宇宙ニュースの小部屋 RSSフィード

2017-07-23-Sun

SNC社,Dream ChaserによるISS物資輸送の最初の2機はAtlas Vで打ち上げることを発表

Spaceflightnow(7/22)

Atlas Vは補助ブースタ5本を搭載してCentaurにエンジンを2機つけた552形態で打ち上げる。

コメント

Atlas Vロケットがエンジン2機形態のCentaurを使用するのは初めて。前身のAtlas IIIを含めると2002年のAC-204以来、さらに前身のAtlas IIAS(2段エンジンはすべて2基)を含めると2004年のAC-167以来(のはず)

NASA,CCtCapの機体開発はスケジュール通り進捗中と発表

SpaceNews(7/21)

最新スケジュール(NET日)は以下の通り:

Crew Dragon: 無人試験飛行 2018/2, 有人試験飛行 2018/6

CST-100: 無人試験飛行(OFT) 2018/6, 有人試験飛行 2018/8 (OFT=Orbital Flight Test)

しかし、NASA Spaceflightによれば、パリエアショーでのBoeing社の発言からすると、CST-100の有人試験飛行は8月には実施できず第4四半期までずれ込む可能性があるとのこと。

なお、関連情報として、CST-100は打ち上げからドッキングまで6時間を目指しており、機体設計上の制約(フリーフライトは60時間が上限)を踏まえると、少なくとも24時間を達成する必要があるとのこと。

Firefly社,資金確保して復活.Alphaロケットを大型化して開発再開

AviationWeek(7/20)

昨年資金難で全従業員を解雇したFirefly Space Systems社はEOS Launcher社に買収されていたが、このたび、Firefly Aerospace社と改名し、VCからの資金を確保した。

同社はFRE-2と呼ぶエアロスパイクエンジンを使った小型衛星打ち上げ用ロケットAlpha (500km SSOに200kg)を開発していたが、会社再建にあたり、機体を大型化したとのこと。性能は来月ユーザーズガイドで公表予定。

機体大型化に伴って必要なエンジン推力があがったため、従来のガス押し式エンジンではなくポンプ式エンジンに変更する必要があり、これもあって、1段エンジンに、同社の特徴であったエアロスパイクエンジンを採用しない可能性もある。

推進システムはReaverと呼ばれ、LOX/RP-1の2段ステージ方式。2段エンジンはLigntningエンジン。ポンプ式に変更したことに伴い、加圧ガス用だった極低温ヘリウム気蓄器は削除。

機体直径は6ft(1.8m)、機体全長は82ft(24.6m)。

Planet社,NGAから2件目の衛星画像提供契約を1年間$14Mで受注

SpaceNews(7/20)

昨年9月に受注した7ヶ月$20Mのパイロット契約に続くもの。他社との競争に勝った理由は同一個所の撮影頻度。NGAでは中程度の解像度(3〜7m)で1週間より短い間隔での撮影を求めている。Planetは現在190機の衛星を有しており、そのうち142機を撮影に利用中。残りの48機は打ち上げ直後でありコンステレーションに組み込み中。同社の衛星Doveの解像度3.7mであり、また、同社では23箇所に地上局を有する。

NASA,Deep Space Gatewayの電力推進モジュール(PPE)のRFIを公開

SpaceNews(7/20)

7/17に公開、回答期限は7/28。要求寿命は15年、キセノンを推進薬としたソーラー電気推進(Solar electric propulsion)及びヒドラジンの化学推進スラスタを搭載。質量は7500kg上限でキセノン推進薬は2000kg。他モジュールへの電力供給要求は24kW。2021年12月にSLSに搭載予定で、2022年にEM2で打ち上げ。

ARMの検討結果をベースに開発することが想定されており、RFIでも検討開始点となる検討結果を示すように求められている。

XCOR社元CEO,全従業員解雇に至った原因を他社からのエンジン開発契約が突然終了したことだと上院ヒアリングで語る

SpaceNews(7/20)

コメント

具体的な契約先は語っていませんが、ULA社が契約していたピストンポンプ式LOX/LH2エンジン開発(VulcanロケットのACES上段ステージ用エンジンの候補のひとつとされていた)が中断されたと見るのが妥当だと思われます(あくまで推測)

SpaceX社,Crew Dragonのパワードランディング化を断念

Spaceflightnow(7/19) SpaceNews(7/19)

Elon Musk氏が発表。安全性の懸念から。Crew Dragonは、最初の数機は海面回収するが、その後は、ヒートシールドから着陸脚を出して、着陸させる構想だった。これは、打上げ時アボート用のSuperDracoスラスタを着陸にも使用できるためだが、着陸脚をヒートシールドから出す構想は安全性から却下された。また、当初、同氏は火星有人着陸も同じ形態で実施することを想定していたが、最近の検討では、より良いアプローチ方法があることが分かった、とのこと。

なお、この変更で、Dragonカプセルを使用した無人火星探査計画であるRed Dragonへの影響は避けられないとみられるが公式の発表はない。また、Musk氏は火星でのパワードランディングは諦めていない、と発言している。

SpaceX社CEO, Falcon Heavy初号機の成功を当然視しないように国際会議で発言

NASA Spaceflight(7/19)

FHのコアは、ブースタによる荷重が大幅に増えるため、F9から完全に設計変更しているとのこと。また、27基のエンジンを同時に着火するのは射場での着火試験が最初となるため、複数回の着火試験を実施する可能性があるとのこと。

Musk氏は「射点を損傷しない距離まで飛べれば、正直に言って、成功だと思う」と述べ、初号機の飛行に期待しすぎないように念を押した。

ルクセンブルク,宇宙資源法を可決

SpaceNews(7/17)

