宇宙ニュースの小部屋 RSSフィード

2017-09-23-Sat

SLSの打ち上げ計画

NASA Spaceflight(9/22)

EM-1(無人初号機)は2019年12月15日以降、EM-2(有人初号機/DSGへの電力推進モジュール(PPE)輸送ミッション)は2022年6月1日以降。EM-3はNRHO(Near-Rectilinear Halo Orbit)に建設されるDeep Space Gatewayに居住モジュールを打ち上げ予定。

当初EM-1は2018年に打上げ予定だったが、試験用タンク製造中不具合の影響等で2019年に延期されており、今般、ギリギリ2019年中に打ち上げる計画であることが明確になった。

中国,Tianzhou 1補給機をリエントリーさせミッション終了

Spaceflightnow(9/22)

5ヶ月のミッション期間に、今後のステーション運用のデモとして、3回Tiangong 2とのドッキングを行い、3回推進薬補給を行った。Tianzhou 1のペイロード搭載能力は6.5ton。

USAF, まもなく次世代打上げ輸送サービス開発のRFPを公開予定

SpaceNews(9/20)

3社と次世代ロケットのプロトタイプ開発の契約を締結し、少なくとも2種類の機体を確保する計画。提案者としては、ULA社(Vulcan), Orbital ATK社(Next Generation launch vehicle), SpaceX社が想定される。

インド, PSLVを年末までに飛行再開する計画

AviationWeek(9/20)

IRNSS-1H打ち上げ失敗の原因箇所は確定し、現在シミュレーションでメカニズムを確認中。最終的な報告書は間もなく発行され、是正処置を反映して飛行再開の準備を進める予定。

USAF, SpaceX社との協業で打上げ管制コストが半分に削減できたと報告

SpaceNews(9/20)

45th Space Wingの司令官のAir Space Cyber 会議での言葉。

SpaceX社がUSAFと共同で開発した自律飛行管制システムの採用で、管制コストが半分に低下し、年間の打ち上げ可能機数が48機に増加。将来的にはすべての打ち上げを自律飛行管制にしたい。また、SpaceXはスケジュールありきで打ち上げるのではなく、準備ができ次第打ち上げることから、仕事のやり方も見直す必要があったが、おかげで効率的で低コストな管制になった。

Kymeta社,フラットパネルKuバンドアンテナの量産を開始

SpaceNews(9/20)

70cmのKuバンドアンテナの数千個の注文を受注し、来週からカリフォルニアで量産に入る。OneWebやほかのLEOコンステサービス会社とも協議中だが詳細は非開示。

Lockheed Martin社, 新しい衛星バスラインアップを公開

SpaceNews(9/19)

LM50(10〜100kg, 250W),LM400(140〜800kg, 1.5kW),LM1000(275〜2200kg,10kW),LM2100(〜2300kg, 20kW)。LM2100は従来のA2100バスの改良版で、LM1000はその小型版。LM50は同社が6月に投資したTerran Orbital社(小型衛星メーカ)との共同開発。LM400は同社の小型バスの改良版。

Northrop Grumman社, Orbital ATK社を$9.2Bで買収

SpaceNews(9/18) Spaceflightnow(9/19) AviationWeek(9/22) AviationWeek(9/20) AviationWeek(9/18)

買収は、当局の承認とOrbital ATK社の合意を前提に、2018年上半期に完了予定。当初はNGC社の新しい事業部門として運営される予定で、両社の製品群は相互補完関係にあるとしている。

ポイントはオバマ政権下では寡占につながるとして規制されていたプライム企業同士の合併が当局に認可されるかどうか(編注:過去の主要合併リストはAW&STの記事にあります)

2017-09-16-Sat

GEO衛星数は今でも衛星製造業界の指標になるか?

