素がなく、よく言えば定番中の定番、悪く言えば没個性的に仕上がってしまった観は否めない。
 確かに、競技綱引きに参加する事になった、通称「綱娘」の面々それぞれが抱える問題に、メンバーや周囲の人々が少しずつ働きかけていく事で絆が深まり、それらがクライマックスに繋がっていくという構図はベタだが面白く、特に子を持つ母親、あるいは同じような悩みを持つ人には感涙モノだと察するが、一つ一つのエピソードのかみ合わせがよろしくないのか、点の点を繋ぐ線が若干弱い。
 あくまでチームとしてまとまっていく姿を描く事に終始し、その過程で営まれるドラマにのみ特化したとの考えられるが、井上真央演じる主人公と、松坂慶子さん演じるその母親にしてチームメンバーとの関係、または本作一番の泣き所であろうシングルマザーの家庭問題等、もっと掘り下げても良かった気が。

 ネタバレ覚悟でさらに付け加えるなら、上記の点を踏まえれば、あのブツ切り感溢れるラストも多少納得できるとして、ならばせめて風間杜夫氏演じるアホ市長がその後どうなったのかも含めた、何かしらのカタルシス、例えば佐藤二朗さん演じる秘書が、エンドロール前にでも「まあ前の市長の時も、ほとんど秘書の私が動いていたようなものだからね。ハッハッハッ」と市長の椅子でふんぞり返ってるシーンの一つもほしかったところ。

 冷静に考えれば、小生が大好きな「書道ガールズ!!」と構図的にほとんど同じなのだが、向こうがピチピチの女子高生で、コチラがオバハンとブーちゃんと元カレーライスの女である点を除いても、気持ち的にもう一歩、胸の真ん中を刺激してくれる何かがあれば。そういう意味では、非常にもったいない。

 
 まあとはいえ、定期的にこういった映画が製作されるという事は、それなりに需要があるという事なのだろう。観る人によっては大絶賛でも不思議ではないが、個人的にはちょっと食傷気味かなと。

 ところで疑問。物語中盤、鼻血を出して蹲った石塚英彦氏に声をかけた女性は、結局誰だったのだろうか。まさかブヨンセもといメンバーのポッチャリか?うーん、良く分からん。


 ☆☆☆★★

 てか、九州男児=長渕ってイメージ、何とかならんのか?その昔、福岡出身の知人がものすごいキレてたぞ。星3つ!!







綱引いちゃった! (小学館文庫)

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