小惑星やほかの天体からの資源採掘権を認めるもの。法的に私企業が宇宙資源を所有することを認めたヨーロッパの国は初めて。ただし、米国法と同じく、実際に採掘した後に、採掘したものに対する所有権を認めることで、天体上での領土の主張を禁止するOST(Outer Space Treaty, 宇宙条約)との整合を保っている。

2017-07-16-Sun

デブリ除去を目指すAstroscale社, $26Mの資金調達に成功

SpaceNews(7/14)

シリーズAの$7.7MとシリーズBの$35Mを加えると、合計の資金調達額は$53M。

ロシア,Soyuz 2.1aロケットで73機の衛星を打ち上げ

Spaceflightnow(7/14)

高度の異なる3つの軌道に投入。Fregatステージは7回着火し、最後の着火で大気圏への再突入を行なった。打ち上げた衛星にはPlanet社の小型衛星48機とSpire Global社の衛星8機が含まれる。

中国, ロケットの不具合で計画より低い軌道に投入されたChinasat 9A衛星を運用軌道に遷移

Spaceflightnow(7/13)

6/18の長征3Bの打ち上げでは、3段ステージの再着火前コースト中にロール制御用スラスタに異常が発生し、遠地点高度が計画より低い軌道に投入された。

衛星は搭載スラスタを用いて軌道高度を上昇させ、運用軌道に到達した。これにより計画寿命の15年にどの程度のインパクトがあるかは開示されていない。

小型衛星及び小型ロケット市場のリスクと機会

AviationWeek(7/13) AviationWeek(7/13)

【概要】多くのベンチャーが通信とリモセンの分野で新しいビジネスを立ち上げようとしており、旧来の会社も自社事業やJV構築で小型衛星をターゲットとしたサービスを立ち上げつつあるが、過去の経験からコストを甘く見積もりすぎている可能性があり、行く先は慎重に見極める必要がある。今年も昨年に引き続きM&Aによる合併が進むと予測。

Moon Express社, 月着陸機MX-1Eの詳細を発表

SpaceNews(7/12)

Google Lunar X Prizeをターゲットとした1号機の後、2019年には月の南極探査ミッションの2号機を打ち上げる計画。また、さらに大きな、MX-2, MX-5, MX-9(サンプルリターン機)も構想されている。

OneWeb社, 同社の衛星は全てミッション終了後に電気推進装置で5年以内に再突入させると説明

SpaceNews(7/10)

デオービット装置には高い信頼性を確保しているが、万一故障した際には、Active Debris Removalサービスが運用されていれば、そのサービスを使用する用意もある、とのこと。

GLEXで公開された中国の宇宙開発計画

SpaceNews(7/10)

北京で開催された Global Space Exploration Conference (GLEX 2017)で公開された無人および有人の宇宙開発計画の全貌。中国の月探査計画についてはSpaceNewsのこちらの記事に纏められている。

中国のインドネシアからの通信衛星受注に見る同国の宇宙事業について

AviationWeek(7/7)

Opinion記事。従来北米や欧州から衛星を調達していたインドネシアがHTS衛星を中国から調達することに決めたのは、ファイナンスパッケージの提案によるもので、欧米のメーカーも競争力を維持するには手を打つ必要がある。

2017-07-08-Sat

中国,固体ロケットを用いた海上プラットフォームからの小型ロケット打上げ輸送サービスを検討中?

新華社通信(7/7)

CASTC関係者の話。既存の長征シリーズの固体ロケット(訳注:長征11号)を利用し、打ち上げ能力はLEO 500kg程度。2017年中に開発して2018年から運用開始を計画、とのこと。

コメント

打ち上げ能力の記述は "500 kilograms to a 500-kilometer-high sun-synchronous orbit with an inclination of zero to ten degrees, Tang said." となっていて、何を言っているのかよく分かりません... 英語翻訳者の問題でしょうか?

NASA, ASTRO-H代替機XARMへの協力を合意

Spaceflightnow(7/6)

ひとみの代替機は X-ray Astronomy Recovery Mission ("charm"と発音する)と呼ばれ 2021年3月にも打ち上げ予定。

SpaceX社, Falcon 9ロケットでIntelsat 35e衛星を打ち上げ

Spaceflightnow(7/6)

衛星は6.8tonと重いため1段の回収は実施していない。2段推進薬を最大限利用する設定(Minimum residual shutdonw)で打ち上げられ、結果的に、遠地点43,000 km (要求は 31,230 km以上) のGTO軌道に投入。

今回の打ち上げは地上のソフトウェア不具合(1段アビオニクス機器の監視閾値が厳しすぎた)で日曜日と月曜日の2日続けてT-10秒でアボートされた後、地上ソフトで設定されている監視閾値を見直して、3回目のカウントダウンで打ち上げられた。

今回の打ち上げは、Falcon 9の今年10機目の打ち上げ。

XCOR社,全従業員を解雇.事業継続を模索

SpaceNews(7/6)

XCOR社は財務状況悪化により6/30付で全従業員を解雇し、知的財産権の維持と事業継続模索のために必要な最小限の人員のみを維持することを決定。同社は2016年5月にほぼ半数の従業員を解雇してLynxサブオービタルスペースプレーンの開発を中断し、ULA社との契約で実施中のLOX/LH2エンジン開発のみ継続していたが、今回の決定ですべての開発作業は中断される。

AR社,SEP用大型ホールスラスタ電気推進システムの作動試験を実施

SpaceRef(7/6)

NASAとのAdvanced Electric Propulsion System (AEPS) 開発契約(12.5kWホールスラスタシステム開発)の開発試験の一環。システムはスラスタ・PPU(Power Processing Unit)・キセノン流量制御装置から構成される。AEPSはAR社の現有電気推進スラスタであるXR-5ホールスラスタの2倍の推力を有する。

USAF, SpaceXとULAに,5機分の打ち上げ輸送サービスまとめ発注の競争入札のRFPを公開

SpaceNews(7/5)