SpaceNews(9/15)

World Satellite Business Week:オペレータもメーカーも、CAPEX抑制を指向して、MEO/LEOコンステレーションとの複合システム化やGEO衛星の大型化が指向されるようになった今では、GEO衛星数自体に大きな意味はない、との認識で一致。今年度これまでに発注されたGEO衛星は4機のみで、年間予想でも10機程度とみられている。

リモセン業界は画像販売から画像分析結果提供に変革中

SpaceNews(9/15)

World Satellite Business Week:衛星利用航法が "location-based services" 業界のインフラとなったように、衛星画像も急速にインフラ化しており、そこからどのようなビジネスソリューションを提供するかが求められている。Hera Systems社CEOは将来は衛星上でのデータ処理が求められるだろうとの見方を示し、また、リモセン業界関係者は、将来は衛星データ処理からデータ分析までの垂直統合に向かうだろうとの見方で一致。

BlackSky社, リモセンコンステレーション構築でThales Alenia社, Telespazio社とJV設立

SpaceNews(9/15)

60機の衛星で居住地域の95%を1時間の再訪問間隔で撮影するのが目的(ただし初期は90分程度になる)。同社はプロトタイプ衛星を昨年9月に打ち上げており、解像度は1m。

2018概算要求、宇宙関連は3550億円

日刊工業新聞(9/14)

17年度当初予算の22.3%増、16年度補正予算+17年度当初予算と同規模。

Astroscale社Chris Blackerby COOインタビュー

SpaceNews(9/14)

Blackerby氏はNASAの東京駐在員として5年間勤め、先月同社のCOOに就任。

日本のInfostellar社, Airbus Venturesを中心とするVCから$7.3Mを調達

SpaceNews(9/13)

Infostellar社は小型衛星が世界の地上局の不使用時間を使って通信できるようにするサービスの提供を目指すスタートアップで、現在5つの地上局とパートナー関係を結んでいる。これによって、現在$200〜$500/回のアンテナ使用料を$50〜$100程度まで下げたいとの構想。Airbnbの衛星アンテナ版を構築する、という構想で始まっており、現在は研究機関が主要な顧客だが、将来は商業コンステレーションの顧客獲得も目指したいとのこと。

打上げ輸送サービス業界大手企業は、小型ロケット市場は最終的には大きくはならないと予測

SpaceNews(9/13)

World Satellite Business Week:しばらくは活況を呈すると思われるが、最後は、大型ロケットでの相乗りの方が費用対効果が高いことになり、ニッチマーケットに留まるだろう、との予測。SpaceX社のShotwell社長は「Falcon 1を事業化したかったが、どうしても仕組みを構築できなかった」と語った。

衛星に自動組立工程が導入されるにはまだ時間を要する見通し

SpaceNews(9/13)

OneWeb衛星の数では自動化の投資を正当化するには至らないのが現状(Airbus社のOneWeb衛星製造ライン解説図あり)。

SES社, O3b mPower用衛星7機をBoeing社に発注

Spaceflightnow(9/12) SpaceNews(9/11)

O3b mPowerはO3bを補強するプログラムで2021年に打ち上げ予定。赤道上空のMEOに配置予定。なお、SES社ではO3b mPoser構築のために、老朽化したGEO衛星2機のリプレース計画を取りやめた。打ち上げロケットは未定。

Virgin Orbit社, Cloud Constellation社からSpaceBeltコンステレーション用衛星12機の打ち上げを受注

AviationWeek(9/12)

Cloud Constellation社は衛星上のストレージデータサービスの提供を検討している会社。2023年までに400kgの衛星40機を高度450kmのLEOへの打ち上げる計画で、本契約では2019年から12機を打ち上げる。

2017-09-09-Sat

SpaceX社,Falcon 9ロケットでX-37Bミニシャトルを打ち上げ

Spaceflightnow(9/7)

1段機体は射点に着陸して回収。ミッションは新しいヒートパイプの技術試験をする、という点以外は公表されていない。

Iridium社,IOTスタートアップのオランダMagnitude Space社と協業

SpaceNews(9/7)

Magnitude Space社は18〜24機のCubesatでIOTの低速通信を拡張する計画で2018年に初号機をPSLVで打ち上げ、商業サービスを開始予定。IoT通信ではSigfoxがEutelsatと、LoRaがThuraya及びInmarsatとパートナーとなっている。

NASA,商業月面着陸サービスのRFPを発出する計画

SpaceNews(9/7)

