巣箱

 ふと思いついて、二階のベランダの壁に掛けてあった巣箱の清掃をした。
 数年前に掛けたもので、ほぼ毎年シジュウカラが入っていたのだが、今年は5月から6月にかけて、本命のシジュウカラではなくて、なぜかスズメが営巣していて、雛が巣立った後もそのままに成っていた。

 巣箱の内部は、以前に見たシジュウカラの巣とは、やはりちょっと趣が変わっているようだった。 シジュウカラの巣は、苔、鳥の羽、動物の毛など、結構柔らかい材料を平らに敷き詰めた感じだったが、今回の巣は、ほぼ上までぎっしり詰まった枯れ草に、洞穴状の穴を開けた、と云う感じだった。 写真は屋根の部分を外して上から見たところだが、材料はほとんど枯れ草ばかりで、わりとおおざっぱな感じだった。

 出入り口の穴は、その為にわざわざ買ってきたドリルビットで開けた、23ミリだかの綺麗な丸い穴だったのだが、この写真の通り、見る影もない。
 多分、突っつきまくって、こんな感じにしてしまったのだろう。 どうしてこんな風にしてしまったのか、理由は分からないが、やはりこんな既成の巣箱でも、多少は自分たちで手を加えたものを使いたかったのかも知れない。