含まれるのは3回のGPS衛星打ち上げと2回の軍用ミッション(Air Force Space Command Satellite 8と12)。AFSPC-8は軌道上SSA衛星であるGSSAP-5とGSSAP-6の2機を2020年春に打ち上げ予定。AFSPC-12はWide Field of View Testbedと推進系を搭載したESPA(EELV Secondary Payload Adapter)を搭載して2020年初頭に打ち上げ予定。

なお、今回のRFPに提案するにはFalcon 9では対応できない質量の衛星が含まれ、USAFでは、SpaceX社で打ち上げる場合には、契約までにFalcon Heavyの認証が完了する必要があるとしている。

また、提案は5機全ての打ち上げを提案することが条件とされており、一部の打ち上げを提案から除外することは、技術的な課題があると認められる場合にのみ許容される。

DARPA,小型実験衛星EXCITEの打ち上げをSherpaからインドPSLVに変更する計画

SpaceNews(7/3)

EXCITEは小型衛星用の分散バス技術(Satletと呼ばれる小型のシングルバスシステムを複数搭載して冗長系を構成する)を実証するための技術試験衛星。当初Spaceflight社のSherpaに搭載してFalcon 9で2015年に打ちあげる予定だったが、打ち上げ延期が続いていることから、PSLVで2018年度上半期(2017.10〜2018.3)での打ち上げを検討中。米国外で打ち上げることに対する規制の問題はあるものの、可能性はあると考えているとのこと。

中国, 長征5号ロケット2号機の打ち上げに失敗. 1段エンジンに問題

Spaceflightnow(7/2) SpaceNews(7/2) AviationWeek(7/3)

公式の発表はないが、1段燃焼終了が事前公表より1分以上遅いこと、管制室の画像でテレメトリデータが計画軌道を外れていること、オンボードカメラ画像で1段フェーズ末期にガスのプルームが見えること、から、1段エンジンYF-100(LOX/LH2,LOXリッチ2段燃焼サイクル)に問題が発生したものと推定される。

中国では、長征3Aロケットの失敗に続く失敗で、2週間で2回目のロケット打ち上げ失敗となった。

また、今回搭載していた衛星は新型の大型バスDFH-5とホールスラスタによる電気推進装置を使った量子暗号通信衛星Shijian 18であり、これらの技術実証も遅れることになる。DFH-5は(情報に変動はあるが)打上げ時質量8ton,搭載ペイロード1.5ton,パイロード消費電力18kW級とされている(AviationWeek(7/7))。

コメント

軌道が示された管制室の写真がNASA Spaceflightの記事にあります。

ほぼパーキング軌道高度まで到達した段階で高度が低下していること、および、同じタイミングで速度が上がるべきところが上がっていないこと、が見て取れます。

2017-07-01-Sat

米国,National Space Councilを復活

Spaceflightnow(6/30) SpaceNews(6/30)

ほぼ四半世紀休眠状態にあったNSCを再開する大統領令に署名。省庁をまたぐ宇宙政策を取り扱う。議長は副大統領のペンス氏。

SSTL社,米国工場を閉鎖

SpaceNews(6/30)

2008年に設立した米国子会社の工場。今後は、営業部隊は米国に残すが、製造は英国本国の工場で実施予定。競争力を維持するための組織改革の一環。

USAF,ISSでの巻き取り式太陽電池パドルの実験を終了

Spaceflightnow(6/30)

DragonでISSに輸送して実験。通常の折り畳み式の太陽電池パドルと異なり、太陽電池部分を丸く巻き取って軌道上に輸送し、軌道上で展開することで、容積効率を大幅に向上するもの。展開・軌道上性能確認試験・収納は計画通りに実施されたが、収納後のラッチがかからなかったことから、再展開後にISSから切り離して廃棄された。

コメント

Canadarm2に取付けた状態からの展開画像がこちらにあります。

D

MDA社,SES社を最初の顧客として軌道上衛星サービス事業を再開

SpaceNews(6/29)

DARPA予算で開発している衛星を用いた修理/推進薬補給サービス事業。同社は6年前にいったん事業構想を中止していたが、SES社が最初の顧客になることを合意したため再開。Space Infrastructure Services社というベンチャー企業を投資会社と共同で設立して、同社がサービスを行う。

6年前にはカナダ企業がNASAやDARPAの開発と対抗するのは難しいとして事業を撤回していたが、NASA/DARPA両方の軌道上サービス衛星を開発しているSS/L社が傘下に入ったことで、状況は大きく変化した。

中国,長征5Bロケットを2018年に、長征8ロケットを2020年ごろに打ち上げ予定

AviationWeek(6/28)

長征8は、1段に長征7の1段ステージ(LOX/ケロシン),2段に長征3Aの3段ステージ(LOX/LH2),補助ブースタに長征11のコアステージ(固体)を使ったロケット。打ち上げ能力は、SSO 700km に4.5ton, GTOに2.5tonで、長征3Aを置き換える。

長征5Bは、長征5の2段ステージを省略したLEO専用機体で、打ち上げ能力はLEO 25ton。宇宙ステーション建設用として使用。

中国CASC,固体モータの性能向上を検討中

AviationWeek(6/28)

Long March 11用のP35モータのケースの複合材化などによる性能向上を検討中。従来CASCは液体ステージ,CASICは固体モータを担ってきたが、CASCは固体モータに進出する意欲を見せており、中国国内で競争関係が発生している。

中国,再使用型宇宙輸送機の検討を継続中

AviationWeek(6/28)

リフティングボディを使用した有翼TSTOやFalcon 9方式の再使用ロケットなど様々な検討を継続中。

SpaceX社,Falcon 9の最終形態であるBlock 5を今年中に打ち上げる計画

SpaceNews(6/27)

