悲しい目をしたマユゲ犬2.0

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小野不由美「屍鬼」

段ボールを漁ってたら昔買ったまま放置されたのが発掘され、良い機会なのでそのまま読み進めて読了。
屍鬼〈5〉 (新潮文庫)ISBN:4101240272
私が読んだのはハードカバー版でしたが、当然のことながら重たくて色々難儀でした。やっぱり文庫か新書の方が好みです。
閑話休題。見た目も中身も重厚長大といった感じですが、登場人物が多すぎる上、事情は違えど似たシーンがかなり長い間描写されるので正直中だるみしました。ホラーらしく真綿で首を絞めるようにじわじわ浸食されていく様子を狙ったのは解りますが、ちょっと長すぎな感が否めません。その一方で緻密な伏線や後半の怒濤の展開など、大変良作なんですが前述の点だけは若干残念でした。
ともあれ、これでやっとアニメ版の方に手を付けられます。こちらは原作をどう手際よく纏めるか非常に気になるところ。