5月のRFIに基づく提案要請。来年度予算で小型の機器や技術実証ペイロードを月に輸送するサービスの調達を計画。

Arianespace社, Ariane 5 ECAロケットのメインエンジン点火後に打ち上げ中止。固体ロケットブースタの電気機器に異常

Spaceflightnow(9/5) SpaceNews(9/6)

Ariane 5がメインエンジン点火後にアボートするのは2011年3月以来。打ち上げは今月末に延期される見通しで、今後の打ち上げへの影響はない見通し。

豪州Sky and Space Global社, Cubesatによる音声・テキスト・画像の伝送に成功

SpaceNews(9/5)

同社は200機のCubesatによる音声通話/M2M通信サービスの提供を計画しており、事業規模は$160M。3機のデモ衛星を6月にPSLVで打ち上げ、技術試験を実施した。

SpaceX社, Kacific社とSky Perfect Jsat社の共有衛星の打ち上げを受注。再使用1段の使用は未定

SpaceNews(9/5)

Kacific-1/JCSAT-18衛星は、シンガポールのスタートアップKacific社とスカパーJSAT社の共同所有衛星。JSAT社は同衛星のKuとKaの容量の半分を利用する予定。

NEC,ひとみ(Astro-H)のプログラムミスの賠償で5億円をJAXAに支払い

NHK(9/5) 産経ニュース(9/5) Yomiuri Online(9/5)

ひとみの失敗の主な原因の一つは、JAXAが打ち上げ後にNECに委託した姿勢制御プログラムの修正に誤りがあったことだとして、民事調停で5億円支払うことで合意。同社は「JAXAの期待に応えられなかったことへの反省と道義的責任を感じたため、調停案を受け入れた」としている。

2017-09-02-Sat

インド,PSLV XLロケットによるIRNSS衛星の打ち上げに失敗. フェアリング分離せず

Spaceflightnow(8/31) SpaceNews(8/31)

PSLV-C39は、インドの地域ナビゲーション衛星群であるIRNSSのひとつ IRNSS 1H衛星(軌道傾斜角29度のInclined GSOに投入予定)を搭載していたが、フェアリングが分離せずに計画より低い軌道に投入。PSLVの完全な打ち上げ失敗は1997年の初号機打ち上げ以来初めて。初号機は計画より低い軌道に投入されたものの、衛星は運用可能だった。今回はフェアリングが分離しなかったため、衛星も利用できない。

Spire社, AISトラッキングサービスで競合他社と直接競争へ

SpaceNews(8/31)

8/29にAISによる船舶トラッキング分析プラットフォームSense Vesselsと、船舶位置予測システムPredictを発表。

政府,2019年度のイプシロンロケット打ち上げのうち1機を中止する方針

日経新聞(8/28)

ひとみ代替機の開発費(約240億円)捻出のため。19年度には2機の打ち上げが予定されていたが、そのうち1機を中止。当初当該ロケットで打ち上げ予定だったSLIMはH-IIAでひとみ代替機と相乗りする。

Orbital ATK社, Minotaur 4ロケットでCCAFSからORS-5衛星を打ち上げ

Spaceflightnow(8/26)

Minotaur 4をCCAFSから打ち上げるのは初めて。これで、同ロケットは、VAFB, CCAFS, Kodiak(アラスカ), Wallops(バージニア)の空軍4射点から打ち上げたことになる。

ORS-5は低コストプロジェクトであるOperationally Responsive Space計画の一環であり、Space Based SSA ミッション(低軌道からGEOの衛星挙動を監視)。

また、今回のMinotaur 4では通常の Peacekeeperミサイル3段+Orion 38(固体キックモータ)の4段式形態ではなく、その上にさらにOrion 38を搭載した5段式で打ち上げられた(4段目で楕円パーキング軌道に投入して5段目で円軌道に投入)。

2019年にはMinotaur 4を使ってOrionのフライトアボート試験も計画されている。

2017-08-26-Sat

SpaceX社, Falcon 9ロケットで台湾のFormosat 5を打ち上げ

Spaceflightnow(8/25)

高度720kmのSSOに投入。1段は洋上プラットフォームに再着陸し、2段はコントロールドリエントリーで大平洋に落下させた。Falcon 9の打ち上げは今年12機目で、今回はFalcon 9の40号機。

