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所長サンの哲学的投資生活 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2016-10-23

子午古道を歩いてみた。

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西安の南にある子午古道に行ったときのこと。
紀元前からある山道を散策し、出発地である東屋に戻って遅い昼食を食べていると、
むかいに相席の初老のおっちゃんが酒をすすめてきた。

白酒だ。
もともと酒は一切ダメなので、口をつけるフリをしてあとは妻に…とごまかすと、
おっちゃんはびっくりした顔でこう言う。

「酒が飲めないならお前は身体がわるいのだろう」

いやいや。
その関連付けは中国生活で慣れたけどおかしいでしょ。
しかし、おっちゃんはさらに意気が上がり、

「手をみせてみろ!ほら俺のほうが逞しいだろう、ほらほら!」

と、酒とは別の方向へ走り出す。

「子どもはいるのか?何いないのかっ!」

正におっちゃんにとって理想の展開に持ち込まれ、

「酒が飲めないから子どもができないんだ!」

と、ドヤ顔で決められてしまった。

で、おっちゃん手製の青唐辛子と落花生の炒めを勧められ(食堂に自家製を持ち込み)
お前はとうぜん辛いの苦手なんだろ、おれは判るんだぞ的な顔で試してきたので、
何気ない顔で「おいしいね」と食べると、
そこはおっちゃんの理想の展開とはちがったらしく広げてこない。

こういうちょっと前のタイプの中国人は、
悪気はないのはよく知っている。
そして長居するとだいたい同じ展開になるのも知っている。

「南京大虐殺についてどうおもう?」

という言葉が出る前に、さらりと居なくなるほうがいい。
この日は、途中からあいにくの雨で、
しばし退却が遅れた。

「安倍はよくないだろう。うん。知ってんだから。」

という言葉が出たところで、傘をひろげ帰途についた。
これだけ罵ってもまったく本人に悪気はない。
むしろ本人は国際交流ができて満足げでもあり、
外国人にいいことを教えてあげたとすらおもってる節もある。

だいたい中国人が日本の首相を嫌がってるときは、
日本が国益を伸ばす時期にあたる。

当たり前だが、
中国にとってやりにくい相手ほど嫌われる。
やりにくいと思われたら外交的には合格でしょう。
中国で悪口を言われるのは〈こいつでは中国に損だ〉という意味。

さて。
この古道、未整備なかんじがとてもいい。
中国の山は、すぐに登山ルートをコンクリで固めてしまうのだけど、
ここは貴重な自然のままの山。
また来よう。