現在使用しているのはBlock 3で、次のBlock 4が間もなく導入され、年内にBlock 5を投入予定。Block 5は10回以上の再使用が可能な設計とされ、このために、コンポーネント類(バルブなど)は再設計/再QTを実施した。なお、Block 5はFalcon 9の最終形態とされているが、Shotwell社長によれば、Raptorエンジンを適用した形態を検討する可能性もあるとのこと。

また、Falcon Heavyは、来年商業サービスを開始し、運用初号機はArabsat、次がUSAFのSTP-2の予定。また、今年中に打ち上げる試験機では、2段の長時間コーストも実証予定。

SpaceX社では再使用を進めることで機体製造が打上げペースのネックにならないようにしようとしているが、現時点で今年打ち上げ予定のうち3〜4顧客は再使用ブースタの使用に興味を示しており、今年は最大7機の再使用ブースタを打ち上げる可能性があるとのこと。また、併せて工場の製造能力も増強しており、3年前には年間6機が最大だったが、現在では20機以上を製造できるようになったとのこと。同社では将来的には新規製作機体より再使用機体の使用を多くしたいとしている。

SpaceX社, Falcon 9ロケットでIridium NEXT衛星10機を打ち上げ。着陸用のフィンを大型化

Spaceflightnow(6/25)

KSCからBulgariaSat1を打ち上げた2日後にVAFBから打ち上げ。第1段も洋上で回収。

着陸時の機体制御用のフィンをFalcon Heavyへの適用のために大型化して、従来のアルミ製からチタン製に変更。従来品より少し重いが制御力は増加し、かつ、再使用時の交換が不要となった(Spaceflightnow(6/25))。

なお、フェアリング回収に向けた実験も継続しており、今回はパラシュートに問題があったとのこと。Elon Musk CEOは年末までに回収を成功させるとしている。

なお、Iridium社では10機打ち上げたうちの5機は投入軌道であるPlane 3に投入し、4機はPlane 2にドリフトさせ、1機はPlane 4にドリフトさせる。自然ドリフトによる軌道面変更には10〜11ヶ月を要する見通し。

2017-06-24-Sat

FCC, OneWeb社のコンステ衛星による通信事業の米国内での運用を承認

SpaceNews(6/23)

地上通信との周波数干渉問題とデブリ化防止策はさらなる議論が必要との見解も同時に示した。

SpaceX社, 1段を再使用したFalcon 9でブルガリアの通信衛星BulgariaSat1を打ち上げ

Spaceflightnow(6/23) SpaceNews(6/23)

機能点検の結果を踏まえて打上げ時刻は1時間延期された。1段ステージは大西洋のドローン船上に着陸。今回の飛行経路では着陸時のエネルギーが大きかったため、着陸時に着陸脚のクラッシュコアのほとんどが潰され、傾いて着陸した。

打上げ事業社各社,小型衛星の相乗り機会提供に前向き

SpaceNews(6/23)

Small Payload Rideshare Symposium でのパネルディスカッションより。インドのPSLVだけでなく、Glavkosmos社はロシアのSoyuzによる相乗り機会を提供、Arianespace社は通常の相乗り機会の他にSmall Satellites Mission Service (SSMS)というサービスでVegaによる小型衛星専用の打ち上げ機会を提供。

インド,PSLV 40号機でリモセン衛星Cartosat 2Eを打ち上げ

Spaceflightnow(6/23)

4段ステージの3回目の再着火のデモを実施。過去2回着火することで2つの異なる円軌道に衛星を投入した実績はあるが、この実証により、更に対応範囲が広がる。

また、主衛星と同時に31機の小型衛星も打ち上げたが、このうちのいくつかは今年初めに、遅れているFalcon 9やDneprからロケットが変更されたもの。8機はSpire Global社のLemur CubeSats (AIS受信機も搭載)で、同社はこれで41機の衛星を打ち上げたことになる(いくつかは既にミッション終了)。また、キヤノン電子のCESat 1やラトビア学生が作った同国初の衛星が含まれる。

ESA, LOX/メタン再使用エンジンPrometheusの開発を開始

SpaceNews(6/22)

Prometheusは当初CNESの小規模な研究開発として開始されていたが、昨年12月にESAのプログラムとして採用された。2030年ごろの実用化が目標で、まずは、2020年の燃焼試験をターゲットに、ASL社と契約。エンジン価格は、Vulcain 2の約1/10である1Mユーロがターゲット。

なお、ESAは12月の閣僚会議でPrometheusプログラムに80Mユーロ強を割り当てているが、そのうちどの程度が契約されたのかは非公開。

ESA, 2025年までに無人再使用宇宙往還機Space Riderを民営化する方針

SpaceNews(6/22)

Space Riderは検討開始から3年程度しかたっていないが、ESAではすでに民営化を検討中。2025年までに商業ベースで運用できるという見通しによる。Space Riderは$9200/kg程度で実験機器を軌道に運んだあと地上に帰還させられるとの計画。Arianespace社がサービスを提供することが想定されている。

SpaceRiderは、2015年に打ち上げたIXVをベースにした構想で、Thales Alenia Space社とLockheed Martin社がイタリア航空宇宙研究所Ciraの元で開発中。設計フェーズの資金は12月のESA閣僚会議で承認された。

機体サイズはX-37Bの約半分の全長4〜5m。試験飛行は2020年にVega-Cに搭載して実施予定で、Azores諸島に着陸。高度400kmの軌道に各回数か月滞在し、軌道上でペイロードベイを開けて搭載する実験機器を宇宙環境にさらす。その後、半年〜1年間隔で5回飛行する計画。

SS/L社,衛星受注不調によりカリフォルニア工場のレイオフを開始

SpaceNews(6/22)

