しょんぼり技術メモ

まいにちがしょんぼり

情報系のあなたが引っ越すときに気をつけておくべきいくつかのこと

ひょんなことから1年に2回引越をすることになった自身の経験から。

引越直後には電源系統を掌握しよう

情報系のあなたであれば、各部屋にどのくらい壁面コンセントがあって、どこからアースが取れるかなどは既に把握していることだと思います。しかし、見落としがちなのは、電源系統がどうなっているか、ということです。


つまり、配電盤についてる個別ブレーカーのどれがおちると、どの壁面コンセントへの給電が止まるのかを把握しておくことです。これをしておかないと、一見離れた場所にある機器を同時に使ったらブレーカーが落ちてUPSが騒ぎ出す、なんてことになります。


これを行うべきタイミングは、引越直後です。我々情報系の人間は、生命維持のためにIP到達性を最優先にしなければなりませんから、引越後には速やかにルータなどの設置を行う必要があります。その作業のあとに、各ブレーカーを実際に落として電源系統を掌握するのは、ドキドキを味わうには大変良い機会ですが、UPSで保護されていない機器が繋がっている可能性がある場合には危険です。もちろん、そのような迂闊な機器を作らないことが最重要であることは言うまでもありません。


電源系統を把握したら、同一系統に接続する機器の消費電力量を把握しておきましょう。簡単に言うと、電子レンジや電気ポット、エアコンと同時に使えない機器を把握しておくべきです。

電源ケーブルの取り回しは先を見越して行おう

あなたがデータセンターに住むのでない限り、いずれどこかで「ここに電源があれば」という事態に見舞われます。あるいは、1年後に「この家具レイアウトを考えた奴は誰だ!ぶっ殺してやる!」となるかもしれません。そのような場合に備えて、「もしここで電源が必要になったときでも対応できるように、1口だけ開けておこう」という心がけが重要です。荷ほどきを終えたあとに反対側の壁までテーブルタップを這わせるほど屈辱的な作業はありません。


また、その際には、テーブルタップやケーブルに、給電元やUPSの有無がわかるようなラベリングを行いましょう。さもないと、いずれ「このケーブル這わせた奴ぶっ殺す」となります。なりました。

IP到達性を取り戻すためだけの箱に梱包しよう


我々は情報学類生であるので、もちろんIPアドレスは一人当たり8個必要である。

http://d.hatena.ne.jp/softether/20061102

我々はIP到達性がないと死ぬ生き物であるからして、引越後速やかに接続できるようにしておくのが望ましいです。引越に伴い各種の契約が変更され、機器のコンフィグを修正する必要がある場合、梱包直前にやっておきましょう。普段死ぬほど見慣れている水色のきしめんケーブルは、こういうときに限って出てきません。


新居に着いたら、この箱を開けて接続すればIP接続性と人間性を取り戻せる状況にしておくことは、非常に重要です。軽いトラブルシュートをすぐ実行できるよう、必要なケーブルや端末を同梱しておくことも忘れずに。ケーブルの結線のために必要なラベリングを事前に行っておくことの必要性は、もはや言うまでもありません。


それでは、良い新生活を。


【追記】
書き忘れてました。引っ越しすると、割と機器がぶっ壊れます。引っ越し屋に頼んでも、壊れるときには壊れます。自分でやるならなおさらです。HDDを抜ける機器は、抜いて別梱包して細心の注意を払って輸送すると良いでしょう。それ以前に、壊れた機器を買い直すための予算をつけておくと心強くて良いです。現金は引っ越ししても壊れません。目減りはしますが。