宇宙ニュースの小部屋 RSSフィード

2017-05-20-Sat

NASA監査室,SLSタンクの構造試験用スタンドの建設費上昇に対してプロジェクト判断を批判

SpaceNews(5/19)

NASAのOffice of Inspector Generalによるレポート。LOX/LH2タンクの荷重試験用スタンドは、当初スケジュールが厳しかったことからLOX/LH2それぞれに建設され、当初合計$40Mの建設費とされていたが結果的に$76Mまで上昇した。一方、当初2017年12月とされた打ち上げ時期は現在では2018年11月となり、さらに2019年に後送りされる見通しであり、試験スタンドの判断を急いだことが費用増加につながったと指摘。

Spaceflight社, Electronロケットによる打ち上げサービスを契約

SpaceNews(5/18)

Spaceflight社は小型衛星の打上げをアレンジしている会社。同社は相乗りによる打上げ機会提供を主な業務としているが、通常と異なる軌道(軌道傾斜角45〜60度程度の軌道)を希望する特定の顧客のためにRocket Lab社のElectronロケットを調達。価格は非公開。

Electronロケットの試験機初号機は5/21に打ち上げ予定で、試験機は全部で3機計画されている。

中国CGWIC社,インドネシアの商業衛星を受注

SpaceNews(5/17)

Palapa Satelit Nusantara Sejahtera社のPalapa-N1衛星および打上げ輸送サービスを受注。Palapa-Dの置き換え機。

SpaceX社, Falcon 9ロケットでInmarsat社のInmarsat 5 F4衛星を打上げ

Spaceflightnow(5/16)

今回のミッションでは打ち上げ能力の制約から1段ステージの回収は実施していない。

また、2段ステージが改修され、昨年の爆発事故の恒久対策が適用されたことで、液体酸素とヘリウムを同時に充填できるようになった。この改修は次号機には未適用だが、そのあとの号機にはすべて適用される。

SpaceX社は5/1のNRO衛星打ち上げから打上げペースを上げてきており、この後、6/1 Dragon, 6/15 BulgariaSat 1, 6/Eまでに2機(うち1機はVAFB射場)と、ほぼ2週間に1機のペースで打ち上げを継続する計画。

ロシア,ISSと自国間の直接常時通信を今年中に確立する計画

SpaceNews(5/16)

現在ロシアモジュールがロシアと直接通信できるのは可視範囲にあるときのみだが、データ中継衛星Luchシリーズ経由でのリンクを、今年中に確立する計画。

NASA,RS-25のECU領収試験としての燃焼試験を実施中

NASA Spaceflight(5/16)

エンジンコントローラ(ECU)はHoneywell社製。ECUの領収試験の一部として開発用エンジンに搭載して500秒間の燃焼試験を実施する。すでに1機目のフライト用ECU(FM2)の試験は完了しており、現在2機目(FM3)の試験中。

AR社,推力30klbfのBantamエンジン燃焼室の燃焼試験シリーズを完了

SpaceRef(5/15)

LOX/ケロシンの低コスト再生冷却燃焼室エンジン。製造には積層造形(AM)を取り入れており、噴射器・燃焼室・スロート部&ノズルスカートの3つのAM製造部品を溶接して構成されている。

2014年に試験を行ったBaby Bantamエンジンから推力は5倍となった。開発にはDARPAから資金が出ている。

Blue Origin社, BE-4エンジン試験のトラブルで供試体1基を喪失

Spaceflightnow(5/15) SpaceNews(5/15)

Powerpack 1式(ターボポンプ及び周辺のバルブ類)を喪失。同社では供試体を複数準備していることから試験は間もなく再開するとしている。

Masten Space Systems社,Broadsword 25エンジンの燃焼試験を完了

Spaceflight Insider(5/14)

DARPAのXS-1プログラムで開発中のエンジン。LOX/LCH4を推進薬として推力25klbf(111kN)。開発は2015年8月に開始され、3Dプリント技術を適用して短期間で開発された。同社では、今回の試験完了を受け、次フェーズ用エンジンの設計を開始。

Globalstar社,会社売却を検討中との情報

Bloomberg(5/13)

同社は昨年12月にFCCから衛星通信をモバイルブロードバンドに使用する許可を得ている。

2017-05-13-Sat

スカパーJSAT社, LeoSatへの出資を発表

Business Wire(5/11) SPC社プレスリリース(5/11)