GEOの商業通信衛星は現在谷間にあり、SS/L社では、2017年の世界需要は12〜14機と見込む。Boeing社も13〜17機と、同レベルを想定。

かつて衛星事業のほとんどを商業通信衛星に依存してきたSS/L社は、現在、政府需要の取り込みに向けた活動を進めており、衛軌道上衛星サービスミッション(DARPAのRSGSとNASAのRestore-L)を受注した。

Iridium社,打上げスケジュールが早まるなら再使用Falcon 9の使用を前向きに検討

SpaceNews(6/20)

再使用1段を使うかどうかの判断基準は、スケジュールとコストと信頼性であり、このうち、スケジュールが最も重要、との見解。同社は当初2017年末までにIridium NEXTコンステを完成させる計画だったが、衛星製造の遅れやFalcon 9の失敗の影響で、今年1月にようやく初号機が打ちあがったところ。

Airbus社, Vega-Cの最初の商業顧客としてArianespace社と契約

SpaceNews(6/20)

2020年に2機の打ち上げを契約。同社が自社開発しているPleiades後継の4機の地球観測コンステレーション衛星のうち2機の打上げ分。

中国, 長征3号によるChinasat 9Aの目標軌道への投入に失敗。3段ステージでトラブル発生

Spaceflightnow(6/19)

衛星の状態は正常で、193km x 16360km x 25.7deg の軌道に投入されている。第3段ステージ(LOX/LH2)にトラブルが発生したとのこと。詳細は不明。

SES社のAMC-9衛星,軌道上不具合でドリフト開始

SpaceNews(6/19)

打上げは2003年。同衛星経由の通信サービスはほぼ他の衛星に切替済とのこと。原因は調査中。

SpaceX社,中1日で2機のFalcon 9打ち上げを計画

Spaceflightnow(6/18)

金曜日にKSCからBulgariaSat 1を、日曜日にVAFBからIridium NEXT 10機を打ち上げる計画。

2017-06-17-Sat

フランスの小型衛星用電気推進装置ベンチャーThrustMe, 1.7Mユーロの資金調達に成功

SpaceNews(6/16)

Advisory boardには前ESA長官のJean-Jacques Dordain氏やEADS Astrium社の元CTOであるRobert Lainé氏が名前を連ねている。

Virgin Orbit社, LauncherOne試験機1号機の製造を順調に実施中

AviationWeek(6/15)

試験機は合計4機の計画。

空中発射ロケットシステムであるLauncherOneの1段エンジン Newton Three (N3) と 2段エンジン Newton Four (N4) はMojave砂漠のNecker試験場で試験中で、構造試験機も並行して実施中。

LOX/ケロシンのN3エンジンは定格推力73500lbfで、N4エンジンは5000lbf。

母艦となる747-400の改修はあと1ヶ月程度で完成する予定。

Panasonic Avionics社, 航空機へのブロードバンド接続市場は拡大しているが収益性が深刻な問題との認識

SpaceNews(6/15)

アジア地域の需要は増え続けているため、同社はEutelsat 172bのアンカーカスタマーとなって帯域を確保したが、価格は下落傾向にあり、需要増で事業性を確保できるかはまだ分からない状態。

本分野専業のGogo社はこの1年で17%の売上増となったが、2013年の株式公開以来通期収益は赤字が続いており、キャッシュフローがプラスになるのは2019年からの見通し。

World View社, 成層圏気球の試験機にKFC社のサンドイッチを搭載

SpaceNews(6/14)

World View社は成層圏に気球をすうかげつ飛行させて通信やリモセンを行うStratolliteを開発中。同気球は90kgのペイロードを数カ月間成層圏に維持することができる構想。

Stratolliteの試験機は4日間の飛行試験を計画しているが、ペイロードとして、KFC社が販促用にチキンサンドイッチを搭載することを提案して了承した。4日間、商品の写真などを送信する予定。

NASA, ARMミッション中止に向けた終戦処理を実施中

SpaceNews(6/14)

政権の方針を受けたAsteroid Redirect Missionの中止はNASA内で指示が出されており、これまでのプロジェクト成果の取り纏めなどを実施中。

プロジェクトは中止されるが、太陽光発電電気推進などのキー技術開発は継続され、別の探査ミッションに適用される計画。

インド, LOX/ケロシンエンジン開発を継続中。GSLV Mk.IIIの2段を2021年に置き換え予定

SpaceDaily(6/14)

現在ターボポンプの試験中で、エンジン開発を2019年末までに、ステージ開発を2020年末までに完了させ、2021年に初号機を打ち上げる計画。現在のUDMH/N2O4推進薬からの変更により、打ち上げ能力も向上する。

コメント

GSLV Mk.IIIは両脇についている補助ブースタのような固体モータが第1段で、中心についている1段ステージのような液体推進薬ステージは、固体モータ燃焼終了の少し前に空中着火される第2段です。

OrbitalATK社, AntaresロケットによるCygnus宇宙船の打ち上げを今夏末に再開

SpaceNews(6/13)

現在のところCRS以外にAntaresロケットを使うミッションはないが、提案は行なっている。また、USAFミッションを受注するための認証を取る計画はないとのこと。

中国CALT, 超大型ロケット長征9号を2030年までに開発する構想

AviationWeek(6/12)

CALTによる開発構想の発表の紹介。長征9号の打ち上げ能力はLEO 130tonから140tonに上方修正されたが、LTO投入能力は50tonで変更されていない。現状、初号機は2028年から2030年の計画で、深宇宙探査、特に、有人月面基地の建設に使用される構想だが、開発計画はまだ承認されていない。

コメント

長征9号は2010年頃には既に各種国際会議で構想が発表されていましたが、現時点では、まだ具体的な開発計画には移行していないようです。





2017-06-11-Sun

SpaceX社,CCAFS Pad40の修理を今夏中に完成予定

Spaceflightnow(6/10)

