第11話「華麗に変身!ミルキィローズ」

 度重なる失敗と前回の敗北により、ついにスコルプはプリキュア・ローズパクト担当から外されてしまう。もはやエターナルに居場所は無いと悟ったスコルプは、プリキュア達に最後の戦いを挑む。

第一感想。

さらば……ブンビー
 最後の最後でスコルプがブンビーさんにデレたー(挨拶)!!!
 朝っぱらからリアルで絶叫。このタイミングでそれは反則だよスコルプさん(思わずさん付け)!?
お前は優しい男だな
 ってなセリフからすでにデレの兆候と死亡フラグは出ていたわけだが、まさかこれほどまでにブンビーさんにデレるとは……。スコルプ、お前って奴は……! エターナルのギリンマとか言ってゴメンよ。
 苛烈な職場で、やっと同僚と言える存在をを見つけられた時が最後だなんて……。ナイトメアの時もそうだったけれど、『プリキュア5』はこういう所、本当に容赦が無い。 
 前作『Yes! プリキュア5』は『ゲキレンジャー』より過激で『電王』よりもクライマックスだったが、今作も『ゴーオンジャー』よりエンジン全開で『キバ』よりもバーニングハートだ。
 そんなわけで今回から『Yes! プリキュア5 GoGo!』を正式にカテゴリの中に追加。
 以下感想。

ブンビーさんのこれからは?

 あまりに空気が殺伐した空気の社内を、頑張って何とかしようとした努力が涙ぐましいブンビーさん。
 一サラリーマンに過ぎない彼が何でここまで頑張れるかと言うと、やはりナイトメアでの経験が活きているからに他ならない。ナイトメアの時にはブンビーさんが気がついた時、すでにカワリーノに組織は乗っ取られていて、彼は同僚も見捨てる事になり、自分が飛べる事さえ忘れてしまうほど追い詰められてしまった。
 スコルプ相手には黒い所も見せていたブンビーさんだが、やはり最後にはこういうお人よしな所と言うか、悪になり切れない所が出てくるのが魅力だ。
経験上」なんて、ナイトメア以上に、横のつながりが無くて成果至上主義のエターナルの中にあってまったく役に立たないものだが、唯一それを活かせるのがブンビーさんの強み。ブンビーさんには今回の痛みを糧に、是非下克上して、そんな組織の体制内側から変えていく希望の星になって欲しいッ。正義にはのぞみ、悪にはブンビーさんと、両雄並び立つ展開を期待したい所だが……。
 ブンビーさんが出世する所なんて、自分には思いつかないよ……(ぇー)。

相変わらず王の器〜のぞみ〜

 名前も言わず去って行ったミルキィローズ。彼女が本当にフローラの言った「青いバラ」の力なのか? それを疑うメンバーの中にあってただ一人、彼女が味方だと信じて疑わないのぞみ。
力とは、勇気を持つ者にこそふさわしい!」と断言する姿など、まさしく王の器だ。何回でも言うが、世が世なら戦国時代を制覇する器だ。

あの頃の彼女はもういない〜こまちさんの進化〜

 何と! エメラルドソーサーは防御にも転用可能!!!
 劇場版で守る事しかできない事を悔やんでいた事が嘘のように、今では攻撃も防御もできる様に成長している(前作でもそうだったけれど)。ほぼ攻撃一辺倒、と言うか攻撃こそ最大の防御! 的なプリキュア5の中で、唯一攻撃も防御も兼ね備えているこまちさんの存在は、やはり大きなものなのだろう。
 ……まぁ、実はトラブルメーカーと言うか、事態をちょっと悪い方向に転がすような所も無いわけではないのだが(苦笑)。

ミルキィローズ〜肘をとばす少女〜

 今回颯爽と現れ、変身シーンを披露したミルキィローズ。のぞみ達五人とは違い、武器と兼用のアイテムで変身。やはりと言うか、やはりその強さは特別で、巨大化したスコルプを氷漬け。
 そして何より、ミルキィローズは格闘技のスキルが妙に高いのも注目すべき所だ。妙に中国拳法系アクションが多くアクションが過激なプリキュア5の面々だが、ミルキィローズも例に漏れず凄かった。何せ肘である。拳とか蹴りで無く肘。当たり所が悪いと人間死んじゃう部位なのだ。何せ体の中で一番硬い所だから。それを普通に攻撃に使うって、この娘、怖ッ。
 力はたくさんの想いに集まるとは彼女の談だが、格闘技スキルが妙に高いのはその想いの内容を邪推してしまって悩むところだ。

次回は

 ミルキィローズ、転校生・美々野くるみとして登場! 謎の戦士が転校生って、そんなベタな……!
 そして久々に増子さんが登場ー!