戦時下と占領期の問題
やはり風邪のよう。喉が痛いし、今日はオフィシャルな仕事がないので、休ませてもらう。病弱だな、俺も。家でゴロゴロして読み終えたのがこれ。
- 作者: 雨宮昭一
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2008/01/22
- メディア: 新書
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いわゆる「総力戦体制論」というか、1940年代あたりに今現在の日本の制度デザインが結構出来上がっているという説はもはやメジャーなものだと思うが(身近な例を挙げると、例えば源泉徴収システムだとか、厚生省の設置など)、雨宮先生のは戦前戦後の連続性を特に強調するものだってことだと思う。
あと、元教え子(というほど教えていないけど、制度として一年間だけ「先生と学生」の間柄だった)N村君の戦時期の学生野球に関しての論文も読む。詳しい感想はあとで彼にメールで送るつもりだが、ファナティックな時期の「内実のない言説(天皇制の語彙、国体の文法で自動的に書かれるような文章のこと)」をどう扱うかっていう問題は、僕とも共通しているだけに考えさせられる。