フィンランドIceye社, SAR小型衛星コンステレーションの開発費として$13Mを調達

SpaceNews(8/24)

CubesatクラスでのSAR画像取得を目指している。来年3機の衛星を打ち上げる構想だが、1機はインハウス製造、1機は設計のみインハウスで製造は外部委託、1機は同社のSARセンサーを使って一部の設計も外部委託する計画で、3機の製造を通じて事業モデルを判断する予定。

同社が調達した費用はEUのHorizon 2020プログラムも含めて$18.7M。

Helios Wire社, IOT通信用小型衛星の開発費用として$4Mを調達

SpaceNews(8/22)

これまでの調達総額は非開示。

Helios Wire社はUrtheCast社の創立者であるScott Larson氏が設立したスタートアップ企業。SバンドでのIOT通信によるトラッキングサービスの提供を計画。12月にプロトタイプ衛星を打ち上げ、来年運用機を打ち上げる構想。衛星はAstro Digital社が16UのCubesatバスで開発し、質量は20〜25kg。地上局は靴箱程度のサイズにする予定。

全電気推進衛星の現状

SpaceNews(8/22)

SpaceNews誌に掲載された現状を整理した記事の再掲載

ADS/ESA/NASA, Orion ESMの認定燃焼試験をWhite Sandsで開始

NASA Spaceflight(8/21)

European Service Module (ESM)には24基のRCSと8基の補助エンジンと1基のOMSが搭載されている。今回の試験では、RCSは1ストリングを省略した12基形態で実施。OMSはスペースシャトルOMSを転用したもの。

2017-08-19-Sat

SpaceX社,民間火星探査計画Red Dragonの延期をNASAに連絡

Spaceflightnow(8/18)

Dragon 2から推力着陸用の脚を削除する設計変更したことなどによるもの。Red Dragonは当初2018年とされ、その後2020年に延期されていたが、今回は期限を切らずに延期された。

ULA社, Atlas VロケットでNASAのTDRS-M衛星を打ち上げ

Spaceflightnow(8/18) SpaceNews(8/18)

最新機種3機(Boeing社製)のうち最後の1機であり、Boeing 601型バスの最後の機体。

NASAは現在7機のTDRS衛星を運用しており、2機の古い衛星を予備用に軌道上に維持している。運用中機体のうち2機は1988年と1991年にスペースシャトルで打ち上げたもの。TDRSシステムは最低7機の衛星(6機の運用機と1機の予備機)が必要であり、現在の構成は以下:

インド洋上:TDRS-7, TDRS-8

太平洋上:TDRS-10, TDRS-11, TDRS-5(保管中)

大西洋上:TDRS-6, TDRS-9, TDRS-12, TDRS-3(保管中)

スーパーシンクロ軌道:TDRS-1, TDRS-4

SpaceX社, Falcon 9 Block 4初号機でDragonカプセルを打ち上げ、1段ステージは射点で回収

Spaceflightnow(8/14) NASA Spaceflight(8/16)

1段回収は14回目で射点での回収は6回目。今回のFalcon 9は、Crew Dragonを打ち上げるBlock 5 (初号機は来年2月のDragon 2の無人デモ飛行)の前の最後の段階的アップグレードバージョンで、Merlin 1Dエンジンの推力が向上。

Google Lunar X Prize, 完了期限の定義を修正。来年3月までにミッション完了

SpaceNews(8/16)

従来今年中に打ち上げだったものを、来年3月までにミッション(月面上で500m移動してビデオ及びデータを送信すること)を完了すること、に見直したもの。

UrtheCast社,OptiSARコンステレーション構築計画を1年後ろ倒してSAR衛星1機を先行打ち上げする計画

SpaceNews(8/15)

非公開の支援者からの要請により、技術実証用衛星を先行して打ち上げるもの。コンステレーションは8機の光学衛星と8機のSAR衛星で構成する計画で、2023年に完成予定。

2017-08-12-Sat

MHI,ロケットのトラブルでH-IIA F35号機の打ち上げを中止。次の打ち上げ日は未定だが17日以降の見通し

JAXAプレスリリース(8/12) 日経新聞(8/12) NHK(8/12)

