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所長サンの哲学的投資生活 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2016-06-15

あなたの英語は合ってます、が通じてませんフィリピン。

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西安の路地なんかで野菜を買うとき、
標準語で話しかけると「何?」と怪訝な顔で聞き返されることがある。
中国語初級者がこれで自信をなくす話はよく耳にするのだけど、
これは語学のレベルとは関係ない。

ローカル中国人は、方言でしゃべらないひとにびっくりするのだ。
全部ではないが、ここは必ず方言を使うでしょ!的なポイントがあって、
そこを標準語で来られることに慣れてないためそうなるらしい。

とくに農村からリヤカーで野菜を売りにきてるひとなどは、
テレビ以外で標準語話者と関わることなど現実にそうないので戸惑う。

初めて西安に来た7年前は、タクシーで行き先を告げるとき、
西安のイントネーションでないと通じないひともたまにいた。

すると、だいたい運転手は「あなた南方のひと?」と聞いてくる。
よくわからない言葉やイントネーションを使うのは、
みな沿岸部だろうと大まかに判断するらしい。
西安日本人あるあるだ。

マニラでも似たような経験はよくあった。
ただし、フィリピン人の場合、習慣とかが問題ではないとおもわれる。
首都で、しかも昔から変化がない点は重篤だ。
上海ではすでに標準語で通じるのだから。

例えばマニラでタクシーに行き先を告げる。
運転手は判ったような判らないような顔をして発進する。

しばらくすると「サー、○○へ行きますか?」と確認してくるので、そうだと答える。
その5分後また「サー、○○ですね?」と聞いてくる。

あれ、オレの英語ダメなのかな…

という、これも現地あるあるだが、英語のせいではない。
フィリピンではタクシー運転手に二三回行き先を告げる必要がある。

どうやら彼らは記憶ができないのでは?というのが現地の定説。
また基本的にフィリピン人はあらゆる事象が2割くらいで進むので、
聞いたときは判った気になっても走ってるうちにワケがなくなるんだろう。

また、こういうこともあった。
あるモールにできたパン屋でTOYOHASHI(豊橋?)というチーズケーキが売ってるという。
マナミの実家は豊橋なので、気になって行ってみた。
店と豊橋となにか関係があるのか?そこの店員に尋ねてみた。

「このTOYOHASHIの名前はどういう意味なの?」
「はいチーズケーキです」
「いや、それは解るよ。TOYOHASHIにどんな意味があるのか聞いてるんだけど」
「はいTOYOHASHIはチーズケーキです」

フィリピン人とのコミュニケーションではよくこのパターンに陥る。

英語は通じている。
が、中身が通じないのだ。

言葉を理解するというのは、総合力の成果によるものだとつくづくかんじる。
言語とは既成概念のアウトプットなのだ。
本人の経験値を超えてアウトプットされることはないのだ。

ひとつの言葉、たとえば「問題なし」という言葉にたいして、
日本人は自分も相手もそして関係するすべてにまで想像力を働かせて異常はないか確認する。
中国人なら利害関係者の範囲での意味でとらえる。
フィリピン人なら、いまざっと考えたけどたぶん大丈夫くらいの確度だろう。
責任を負えと言うほうが筋違いかもしれない。

語彙の数だけ思考がある。
タガログの語彙の少なさは、彼らの人生そのものだろう。
南の島の神様についていけるひとは選ばれたひとなのだ。間違いない。

「水ちょうだい」と店員に言って、スプーン持ってくるようなことは、
フィリピン以外の国では遭遇しにくい。
現地での日々は言語能力とは別次元の障害との闘いだった。
ともあれ、新しい大統領が既得権益とどこまで本気で闘うか。
高校サッカーくらい愉しみに観戦しております。


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