LeoSat社と合意。出資額は非公開。

コメント

これで具体的な動きが見えている新興LEOコンステは全てGEO衛星オペレータとアライアンスを組んだことになります: Intelsat - OneWeb(間もなく合併予定), SES - O3b(SESの子会社), SJC - LeoSat(SJCが出資)

最新動向はこちらをどうぞ:「衛星通信システムの最新動向」(2017.1)

内閣府,「宇宙産業ビジョン2030」を公開. パブコメ募集中

「宇宙産業ビジョン2030」を踏まえた今後の対応等に関する意見募集について (内閣府)(5/12)

パブコメ募集の締め切りは6/9 23:59。PDFファイルはこちら:宇宙産業ビジョン2030 (PDFファイル)

関連して、新たな宇宙ビジネスアイディアコンテスト「S-Booster 2017」(募集期間6/16〜7/18)はこちら:S-Booster 2017

コメント

この内容が議論されたときの宇宙政策委員会 宇宙産業振興小委員会 議事要旨(PDFファイル)によると、小型ロケット用新射場が議論された模様

OrbitalATK社, 提案中の大型ロケット構想をSpace Symposiumで公開

SpaceReview(5/8)

NGL(Next Generation Launch)ファミリーは、1,2段が固体モータ,3段が液体ステージで、補助固体ブースタを0〜6本に変更できる構想。機体形態は3桁の数字で示され、基本形態はNGL521 (5:フェアリング径(m), 2:GEM 63XLブースタの数, 1:3段エンジン基数)。

また、同社は1段モータをCastor 600からCastor 1200に変更したNGL XLも構想している(Castorシリーズの数字はklbs単位での概略の推進薬量を示す)。

なお、3段エンジンは、当初BE-3を考えているとされていたが、RL10も含めて検討している模様。

2017-05-06-Sat

SpaceX社, 2機目の再使用Falcon 9での打ち上げをブルガリアの通信衛星 BulgariaSat 1 に適用すると発表

Spaceflightnow(5/5)

使用されるのは1/14にIridiumNEXT衛星10機を打ち上げたロケットの1段ステージで6月中旬にKSCから打ち上げる。この衛星は当初2016年に打ち上げ予定だった。再使用ブースタの利用に合意したことで価格低減があったかどうかは公開されていないが、業界関係者によれば、打上げ順序はほかのペイロードより前に移動したとのこと。

Aerojet Rocketdyne社, AR1のプリバーナ燃焼試験を実施

SpaceRef(5/4)

AR1は酸素リッチ2段燃焼サイクルであることから、AR社では耐高温材料として、コーティングが不要でAM製法に適した Mondaloy 200合金を開発して適用した。

Arianespace社, Ariane 5 ECAロケットでブラジルの軍事通信衛星SGDCと韓国の通信衛星Koreasat 7を打ち上げ

Spaceflightnow(5/4)

仏領ギアナのストライキのため、6週間遅れ。天候不良と地上設備のトラブルで打上げ時刻は1時間以上遅れた。

Vector社, 小型ロケット Vector-R の飛行実験を実施

SpaceNews(5/3)

Vector社(旧Vector Space Systems社)は同社が開発中の小型ロケットVector-Rの技術試験用プロトタイプによる飛行実験を実施。実験は4/6に計画されていたが、最終段階で問題が発生して延期されていた。

実験用機体はサブスケールモデルで、飛行結果の詳細は開示されていないが、飛行速度はサブソニック、最大高度(計画)は1.37kmとのこと。2ヶ月後にはもう少し大きくした実験機を打ち上げ予定で、さらに2ヶ月後にはTVC系試験のための実験機を打ち上げ予定。Vector-Rのプロトタイプ打上げは5〜6回の予定で、最終的には軌道投入する予定。

NASA, 月面への物資輸送サービスのRFIを発出

SpaceNews(5/3)

NASAミッションのための実験機器や観測機器を月に輸送できる輸送サービスの情報提供を要請したもの。RFIには具体的な輸送量などの技術要求はない。また、民間月探査機の科学・技術データの販売や、月からのサンプルリターンの提案もRFIの範疇。なお、NASAは半年前に搭載機器に関するRFIを発出している。

RFI:Lunar Surface Cargo Transportation Services Request for Information (RFI)

The requirement is to provide a commercial launch and landing service on existing or forthcoming FAA licensed commercial missions to the lunar surface for NASA primary payloads, NASA secondary payloads, or NASA hosted payloads, with the potential to also procure data from any commercial lunar surface missions and/or return payloads or samples to the Earth.