ロケットの推進系統に確認を要する事項が発生したため、8/12の打ち上げは中止。バルブ駆動用ヘリウムガスの許容範囲内の漏洩。

次の打ち上げ日は未定だが、確認作業完了後となり17日以降の見通し。

Virgin Orbit社,LauncherOneによるイタリア小型衛星打ち上げ契約を受注

SpaceNews(8/11)

イタリアSitael社の電気推進装置試験衛星μHETsatを2018年半ばに打ち上げる予定。SITAEL bus (S-75 platform) と SITAEL low power Hall Effect Thruster (HT100)の技術実証衛星で、ASIとESAの協力を得て開発したもの。

キヤノン電子, 小型衛星打上げ輸送サービスの事業化を目指して「新世代小型ロケット開発企画株式会社」を設立

日本政策投資銀行プレスリリース(8/9)

キヤノン電子が70%、IA・清水建設・日本政策投資銀行が10%ずつ投資。資本金1億円。小型ロケットによる宇宙輸送サービスの企画・検証を行う企画会社。事業性の検討を行ったうえで、速やかに事業会社への移行を目指す。

Orbital ATK社,CCAFSからの初めてのMinotaur 4ロケット打ち上げ準備を開始

Spaceflightnow(8/4)

1999年にAthenaロケット打ち上げに使用されて以来休止されていたCCAFSのPad 46で機体を組立中。

スイスELSE社, IoT通信用超小型衛星コンステ構想で$3Mを調達

SpaceNews(8/10)

Airbus社の投資部門であるAirbus Venturesを筆頭とする出資者から$3Mを調達。次回のSeries Aは来年実施予定。

64個の3UサイズのCubeSatで構築される機械間通信用システムであるAstrocastシステムを2021年までに展開する構想。今回の資金では、デモ機2機を製造して来年打ち上げる計画。コンステレーションは同一軌道面に8機の衛星を投入する。総開発費は$50M以下の見通し。

同社は移動体衛星通信事業者であるThuraya社から営業と規制関連で支援を受けている。

ASTROCASTの説明はこちら:http://www.astrocast.net/

既存のシステムに対してコストは1/100とのこと。通信量は1KB/日。

Euroconsult社,小型衛星市場は次の10年間合計で$30.1Bと予測

SpaceNews(8/9)

過去10年間の合計は$8.9B。

内訳は、衛星製造が$16.5B(うち$3.7Bは内部消去)。ただし、この予想はOneWebとSpaceXのコンステレーションが計画通りに実現することを想定している。

米Audacy社,Cubesatを利用したデータ中継衛星コンステの技術実証機を開発中

SpaceNews(8/8)

Audacy社では高度14000kmのMEO(軌道傾斜角29度)に中型衛星を3機展開して、LEO衛星とのデータ中継サービスを実施することを検討しており、そのための技術実証を、Cubesatを用いて実施する。衛星製造はスコットランドのClyde Space社。

Audacy社のシステム解説はこちら:https://audacy.space/

地上局はサンフランシスコ(2017)、シンガポール(2018)、ルクセンブルク(2020)の3箇所に設置予定。

米Accion Systems社, Cubesat用電気推進装置を開発中

SpaceNews(8/8)

MIT出身のベンチャー企業。電気推進装置の推進薬にイナートガスの代わりに液体を用いることで小型化を実現。2018年第1四半期に最初のフライト予定。

また、85kgまでの小型衛星バスの大量生産を計画しているYork Space Systemsは同社の推進システムをオプションに採用することで合意(SpaceNews(8/8))。

リトアニアのNanoAvionics社, 小型衛星用推進系の軌道上実証を完了して商業化のための資金調達に成功

SpaceNews(8/8)

Enabling Propulsion System for Small Satellites (EPSS)と呼ばれるグリーンプロペラントを用いた化学推進装置。LituanicaSAT-2という3U Cubesatに搭載して平均127mNの推力で10cm/sの加速に成功。商業化に向けて3.2Mユーロの資金調達に成功。

NanoAvionics社の会社紹介はこちら:http://n-avionics.com/

EPSSの外観はこちら(同社サイトへのリンク):