修理が完成すれば、現在Falcon 9の打ち上げに使用しているKSC 39A射点はFalcon Heavy初号機の準備に専念してFalcon 9はCCAFSから打ち上げる計画。

ArianeGroup社,Ariane 6のコスト半減に向け活動中

AviationWeek(6/9)

コスト低減策として、艤装用の新工場をLes Mureauxの工場敷地内に建設。1段機体の艤装作業を、従来の縦置きから横置きに変更して、工場での機体起立作業を削除するとともに、作業者間のコミュニケーションを容易にする。

また、タンクスキンの板厚調整をケミミルからレーザー加工に変更し、断熱材も型材接着から吹き付けに変更。タンク溶接方法もTIGからFSWに変更。

機体を横置き整備としたことで建物の高さも25mと従来の半分以下となり、空調制御温度も、一般部については、19〜23℃から18〜25℃に拡大する。建設完了は2018年夏の予定。

スイスのベンチャーElse社, Thuraya社と協業

SpaceNews(6/9)

Thuraya社は独自のGEOコンステレーションFuturaを検討中であるが、小型衛星LEOコンステレーションを検討しているスイスのベンチャーElse社と4月に協業した。

同社は64機のCubesatによる低速データ通信用LEOコンステレーションAstrocastを$50M以下で構築する計画で、Lバンドでの機械通信を提供予定。来年には2機の4kg級デモ衛星を打上げ予定。Thuraya社では、この協業を、Futunaの狙う市場の一つであるIoT通信に活用する構想。

Else社のシステムは、8個のSSO軌道面に8機ずつ衛星を配置する構想。地上局に追尾機能は設けず、可視時間にまとめて通信する。このサービスは端末との直接通信(バックホールサービスではない)で、通信遅れは10〜15分程度の見通し。衛星の高度は650km程度で、運用終了後は、自然落下で25年ルールを守れるようにする計画。

同社は現在Seed roundの資金調達中で$3M程度を調達できる見通しで、その他に、スイス政府の補助金とESAの契約を獲得済み。Round Aの調達では$8〜10Mがターゲット。運用は2019年に1つの軌道面上の8機の衛星で開始する。また、軌道上予備機を同時に打ち上げる計画で、最初のうちは1つの軌道面に10機を打ち上げる。

S7 Sea Launch社, 12機のZenitロケットを発注

Parabolic Arc(6/9)

製造メーカのYuzhmash社と4/28付で契約。これによりYuzhmash社は2013年以降の大幅な減産から回復できる見通し。

SpaceX社,打ち上げペース向上とともに従業員も増加中

AviationWeek(6/8)

6月中には今年9機目の打ち上げを実施し、これまでの年間記録を第2四半期までで超過する見通し。2週間に1回の打上げペースを維持するために従業員数も増加しており、現在6000名を超過している。

ILS社, Protonロケットの飛行を再開. EchoStar 21衛星を打上げ

Spaceflightnow(6/8) SpaceNews(6/8)

エンジン製造時の不適切なはんだ材使用問題への対応のためのエンジン改修が必要となったため、Protonの打ち上げは2016年6月9日以来。EchoStar21は打ち上げ時質量6.9ton。

SES社はHTS衛星の通信量競争には加わらない計画

SpaceNews(6/8)

単に通信量の増加を狙うのではなく、顧客ニーズに合わせた衛星を調達する方針、とのこと。

SpaceX社, USAFから次回のX-37B打上げを受注

Spaceflightnow(6/6)

8月にFalcon 9で打ち上げ予定。2機ある機体のうちどちらを使うかは明らかにされていない。

なお、今回の契約はSpaceX社に限定して実施した模様でULA社は入札の機会はなかった、としている(SpaceNews(6/9))

インド,GSLV Mk.3初号機でGSAT 19通信衛星の打上げに成功

Spaceflightnow(6/5) SpaceNews(6/6)

GSLV Mk.3はGTOに約4tonのペイロードを投入可能で、これまで使用されていたGLSV Mk.2の約2倍の打上げ能力を持つ。

オンボードカメラ画像:

D

Capella Space社, 小型SARコンステレーション構築に向けて顧客から$10Mの前受金を受領

SpaceNews(6/5)

Capella Space社は50kg級の小型衛星による解像度1mのSARコンステレーションを開発中で、Series A資金調達を$12Mで完了したところ。同社では6か月以内にデモ機を打上げ、その後、2019年から2021年までかけてコンステレーションを構築予定。

トルコRocketsan社,独自の液体推進薬ロケット開発構想を発表

Space Watch Middle East(6/2)

トルコ政府のSatellite Launch System プログラムと歩調を合わせた形で、独自のロケット構想 Satellite Launch Vehicle を発表。まだ概念検討段階。

イラン,独自有人宇宙飛行開発を断念

Space Watch Middle East(5/28)

イラン宇宙庁(ISA)の長官代理が発表。15年間で$15-20Bに達するとみられるコストが原因。ISAはこれまで2025年に最初の有人飛行を目指しており、昨年夏にはカプセルのモックアップも公開されていたが、内部では、宇宙科学や衛星開発などの基礎技術の獲得に力を入れるべきとの意見も多かった。

同じ中東諸国でも、UAEは自国で宇宙飛行士を訓練し、他国の打ち上げ手段で打ち上げることを目指している。

2017-06-03-Sat

スカパーJSAT社, LeoSat出資の目的を補完関係と説明

SpaceNews(6/2)

APSAT2017での説明。LeoSatはB2Bでの大容量通信をターゲットとしておりスカパーJSATのGEO通信網と競合しないとの判断。また地上通信網との低遅延性競争に対しても、遠距離では優位性があるとの分析。

三菱電機, 鎌倉製作所の衛星機器生産棟を竣工

三菱電機プレスリリース(6/1)