2020年の火星探査はNASA DSNの運用が課題

SpaceNews(5/2)

2020年打ち上げ予定の火星探査ミッションは6種類:NASA Mars 2020 rover, ESA ExoMars 2020 rover/platform, 中国 orbiter/lander/rover, UAE Hope orbiter, インド Mars Orbiter Mission-2, SpaceX Red Dragon Mars Lander。これに加え、2020年より前に打ち上げられる探査機としてNASAのOdyssey orbiter, MAVEN orbiter, MRO、ESAのMars Express orbiter, Trace Gas Orbiter、インドのMOMが軌道上にあり、さらに、火星地表面には OpportunityとCuriosityに加え、2018年打上げのInSightが活動中の予定。

これらの探査機との通信を確保するため、NASAではDSNの運用の詳細な計画を作成中。また、火星地表面からのデータリレー機能を有するオービター(現在はOdysseyとMROが担当)のリレーできる通信容量も懸念事項。

米国, National Space Councilを再開予定

SpaceNews(5/2)

大統領令が間もなく発出される見込み。NSCは四半世紀前の George H.W. Bush大統領時代に活動していた。Councilは、宇宙関係機関を束ねることで Ultra Low-Cost Access to Space (ULCATS) systems の実現を目指す見通し。

SpaceX社, Falcon 9ロケットでNROのNROL-76衛星を打ち上げ

Spaceflightnow(5/1)

1段ステージは射点近傍の着陸パッドで回収。なお、打ち上げは4/30に計画されていたが、T-52秒で1段系のセンサ出力不良で中止され、24時間後に再設定された。

今回の打上げはFalcon 9の33号機で、2017年の5機目。衛星軌道は公開されていないがLEO軌道に投入されたものと推測されており、小型の観測衛星の模様。なお、今回の打上げは、衛星メーカのBall Aerospace社がターンキー契約の一部としてSpaceXに発注したもの。

Iridium社,今年中に更に4セットのIridiumNEXT衛星群を打ち上げ予定

SpaceNews(5/1) SpaceNews(5/1)

6月,8月,10月,12月に打ち上げられ、残る1セットは2018年半ばに打ち上げ予定。

なお、1月に打ち上げられた最初の10機は健全で、10機中8機は運用を開始しており、残り2機は10ヶ月かけて運用軌道面に移動中。また、同社では運用を終了した古い衛星を段階的にデオービットさせる予定。コントロールドリエントリはさせず、高度を下げて安全化処理を実施し、その後1年程度で大気圏に再突入させる。既にSV40 (Space Vehicle 40)のデオービット処理は完了しており、近いうちに更に2機デオービットする計画。

なお、Iridium社は、IridiumNEXT衛星の打ち上げが当初計画から遅れていることを踏まえて支払期限を調整しており、2017〜2018年に発生予定だったThales社への$100Mの支払いを2019年に、Cofaceと銀行への返済を2019年3月31日に延期することで合意した。

中国, 独自宇宙ステーションの建設を2019年から開始する計画

Spaceflightnow(4/29)

過去1年間に実施された、有人輸送船神舟とステーションのドッキングと長征7号による物資輸送の成功を受けて、今後の計画を設定。2019年にコアモジュール Tianhe 1 が打ち上げられ、2022年に2つのサポートモジュールが打ち上げられる計画。運用寿命は20年で搭乗員は3名。

また、補給線Tianzhouは、カーゴ6.5tonと推進薬2tonを輸送可能で、現在ISSで使用されている輸送機(Progress, Cygnus, Dragon, HTV)より大型。

OrbitalATK社副社長とのCygnusに関するインタビュー

SpaceflightInsider(4/29)

CRS-2ではアップマスを増加させる計画であること、および、月近傍ステーションのモジュールとしてCygnusにECLSSを搭載して打ち上げる構想などを語っている。

2017-04-29-Sat

NASA, SLS/Orion初号機を2019年に遅らせる計画

SpaceNews(4/27)