NASA, Cubesatを実用ミッションに使用するには信頼性向上が課題と認識

SpaceNews(8/8)

現状の信頼性では、再打ち上げが容易ではないミッションにCubesatを使用することはできない、との認識。COTS部品の品質に問題がある場合が多く、定量的な信頼度評価が困難。

JAXA,DRTS(こだま)の運用を終了

JAXAプレスリリース(8/7)

打ち上げは平成14年9月10日。15年近く経過し経年劣化が進んだため、静止軌道離脱作業を完了して停波。

AR1エンジンの開発費は$228Mに到達

SpaceNews(8/7)

Aerojet Rocketdyne社のSEC提出資料による。同社とUSAFの合意事項では、合計開発費は$804Mで、そのうち2/3をUSAFが提供し、残りの1/3をAR社が拠出することになっており、また、AR社の拠出額と比例してUSAFからは拠出される。これまでの拠出額はUSAFが$135.3M、ULAが$9.2Mで、AR社の負担費用は$51.8M。

Rocket Lab社, Electron初号機の打ち上げ失敗は飛行安全装置の地上側装置の問題と発表

SpaceNews(8/7)

飛行中に飛行安全卓でのテレメトリが中断したため、打ち上げ4分後に高度224kmで飛行中断指令が出されたが、別のテレメトリではそれまでの飛行結果が計画通りであったことを確認。

原因は、地上装置を製造したサブコントラクタが、受信した信号を飛行安全卓用に変換する装置の構成を誤ったため。修正はソフトウェアの修正で対応可能。

2号機での機体ハードウェアの変更はほぼ不要で、2ヶ月後には機体を射場に輸送する計画。2号機が成功すれば、3機予定していた試験機の3機目は中止し、3号機は運用機としてGoogle Lunar X PrizeのMX-1E月着陸機を年末までに打ち上げる予定。

2017-08-05-Sat

Orbital ATK社,商業衛星市場の冷え込みにより政府ミッションへの関与を増加

SpaceNews(8/4)

同社によれば上半期の発注数は3機で、年間合計でも10機程度にとどまるとの予想。また、発注される衛星も同社の衛星では対応できない大型衛星が多い見通しであり、政府ミッションに積極的に対応するとのこと。

また、Orbital ATK社は、縮小する商業衛星市場に対応するため、他のメーカとの戦略的提携もしくはJV設立を検討中で、今後数四半期のうちには実現する可能性がある。

Orbcomm社のOG2衛星のうち3機で不具合

SpaceNews(8/3)

不具合は4月からほぼ1か月間隔で発生。現状、サービスに影響は出ていないが、全18機のうち12機しか運用できていないことから、次世代のOG3のうちの少数を早期に打ち上げることを検討中。

なお、Orbcomm社は地上端末に経営資源を投入するために、2013年に締結したInmarsatとの協業を利用し、独自衛星とInmarsat衛星の複合コンステレーション形態で運用していく予定で、次世代機OG3は数機を極軌道に投入するのみとして、Inmarsat衛星とOG2衛星を補完する計画。

Orbcomm社の売上は$57Mで利用者は183万人。

Vector社, 開発中の小型ロケット試験機のサブオービタル飛行の2回目に成功

SpaceNews(8/3)

機体はB.002と識別されており、Vector-Rロケット用試験機の2機目。最大高度は3000m以下で、パラシュートで機体を回収。打ち上げロケットの初号機は1年以内に打ち上げ予定。

なお、同社は6/29に、Series A資金調達ラウンドで$21Mを調達したことを発表している。

Arianespace社,VegaロケットでOptsat 3000とVenμs衛星を打ち上げ

Spaceflightnow(8/2)

Optsat3000はイタリア国防省がイスラエルに発注した光学偵察衛星、Venμsはフランスとイスラエルの地球観測衛星。ロケットは、Optsat 3000を高度450kmの、Venμsを高度720kmのSSOに投入した後、機体はデオービットした。

インターステラテクノロジズ(IST)社, 小型ロケットMOMOを打ち上げたが飛行中断

IST社プレスリリース(8/1) 日経新聞(7/30) BUSINESS INSIDER JAPAN(8/1) マイナビニュース(7/30)