従来工場内に点在していた構造・試験エリアを集約して大型精密機械加工機や自動溶接機などの生産設備を導入。主に、太陽電池パドル、衛星構体用パネル、アンテナなどを生産する。10月に稼働開始。これにより衛星機器の生産能力を2倍に増強。投資額は約30億円。

Intelsat社, OneWeb社との合併協議を断念.債権者の理解得られず

SpaceNews(6/1)

合併の条件であった債権切替に債権者の同意が得られなかった。OneWeb社は合併断念による事業計画への影響はないとしている(SpaceNews(6/1))

SpaceX社, SpX-11で初めて再使用Dragonを打上げ予定

SpaceNews(6/1)

SpX-11に使うDragonは2014年9月のSpX-4で使われた機体で、その後再整備したもの。再使用Dragonを打ち上げるのは今回が初めて。構造体は再利用しているが、機能品・熱防護材・海面着水で海水が侵入した可能性のある部位の機器、は交換している。

再使用Dragonの利用でNASAに値引き提供があったかどうかは公開されていない。CRSはISSへの物資輸送サービスのFFP契約であるが、NASAもしくは会社側に状況の変化があった場合には公正な修正を行うことができることになっている。

Stratolaunch社,空中発射ロケットの母機をロールアウト

SpaceNews(5/31)

双胴機で翼端長は世界最大の117m。

この航空機の機体サイズはStratolaunch社が初期に検討していたFalcon 9の空中打ち上げ構想で決まっている。同社はその後Orbital ATK社と中型ロケットThunderboltを検討したが廃案とし、現在は、小型衛星をターゲットにPegasus XLロケットを同時に最大3機搭載して打ち上げることを想定しつつ、別の機体も検討中。

試験機打上げは2019年を計画。

NASA, Cassini探査機を土星D環の内側を通過させることに成功

Spaceflightnow(5/30)

D環は土星の最も内側のリング。9/15のミッション終了(土星大気突入)に向けて今後も内環の観測を行う。

ILS社, Protonロケットの飛行再開を6/7に実施予定

SpaceNews(5/30)

今回の打上げは、Protonロケットの2段と3段のエンジン製造工程で誤ったはんだが使用されていたことが判明して打上げが中断してから、約1年ぶりの飛行再開。

NASA, CCtCapのLOC確率をウェーバーする可能性に言及

SpaceNews(5/30)

CCtCapはLOCとして1/270以下を要求している(スペースシャトルの実績は1/90)が、Boeing社もSpaceX社も、要求を満たすべく設計変更を行ってきたものの、現状、満足できていない。特に問題となっているのが軌道上のデブリ類(OD/MM)との衝突によるリスクで、完全に検証された数学モデルが存在しないのもその要因の一つ。

2017-05-28-Sun

SNC社,CRS2のIntegration Review #3を通過

SNC社プレスリリース(5/25)

今回のレビューでは同社のDCCS (Dream Chaser Cargo System)の設計がNASAの要求を満足することを確認。Phase 1の安全審査も完了。

NASA,デブリ除去実験衛星RemoveDebrisのISSへの輸送を延期

SpaceNews(5/26)

RemoveDebrisはISSから放出する予定の100kgの衛星で、網を使ったアクティブデブリ除去の実験を行う予定。欧州の10機関(Airbus DSとSSTLも含まれる)が開発。当初6月のFalcon 9でISSに輸送予定だったが、NASA安全審査の結果2017年末〜2018年初に延期。

USAF, Vulcan用に選定されなかったエンジン開発への資金提供を停止する可能性大

SpaceNews(5/25)

USAFは2016年3月にARとULA/BOの両社と、コストシェアリングを前提とした合計$160M以上の契約を締結済。ARは$115Mを、ULAは$46.6Mを受領。

USAF担当官は選定されなかったエンジンの開発費を拠出し続けるかどうか明言は避けたが、USAFは打ち上げ輸送サービスを調達するのであってロケットやエンジンを調達するわけではない、との立場は明らかにしている。

Rocket Lab社, Electronロケット初号機の試験飛行を実施。軌道投入には失敗

Spaceflightnow(5/25) SpaceNews(5/25)

1段燃焼,1/2段分離,2段着火,フェアリング分離のイベントは完了。軌道投入には失敗。

Electronロケットは米国・ニュージーランドのVC資金とLockheed Martin社の出資資金を使って$100M以下で開発された。また、同社はロケットだけでなく射点や追跡管制施設も自社で所有。

その他のビデオはこちら:Spaceflightnow

コメント

上段アンビリカル離脱がちょっと遅いですね。

DARPA,XS-1の契約相手方にBoeing社を選定。契約額は$146M

SpaceNews(5/24)

Boeing社は "Phantom Express"と命名した機体を提案しており、Phase 2と3を実施する。フェーズ2では機体開発と地上試験を2019年までかけて実施し、フェーズ3では12〜15回の試験飛行を2020年に実施予定。

契約額は$146Mだが、契約はPPP形態であり、Boeing社も一定額を拠出する。

Phantom Expressは垂直に離陸し、上段ステージを分離した後、有翼の1段ステージは滑走路に着陸する。エンジンはSSMEをベースとしたAerojet Rocketdyne社のAR-22を採用。エンジン部品は同社とNASAの初期型SSMEの在庫を流用予定。Boeingはフェーズ1ではBlue Origin社のエンジンを想定していたが、実績のある再使用エンジンとしてAR社エンジンに変更した。

XS-1プログラムでは、再使用1段ステージを使って2200kgのペイロードをMinotaur 4の打ち上げ費用($50M程度)より1オーダー下げることを目標としている。フェーズ1には、Boeing社のほか、Masten/XCOR, Northrop Grumman/Virgin Galacticが選定され、全社がPhase 2の提案書を提出していた。