初号機を有人仕様に変更するかしないかに関わらず、現在の開発状況から初号機は2019年になる見通し。

GAO,NASAの新型宇宙服の開発がISS期間延長に間に合わない可能性を指摘

SpaceNews(4/27)

現在使用されているEMUは1970年代に開発・製造されたもので、合計18個製造されて現在使用可能なのは11個。このうち4個はISS上にあり残りは地上で整備中。NASAはEMUは技術が古く高価(一着$250M)であることから、深宇宙でも使用可能な新しい宇宙服を開発中。コンステレーション計画時代を含めて3世代の開発プログラムに合計$200Mかけてきたが、現時点でスケジュール余裕がない状態になっている。

中国, Tianzhou 1輸送機によるステーションへの推進薬補給に成功

Spaceflightnow(4/27) SpaceNews(4/28)

軌道上での推進薬移送を実現したのは、米国・ロシアに続いて3か国目(ATVの推進役移送装置はロシア製)。

ロシアRSC Energia社, 新しい中型ロケット開発を提案中

Sputnik(4/26)

Baikonur, Vostochny, Sea Launch からの打上げを想定した中型ロケットの基本設計中で、Falcon 9との競争力を確保する計画とのこと。

Arianespace社, Kourou射場作業を再開

Spaceflightnow(4/25)

労働争議が終結。結局5週間中断したが、当初から5月〜6月にかけては打ち上げは計画されていなかったことから、6月末か7月初旬には当初計画に復帰予定で、今年の年間12機の打ち上げ計画も変更ない見通し。

ASL社, Ariane 6の地上試験機の製造に着手

Via Satellite(4/24)

審査会 "Maturity Gate 6.1" を通過し、地上試験機の製造着手に移行。

米Apple社,元Google社のTerra Bella事業担当幹部を雇用。衛星通信分野への進出の準備か?

SpaceNews(4/24)

アナリストの中にはBoeing社が提案している衛星通信コンステレーションの利用を目論んでいるとする人もいるが、両社とも協業関係にあることは認めていない。

イスラエルSpacecom社, 中国企業による買収を断念。別の身売り先探しを開始

SpaceNews(4/24)

昨年8月、中国のBeijing Xinwei Technology Groupに売却することで合意していたが、Amos-6がFalcon 9の爆発事故で失われたことで交渉は白紙に戻り、Spacecom側は交渉再開を調整していたが断念したもの。

なお、同社はAmos-6の失敗を受けて現在AsiaSat社からAsiaSat-8をリースしてAmos-7として運用しているが、年間$22Mのリース費用がかかっていることから、2020年末までに自社衛星Amos-8を製造して切り替える計画。ただし、当初Amos-6で計画していたFacebook社との協業計画がどうなるかは未定。

2017-04-22-Sat

Aerojet Rocketdyne社, CST-100用MR-104Jスラスタの確性試験を完了

Via Satellite(4/21)

MR-104Jはヒドラジン一液式スラスタで、CST-100にRCS用として12基搭載される。Boeingの再使用要求を満足することを確認した。

中国,長征7号ロケットで宇宙ステーション補給機の試験機Tianzhou 1を打上げ

Spaceflightnow(4/20)

Tiangong 2ステーションにドッキングして将来のステーション建設に向けた数か月のデモ試験を行う。長征7号の打上げウィンドウは1分だった。今回の打上げは長征7号の2号機。

NASA,2025年にJWSTの次の宇宙望遠鏡WFIRSTを打ち上げる構想

Spaceflightnow(4/19)

ハッブル宇宙望遠鏡、ジェームズウェッブ望遠鏡に続く宇宙望遠鏡。先行する宇宙望遠鏡より視野を大幅に拡大(ハッブルの100倍)。ダークエネルギーと系外惑星の探査を行う予定で、太陽地球系のL2に投入される。想定開発費は$3.2B。なお、この衛星にはNROの偵察衛星用に製造したが不要となった直径2.4mの大型反射鏡(ハッブルと同サイズ)を譲り受けて使用する予定。打ち上げロケットはDelta IV HeavyかFalcon Heavyの見通し。

ULA社CEO, BE-4の燃焼試験が成功したらVulcanの1段エンジンはBE-4を選定すると発言

Spaceflightnow(4/18)