エタノール/LOXロケット。当初高度100kmを狙っていたが、打ち上げ後66秒でテレメトリが途絶して飛行中断(エンジン停止)。同社によれば、当該秒時はmaxQポイント。IST社では次号期を3ヶ月後に開発する、と発表。

打上げ時の射点及びオンボードカメラの動画がyoutube上でIST社から公開されている(こちらのページにリストあり)。

オンボードカメラ動画


コメント

オンボードカメラ動画の最後に機体の曲げモードが励起されたと思われる様子が捉えられています。また、スピン安定のためと思われるロールレートがだんだん大きくなっています(計画通りなのかどうかは不明)。

2017-07-29-Sat

MDA社,静止通信衛星の調達数の減少と単価上昇を予測

SpaceNews(7/28)

MDA社は今年の世界の商用静止通信衛星の発注数は10〜12機程度にとどまるとの見通しを示した。昨年実績は14機。一方、HTSの増加で衛星単価は上昇しており、同社では500Gbpsの通信容量を持つ衛星を$400M以上で受注間近。これは通常の通信衛星の3機分程度の価格に相当し、衛星メーカにとって衛星数より通信容量の方が重要になってきていると述べた。

SpaceX社,$351Mの新規資金調達に成功

SpaceNews(7/28)

シリーズHの資金調達ラウンドにて。通算での総調達費用は$1.58B。ただし、今回の調達資金でSpaceXが何をする計画なのかは公表されていない。

企業価値は$21.2Bと算定された。前回の資金調達ラウンド(2015年1月のGoogleとFidelityが$1Bを投資した回)での評価額$12Bから上昇。

イラン,新型ロケット発射試験を実施

ロイター(7/27)

Simorghロケットは衛星打ち上げ用とされているが、衛星を打ち上げたかどうかは不明。米国は国連決議違反として非難。

Astrobotic Technology社, 民間月面探査機打上げのためにAtlas Vロケットでの打ち上げをULA社に発注

Spaceflightnow(7/26) SpaceNews(7/27)

自社開発したPeregrine着陸機(35kg)の打ち上げ用。科学観測機器等を搭載し、打ち上げは2019年の計画。後続号機では機体サイズを265kgまで拡大して月面輸送事業を実施する構想。

2017-07-23-Sun

SNC社,Dream ChaserによるISS物資輸送の最初の2機はAtlas Vで打ち上げることを発表

Spaceflightnow(7/22)

Atlas Vは補助ブースタ5本を搭載してCentaurにエンジンを2機つけた552形態で打ち上げる。

コメント

Atlas Vロケットがエンジン2機形態のCentaurを使用するのは初めて。前身のAtlas IIIを含めると2002年のAC-204以来、さらに前身のAtlas IIAS(2段エンジンはすべて2基)を含めると2004年のAC-167以来(のはず)

NASA,CCtCapの機体開発はスケジュール通り進捗中と発表

SpaceNews(7/21)

最新スケジュール(NET日)は以下の通り:

Crew Dragon: 無人試験飛行 2018/2, 有人試験飛行 2018/6

CST-100: 無人試験飛行(OFT) 2018/6, 有人試験飛行 2018/8 (OFT=Orbital Flight Test)

しかし、NASA Spaceflightによれば、パリエアショーでのBoeing社の発言からすると、CST-100の有人試験飛行は8月には実施できず第4四半期までずれ込む可能性があるとのこと。

なお、関連情報として、CST-100は打ち上げからドッキングまで6時間を目指しており、機体設計上の制約(フリーフライトは60時間が上限)を踏まえると、少なくとも24時間を達成する必要があるとのこと。

Firefly社,資金確保して復活.Alphaロケットを大型化して開発再開

AviationWeek(7/20)

昨年資金難で全従業員を解雇したFirefly Space Systems社はEOS Launcher社に買収されていたが、このたび、Firefly Aerospace社と改名し、VCからの資金を確保した。

同社はFRE-2と呼ぶエアロスパイクエンジンを使った小型衛星打ち上げ用ロケットAlpha (500km SSOに200kg)を開発していたが、会社再建にあたり、機体を大型化したとのこと。性能は来月ユーザーズガイドで公表予定。

