美徳の不幸 part 2

Pity is akin to love.

植民地期の文学

僕は文学(研究)方面には疎い人間だが、以下の本をいただく。目次を拝見しただけだが、なかなか面白いものがありそう。

文学 2010年 3・4月号 [雑誌]

文学 2010年 3・4月号 [雑誌]

特集は「日韓トランスナショナル」というもの。特集の目次は以下の通り。

《座談会》日韓トランスナショナル
千政煥・權明娥・内藤千珠子紅野謙介(司会)
高榮蘭・沈池娟(通訳)

一九二〇年代・〈大正期〉文学の臨界点―虐殺・テロリズム・「怪写真」― 紅野謙介

風説・訪問・新聞・檄文―三・一運動前後におけるメディアと文化的アイデンティティ― 千政煥

植民地朝鮮における個人・民族・人類の構造―一九一〇年代の進化論への省察三・一運動― 權ボドゥレ

「風紀紊乱」と情念の居場所(アドレス)―愛の空間からアゴラにいたる風俗統制の力学― 權明娥

近代詩歌の不穏性と植民地検閲―『諺文新聞の詩歌』(一九三一年)の分析― 韓基亨

出版帝国の「戦争」―一九三〇年前後の改造社と山本実彦『満・鮮』から― 高榮蘭

甲斐のない多忙―戦時下日本語文学論序説― 五味渕典嗣

水に沈む錦魚―林芙美子『牡蠣』と負の移動― 内藤千珠子

〈農民〉のリアリティ―島木健作「生活の探求」にみる「民衆」― 中谷いずみ

監獄,あるいは不在の時間―植民地朝鮮における社会主義者の表象とその可能性をめぐって― 李惠鈴