一方でULA社はBE-4/AR1の両バージョンのVulcan機体を設計中。BE-4の場合の機体直径は5.1m、AR1の場合の機体直径は3.8m。AR1はケロシン燃料のため、メタン燃料のBE-4よりタンクが小さくなるのとともに、海面上推力はAR1を使用した場合の方が、約225tonf大きい。

なお、BE-4は、当初New Glenn用に開発されていて推力180tonfでフルスケール試験を実施済だったが、ULAがVulcan用候補とした時に、ULA社要望で250tonfに増加された。

ULA社, Atlas VロケットでCygnus輸送船(OA-7)を打ち上げ

Spaceflightnow(4/18) Via Satellite(4/19)

ULA社とOATK社の打上げ輸送サービス契約が最終的に締結されたのは5か月前であり、この契約は、ULA社のRapidLaunch service contractの最初の適用例となった。

OATK社,今後のCygnus打上げでAtlas Vを使用するかどうかのNASA判断待ち

SpaceNews(4/18)

OA-7は輸送貨物量を増加されるためにAtlas Vを用いたが、同社では今後はAntaresを使用する計画だが、NASAの判断待ち。

SpaceX社, Falcon Heavyブースタのステージ燃焼試験を準備中。射点工事も2カ所で実施中

NASA Spaceflight(4/12)

ブースタは同社のテキサス燃焼試験場で燃焼試験が実施される予定で、すでに設置済。今回試験されるのはThaicom-8打上げに使用されたFalcon 9の1段ステージ。

射点工事としては、先日のFalcon 9で使用されたKSCのLC-39A射点に続き、昨年の爆発事故で損傷したCCAFSのSLC-40の射点の修理も加速中。SpaceX社はFalcon 9はすべてSLC-40から打上げたい意向であり、SLC-40修理完了後、LC-39Aに、Falcon 9打上げには不要であったブースタ整備用設備を追加整備する。

2017-04-15-Sat

中国, 長征3BロケットでShijian 13衛星を打ち上げ

Spaceflightnow(4/12)

衛星はハイブリッド推進系を搭載しており、軌道制御に電気推進を使う初めての中国の衛星。また、ペイロードとしてインターネット接続用のKaバンド高速通信機器を搭載した中国初のHST (High Throughput Satellite)でもある。軌道上試験完了後、China Satcom社がChinasat 16として運用する。

Aerojet Rocketdyne社, 大規模な会社再編計画を発表

SpaceNews(4/11)

Aerojet社とRocketdyne社のPMI活動の一貫。防衛関連の製造拠点をハンツビルに集約し、サクラメントのエンジン開発拠点はバックオフィス機能のみを残して縮小する。また、本社機能はロスアンジェルスに移動する。

三菱電機,110億円を投資して鎌倉製作所に衛星製造建屋を建設する計画

ViaSatellite(4/10)

同時製造できる衛星の数は現在の10機から18機に増加する。なお、同社はETS9をJAXAから受注した。打上げは2021年でHTSバスとして使用される予定。

Jeff Bezos氏, Blue Origin社に年間$1Bの自己資金を提供していると発表

Spaceflightnow(4/6) SpaceNews(4/5)

Amazon.comの株を毎年$1B売却してBlue Origin社に投資しているとのこと(同氏の資産は$75B以上と推定されている)。同社の社員数は現在約1000人。New Shepardの商業有人飛行ははやくて来年の見通し。なお、開発構想を発表した同社の大型ロケットNew Glennの開発費は$2.5Bの見通し。

2017-04-08-Sat

Blue Origin社, NASAの月探査ミッションを同社のBlue Moon着陸機でサポートする意思を表明

SpaceNews(4/6)

Blue Moonは同社が検討中の月着陸機であり、NASAとの協力に基づき自社投資する意思があると表明。NASAは現在有人月面探査構想を発表していないが、他国は関心を持っている。

Blue Origin社, BE-4の燃焼試験を間もなく開始。成功すればVulcanの主エンジンとして選定される見通し。一方AR社はAR-1が総合的にはメリットがあると主張

SpaceNews(4/5) AviationWeek&SpaceTechnology(4/4)

BE-4の一番の懸念は燃焼振動であり、燃焼試験用供試体は合計3台準備。1台は試験場に出荷済みで、間もなく2台追加で出荷する。判断がつくまでには数か月の試験期間の結果が必要な見通し。