機体大型化に伴って必要なエンジン推力があがったため、従来のガス押し式エンジンではなくポンプ式エンジンに変更する必要があり、これもあって、1段エンジンに、同社の特徴であったエアロスパイクエンジンを採用しない可能性もある。

推進システムはReaverと呼ばれ、LOX/RP-1の2段ステージ方式。2段エンジンはLigntningエンジン。ポンプ式に変更したことに伴い、加圧ガス用だった極低温ヘリウム気蓄器は削除。

機体直径は6ft(1.8m)、機体全長は82ft(24.6m)。

Planet社,NGAから2件目の衛星画像提供契約を1年間$14Mで受注

SpaceNews(7/20)

昨年9月に受注した7ヶ月$20Mのパイロット契約に続くもの。他社との競争に勝った理由は同一個所の撮影頻度。NGAでは中程度の解像度(3〜7m)で1週間より短い間隔での撮影を求めている。Planetは現在190機の衛星を有しており、そのうち142機を撮影に利用中。残りの48機は打ち上げ直後でありコンステレーションに組み込み中。同社の衛星Doveの解像度3.7mであり、また、同社では23箇所に地上局を有する。

NASA,Deep Space Gatewayの電力推進モジュール(PPE)のRFIを公開

SpaceNews(7/20)

7/17に公開、回答期限は7/28。要求寿命は15年、キセノンを推進薬としたソーラー電気推進(Solar electric propulsion)及びヒドラジンの化学推進スラスタを搭載。質量は7500kg上限でキセノン推進薬は2000kg。他モジュールへの電力供給要求は24kW。2021年12月にSLSに搭載予定で、2022年にEM2で打ち上げ。

ARMの検討結果をベースに開発することが想定されており、RFIでも検討開始点となる検討結果を示すように求められている。

XCOR社元CEO,全従業員解雇に至った原因を他社からのエンジン開発契約が突然終了したことだと上院ヒアリングで語る

SpaceNews(7/20)

コメント

具体的な契約先は語っていませんが、ULA社が契約していたピストンポンプ式LOX/LH2エンジン開発(VulcanロケットのACES上段ステージ用エンジンの候補のひとつとされていた)が中断されたと見るのが妥当だと思われます(あくまで推測)

SpaceX社,Crew Dragonのパワードランディング化を断念

Spaceflightnow(7/19) SpaceNews(7/19)

Elon Musk氏が発表。安全性の懸念から。Crew Dragonは、最初の数機は海面回収するが、その後は、ヒートシールドから着陸脚を出して、着陸させる構想だった。これは、打上げ時アボート用のSuperDracoスラスタを着陸にも使用できるためだが、着陸脚をヒートシールドから出す構想は安全性から却下された。また、当初、同氏は火星有人着陸も同じ形態で実施することを想定していたが、最近の検討では、より良いアプローチ方法があることが分かった、とのこと。

なお、この変更で、Dragonカプセルを使用した無人火星探査計画であるRed Dragonへの影響は避けられないとみられるが公式の発表はない。また、Musk氏は火星でのパワードランディングは諦めていない、と発言している。

SpaceX社CEO, Falcon Heavy初号機の成功を当然視しないように国際会議で発言

NASA Spaceflight(7/19)

FHのコアは、ブースタによる荷重が大幅に増えるため、F9から完全に設計変更しているとのこと。また、27基のエンジンを同時に着火するのは射場での着火試験が最初となるため、複数回の着火試験を実施する可能性があるとのこと。

Musk氏は「射点を損傷しない距離まで飛べれば、正直に言って、成功だと思う」と述べ、初号機の飛行に期待しすぎないように念を押した。

ルクセンブルク,宇宙資源法を可決

SpaceNews(7/17)

小惑星やほかの天体からの資源採掘権を認めるもの。法的に私企業が宇宙資源を所有することを認めたヨーロッパの国は初めて。ただし、米国法と同じく、実際に採掘した後に、採掘したものに対する所有権を認めることで、天体上での領土の主張を禁止するOST(Outer Space Treaty, 宇宙条約)との整合を保っている。