#22「ノーザン・クロス」

 バジュラへの悪感情が頂点に達するフロンティア。アルトとルカ達も、新兵器を手にバジュラ殲滅を誓う。
 その頃、オズマとキャシーはS.M.S.に合流。レオンの陰謀を知った艦長は、フロンティアを離れ独自行動に移るのだった。

第一感想

マクロス ゼロ』のCMを見てボンヤリ思ったのだが、もしかしてバジュラって「鳥の人」系のプロトカルチャーが作った生物兵器なのだろうか(ちゃんと内容知ってるわけではないけれど)。
 だとすれば、作品全体の『マクロス ゼロ』とのつながりや、ランカ、シェリルと両ヒロインのつながりだとかも納得いくなぁ、と。
 あくまで夜勤明けの頭で考えただけで、ほんとに妄想に終わりだそうな考えではあるが。
 以下感想。

シェリル、再び

 ランカが宇宙へ旅立ったのと入れ替わるように、再びステージの上で歌い始めたシェリル。
 自らの寿命を悟った彼女は、これまでと違った姿で再び大衆の心を惹きつける。しかしそれはルカ、レオン達も引き寄せてしまう。彼女の歌からフォールド波が検出された事を理由に、文字通りランカの代わりをさせる事に。
「さよなら」を知らないシェリルだが、ランカが自分と同じ病気に感染していない事を知ってほっとする姿があるなど、何と言うか、優しい姿を見せるシェリルの気丈さにちょっとクる。

アルトとシェリ

 シェリルが寿命を知りながらも、ひたすら気丈に歌い続ける姿を見て、シェリルを抱き寄せるアルト。
「最後まで俺がいてやる!」と約束して抱き寄せたものの……。
 シェリルはともかく、最後の最後まで、アルトにはそれが「状況」や「感情」に振り回された結果の、「流れ」でしかなかったのではなかったか、とオズマに突きつけられてしまうのが哀しい。
 オズマが敢然と「惚れた女を守る」「大人じゃなくて男」と宣言しているだけに、アルトの優柔不断振りと言うか、場の空気を読んで役を演じる、と言う部分が明確にされてしまったなぁ……。男として恐ろしく株価暴落。そんなアルトであった。

S.M.S.、海賊に!

 レオンの大統領暗殺が知れ渡り、バジュラせん滅へ向かうフロンティアから行動を別にするS.M.S.の面々。
 艦長の物言いがかっこよすぎてシビれた……!
『ノーザン・クロス』をBGMにしてのアクションもいつもながら冴えていたし、歌のタイトルをサブタイトルにした一連のシリーズもこれで幕(か?)。それにふさわしいシーンだった。
 しかし、クランが残った事だけが残念。アルト? ルカ? そっちはどうでも(ヲイ)。

宝島へ

 フロンティアを、アルトの下から離れオズマ/あい君と共に宇宙へ出たランカ。
 あい君と意思疎通したり、さりげなくテレパシー。そんなランカが目指した場所は、ある惑星。その惑星こそ、グレイスが「宝島」とまで呼ぶ惑星。真の女王が住む惑星だと言う!
 もともと歌(と言うか音波?)でフォールド波を発生させられるのは、バジュラの体液からV型感染症に感染し、その症状がかなり進んだ人間でしか不可能。しかもフォールド・クォーツで増幅しないといけない。
 その能力を先天的に持つランカは、元々抗体を持ってる/打たれた人間と言う事だろうか? ランカは「人型バジュラ」とも思ったけど、ウィルス感染説を見るに、普通に人間のようだし。やはりバジュラの真のクイーンは巨大なバジュラ? なのだろうか。来週に期待! 

次回は

 ついにランカの記憶が明らかに!