AR社は、BE-4の場合には推進役としてLNGを使うため機体や設備の改修を要するが、AR-1は既存の機体に装着可能だとして総合的には有利だと主張。

SpaceX社社長, SES-10の1段再使用のリファーブ費用は1段ステージコストの半分以下

Spaceflightnow(4/5)

正確な数字は公表せず。また、今後はターンアラウンドを短くすることでさらに費用を下げる計画。

OrbitalATK社, 大型新型ロケット開発がUSAFに選定されることに自信を表明

SpaceNews(4/5) AviationWeek&SpaceTechnology(4/5)

NGL(Next Generation Launcher)へのこれまでの投資額は官民合わせて$200Mで、そのうち2/3はUSAFが提供。NGLは1段と2段が固体モータで3段が液体ステージのEELV級ロケットで、1段目はSLSのモータと類似サイズだが複合材モータケースを採用する。

1段ステージとしては、2セグメントのCastor 600を使うバージョンと、4セグメントのCastor 1200を使う大型バージョンが検討されている。2段ステージはいずれも1セグメントのCastor 300であり、補助ブースタを装着するバージョンもある。上段ステージはLOX/LH2エンジンを用いる計画だがエンジンは選定中(RL-10かBE-3Uと見られる)。

なお、USAFからの提案要請は今年夏にある見通し。

Aerojet Rocketdyne社, 3Dプリントで製造したRL-10燃焼室の燃焼試験に成功

ViaSatellite(4/4)

Selective Laser Melting (SLM)技術を使って銅合金で燃焼室組立を製造。AR社はSLS用のRS-25やVulcan用に提案中のAR-1でもSLM技術で製造した部品を適用している。

Eutelsat社, 仏領ギアナのストライキを受け、一度輸送した衛星を再度フランスに持ち帰ることを決定

SpaceNews(4/3)

Eutelsat-172b衛星(ADS社初の全電気推進衛星)は一度フランスの工場に持ち帰り、打上げ再開が決定してから再度輸送する。なお、Eutelsat社の最初の全電気推進衛星(Boeing社製)は、Falcon 9で打ち上げられ、軌道投入精度が良かったことから計画より1ヶ月早くサービス提供を開始している。

2017-04-01-Sat

SpaceX社,再使用1段を使ったFalcon 9ロケットでSES-10を打ち上げ。1段は再び回収

Spaceflightnow(3/31) SpaceNews(3/30)

Falcon 9の1段ステージのコストは全機の約70%とのこと。今回の機体は、回収したあとで、4か月かけてリファーブと再燃焼試験を実施しており、機体とエンジンは共通であるものの、疑念のあるコンポーネントは交換した。最終的には機器交換せずに24時間後に再打ち上げするのが目標で、今年中もしくは来年には実現する計画とのこと。また、この機体を再度打ち上げる予定はなく、Cape Canaveralで展示される予定。

また、再使用機体の価格はハードウェア価格低減分下がるわけではなく、再使用に向けた開発費への充当分が加算されて設定されている。1段再使用の開発費は全額自社で負担しており少なくとも$1Bはかかっているとのこと。

また、この打上げではフェアリングの回収に向けた実験として、独自のスラスタとパラシュートを設けており、片側のみ回収に成功した。フェアリング価格は$6M程度とのこと。

一方、今年末に投入予定の新型Falcon 9では再使用回数を増加することを想定して設計しており10回以上の再使用が可能とのこと。

ロシア, Protonロケット上段エンジンのほとんどが欠陥内蔵との調査結果

SpaceNews(3/31)

Voronezh Mechanical Plantを調査していたEnergomash社の調査員の見解では、ほとんどの2段と3段のエンジンは、欠陥を修正するために、完全なオーバーホールが必要、とのこと。

ULA社, Atlas VによるCygnus打上げをロケットおよび設備の問題で4月中旬に延期

SpaceNews(3/29)

当初3月中旬に打上げが計画されていたが、機体の油圧系統と地上設備の問題で数日遅れた後、油圧系統で漏洩が発生して4月中旬まで延期された。

2017-03-26-Sun

NASA,RS-25に新しいエンジンコントローラを搭載して燃焼試験を実施

Spaceflightnow(3/23)