キーとなる要求は当初から変わっておらず、10日に10フライトが要求されており、フェーズ2のエンジン試験でもこれを模擬する計画。

なお、XS-1の自立飛行安全システムとしては、機体開発が中止されたALASAプロジェクト(推進薬調合計画として継続中)で開発した技術が適用される。

ESA,火星ランダーSchiaparelli着陸失敗の調査委員会,是正勧告を発表

Spaceflightnow(5/24)

事前の検証不足を指摘。Schiaparelliランダーは、パラシュートでの降下中にIMUが想定以上の回転レートを検知して飽和したことがきっかけで誘導計算機が現在高度を地表面以下だと誤認識して、パラシュートを切り離してスラスタを早期停止させたことで、高度3.7kmから地表に落下した。

インド,次の月探査機を2018年に打ち上げ予定

SpaceNews(5/24)

Chandrayaan-2はオービターとランダーで構成され、ランダーにはローバも搭載される。打ち上げにはGSLV Mark 2ロケットが使われる。

NASA,予算がつかず,独自の衛星推進薬補給ミッションを中止する計画

Spaceflightnow(5/23) AviationWeek(5/24)

Landsatに推進薬を補給するミッション(Restore-L)を検討していたが、政府の来年度予算要求では民間事業やDARPAの計画と重複しているとして当該ミッションへの予算は削除された。これを受け、NASAはDARPAや民間との協力で実現を目指す方向に方向転換。なお、本年度予算は$130Mが認められており、今後も、衛星補給技術については、研究開発として規模を縮小して継続するとしている。

なお、DARPAは静止軌道の衛星への補給ミッション(Robotic Servicing of Geosynchronous Satelltes, RSGS)を検討している。

2017-05-20-Sat

NASA監査室,SLSタンクの構造試験用スタンドの建設費上昇に対してプロジェクト判断を批判

SpaceNews(5/19)

NASAのOffice of Inspector Generalによるレポート。LOX/LH2タンクの荷重試験用スタンドは、当初スケジュールが厳しかったことからLOX/LH2それぞれに建設され、当初合計$40Mの建設費とされていたが結果的に$76Mまで上昇した。一方、当初2017年12月とされた打ち上げ時期は現在では2018年11月となり、さらに2019年に後送りされる見通しであり、試験スタンドの判断を急いだことが費用増加につながったと指摘。

Spaceflight社, Electronロケットによる打ち上げサービスを契約

SpaceNews(5/18)

Spaceflight社は小型衛星の打上げをアレンジしている会社。同社は相乗りによる打上げ機会提供を主な業務としているが、通常と異なる軌道(軌道傾斜角45〜60度程度の軌道)を希望する特定の顧客のためにRocket Lab社のElectronロケットを調達。価格は非公開。

Electronロケットの試験機初号機は5/21に打ち上げ予定で、試験機は全部で3機計画されている。

中国CGWIC社,インドネシアの商業衛星を受注

SpaceNews(5/17)

Palapa Satelit Nusantara Sejahtera社のPalapa-N1衛星および打上げ輸送サービスを受注。Palapa-Dの置き換え機。

SpaceX社, Falcon 9ロケットでInmarsat社のInmarsat 5 F4衛星を打上げ

Spaceflightnow(5/16)

今回のミッションでは打ち上げ能力の制約から1段ステージの回収は実施していない。

また、2段ステージが改修され、昨年の爆発事故の恒久対策が適用されたことで、液体酸素とヘリウムを同時に充填できるようになった。この改修は次号機には未適用だが、そのあとの号機にはすべて適用される。

SpaceX社は5/1のNRO衛星打ち上げから打上げペースを上げてきており、この後、6/1 Dragon, 6/15 BulgariaSat 1, 6/Eまでに2機(うち1機はVAFB射場)と、ほぼ2週間に1機のペースで打ち上げを継続する計画。

ロシア,ISSと自国間の直接常時通信を今年中に確立する計画

SpaceNews(5/16)

現在ロシアモジュールがロシアと直接通信できるのは可視範囲にあるときのみだが、データ中継衛星Luchシリーズ経由でのリンクを、今年中に確立する計画。

NASA,RS-25のECU領収試験としての燃焼試験を実施中

NASA Spaceflight(5/16)

エンジンコントローラ(ECU)はHoneywell社製。ECUの領収試験の一部として開発用エンジンに搭載して500秒間の燃焼試験を実施する。すでに1機目のフライト用ECU(FM2)の試験は完了しており、現在2機目(FM3)の試験中。

AR社,推力30klbfのBantamエンジン燃焼室の燃焼試験シリーズを完了

SpaceRef(5/15)

LOX/ケロシンの低コスト再生冷却燃焼室エンジン。製造には積層造形(AM)を取り入れており、噴射器・燃焼室・スロート部&ノズルスカートの3つのAM製造部品を溶接して構成されている。

2014年に試験を行ったBaby Bantamエンジンから推力は5倍となった。開発にはDARPAから資金が出ている。

Blue Origin社, BE-4エンジン試験のトラブルで供試体1基を喪失

Spaceflightnow(5/15) SpaceNews(5/15)

Powerpack 1式(ターボポンプ及び周辺のバルブ類)を喪失。同社では供試体を複数準備していることから試験は間もなく再開するとしている。

Masten Space Systems社,Broadsword 25エンジンの燃焼試験を完了

Spaceflight Insider(5/14)

DARPAのXS-1プログラムで開発中のエンジン。LOX/LCH4を推進薬として推力25klbf(111kN)。開発は2015年8月に開始され、3Dプリント技術を適用して短期間で開発された。同社では、今回の試験完了を受け、次フェーズ用エンジンの設計を開始。

Globalstar社,会社売却を検討中との情報

Bloomberg(5/13)

同社は昨年12月にFCCから衛星通信をモバイルブロードバンドに使用する許可を得ている。