はなまるなょぅι゙ょ萌えアニメ:「可愛い」の源泉はどこにあるのか

t-akata2010-03-14

はなまる幼稚園」は、登場する幼稚園児たちののびのびとした活躍が魅力的なアニメ作品である。
なぜこんなにも面白いのか。
原作がいいからか?
監督が「ガンダム00」の水島精二だからか?
制作がGAINAXだからか?
確かにそれらはアニメを評価する上では重要だが、もっと根本的なファクターがある。
冷静に考えてみてほしい。
我々は「ょぅι゙ょ」が活躍するアニメを観て楽しんでいるのだ。
ガンダム00」だとか「エヴァの会社」だとか「スクエニ」だとか、そういうアニメ本編の外の情報について云々しながら観ているわけがない。


だから断言しよう。
私は「ょぅι゙ょ」に萌えている。
そしてここからは「ょぅι゙ょは萌える」ものだということを大前提として持論を展開いたします。
ここまで読んでドン引きした方々は、どうぞお引き取り下さい。
そうでない紳士・淑女の皆様は、どうぞ最後までお付き合いください。



さて、大仰に前フリをしてみましたが、人間に限らず哺乳類は、成熟していない個体に対して好意的な印象を持つという本能を有しています。
動物の赤ちゃんがすべからく可愛く見えるのは、ごくごく自然なことなのです。
だからょぅι゙ょが活躍するこの「はなまる幼稚園」もまた、「我々の父性・母性本能を刺激しているために魅力的に見えている」とも言えます。
だが単純に「ょぅι゙ょが登場するアニメは皆おもしろく見える」のかと言えば、決してそうではない。
それが正しいならば、日本のアニメはょぅι゙ょ一色になってしまう。
ではなぜその理想郷は実現していないのか。
そこにはアニメのょぅι゙ょと現実のょぅι゙ょを隔てる大きな溝が存在するからだ。



●「はなまる幼稚園は『リアル系小動物のバトルアクションアニメ』!?」
 「溝」といっても、倫理的な問題とか児ポ法がどうだとか言いたいわけではない。
単純にょぅι゙ょの可愛らしさをそのままアニメで表現することは、簡単なことではないのだ。


 まずキャラクターデザインについて。
アニメキャラクターは、大量の動画を作成するために、現実の人間よりもデフォルメされてデザインされているが、とりわけ「はなまる幼稚園」に登場するょぅι゙ょたちは、さらに極端な2頭身キャラクターとしてデザインされている。
原作に忠実であるとはいえ、これは通常のアニメキャラクターとは明らかに異なるバランスであり、このバランスを保った上で動画に起こすという作業は、おそらく通常の年齢設定のキャラクターを動かすよりも労力を要する作業だろう。
その上ょぅι゙ょは可愛らしくデザインされてはいるが、あくまでも「人間」という骨格を持っており、手や足をデフォルメ(またはオミット)されたマスコットキャラクターではないため、しっかりとした人間の動きを矛盾なくさせなければならないのだ。
これは、どちらかというと「リアルな小動物」を動かすのに近いかもしれない。
 次にょぅι゙ょの芝居について。
ょぅι゙ょの魅力は、その幼い容姿だけでなく、その「仕草」にある。元気いっぱいに駆け回る様子や、つたない言葉を身振り手振りで補おうとする様子に他ならない。
したがって、それを可能な限り描き出そうとすれば、フレームの中に常に「全身」を納めなければならない。
リミテッドアニメ全盛の日本アニメ界において、常にキャラクターの全身を描かなければならないという条件は、現場レベルで言えば結構なハードルの高さだろう。
しかもただ突っ立っていればいいというものでもなく、前述の通り、ひっきりなしに動いていなければならない。
セリフもただ口パクで喋るのではなく、ょぅι゙ょらしい身振りを加えてやらなければならない。
ほのぼのとした1シーンを描き出すために、おそらくは、バトルアクションアニメ並みの動画が投入されていることと思われる。


これらの「ょぅι゙ょ要件」を満たして作られているからこそ、我々は現実のょぅι゙ょと同等かそれ以上に「はなまる幼稚園」のょぅι゙ょに萌えられるのだ。


そしてこの課題をクリアした上で、毎回パターンの違うエンディングやマニアをニヤリとさせる小ネタを入れ込んでくるスタッフのエンターテイメント精神には、ただただ頭が下がるばかりです。
さすがは老舗のGAINAX、ベーシックな部分に妥協を許さないスタンスを堅持しつつも、オタク向けな遊び心を忘れない。
だからこそ我々は安心して(?)ょぅι゙ょに萌えられるのだ。


萌えよう!ょぅι゙ょ!
愛でよう!ょぅι゙ょ!


はなまるな深夜アニメ「はなまる幼稚園」は絶賛放映中!




あー、もしかして本編オンエアに先立って作られていた「パンダねこ体操」って、ょぅι゙ょキャラ作画のイメージボード的なものとして作られたCGモデリングの副産物だったりして。
あと「ひーちゃん」こと柊役:高垣彩陽の演技についても絶賛したかったけどまたの機会にしよう。