エンジンは開発試験用エンジンだが、コントローラはこのままSLS初号機に使用される予定。

Rocket Labs社,$75Mを調達し生産レートアップへ

SpaceNews(3/21)

今回の資金調達ラウンドで同社の調達資金は$148Mとなった。同社は今回の資金をElectronロケットの生産レートアップに使う予定で、エンジンと電子機器を製造している米国工場をハンチントンビーチに移動した。機体製造は従来通りニュージーランドで実施する計画だが、将来は米国での製造の可能性もあるとのこと。

2017-03-20-Mon

USAF, GPS3衛星打上げを$96.5MでSpaceX社に発注

Spaceflightnow(3/18) SpaceNews(3/15)

ULA社との競争入札だったと推測されている。空軍の説明では競合他社との主要な差異はコストだったとのこと。

前回の提案価格$82.7Mより高い理由は説明されていない。なお、USAFは現時点では再使用1段を使う予定はないとのこと。

地球観測衛星運用企業,規制の適正化を要望

SpaceNews(3/17)

NOAAによる認可取得が事業化を遅らせる要因になっているとの理由。DigitalGlobe社によれば解像度の変更などの申請に対して120日以内に回答することになっているが、1年以上かかるケースもあるとのこと。

中国,1段再使用ロケットを研究中

SpaceNews(3/17)

パラシュートで減速してエアバッグで着陸衝撃を緩和する構想。エンジンによる着陸も検討したが非常に難しく非効率的という理由で不採用。採否は2020年までに決める。

米政権予算案を発表。深宇宙探査と官民パートナーシップを重視

Spaceflightnow(3/16) SpaceNews(3/16)

予算額は$19.1Bで2017年から0.8%低下。4つの地球観測ミッションの中断、教育局の廃止、Asteroid Redirect Missionの中止が含まれ、火星探査への言及はない。政権側はNASAは深宇宙探査に注力し、官民PPPでできることは民間の参入を促す方針。Orion/SLSの開発費は$3.7BでARMはOrion/SLSの開発費増加を受けキャンセル。地球観測ミッションは4つ(PACE, CLARREO, OCO3, DSCOVR Earth-viewing instruments)中止されて$102M低下したが$1.8B、無人探査は$1.9B、教育局を廃止して$110Mを捻出し同機能は地球科学局が担当。

SpaceX社,Falcon 9ロケットでEchoStar23衛星をKSCの新射点から打ち上げ

Spaceflightnow(3/16)

今回の打上げでは衛星5600kgと重いため1段回収は未実施。投入軌道は公開されていないが、軌道傾斜角22.4度のGTOに投入された模様。

また、今回の打上げは手動で飛行中断を行う最後のFalcon 9となった。次号期以降は前号機に実運用されて最終実証された自立飛行安全システム(AFSS = Autonomous Flight Safety System)が利用される。

今回のFalcon 9打ち上げは、2010年の打上げ開始以来31機目で、今年3機目。

OneWeb社,フロリダ新工場の起工式を実施

SpaceNews(3/16)

最大毎日3機の衛星を製造できる能力を有する計画。最初の10機をフランスの工場で製造することでチューニングした製造プロセスを移管する。

Firefly社,資産を売却する計画

SpaceNews(3/15)

資金難で運用を停止していた小型ロケット開発メーカのFirefly社はオークションで資産売却される予定。同社はこれまでに出資・補助金・借り入れの合計で$70Mを調達したと発表していた。

Airbus DS社,EDRSに3機目の衛星を追加する計画

SpaceNews(3/15)

追加するEDRS-Dは2020年か2021年にアジア太平洋地域上空に配置する計画。また、EDRS間のレーザ通信機能を有し、欧州上空のEDRSへデータ中継可能して地上へダウンリンクする計画。

EDRSは、SpaceDataHighwayとも呼ばれる、衛星間レーザ通信を用いた欧州の高速データ中継衛星網で、Airbus社とESAのPPP事業。サービス提供先は現在のところECのCopernicus地球観測衛星群(Sentinel 1A,1B,2A,2B)。

1機目のEDRS-AはEutelsat-9Bのホステッドペイロードとして搭載されていて昨年11月から地球観測衛星からのデータ中継を開始。2機目のEDRS-CはOHB社が製造してAribus社が運用する単独衛星でAvanti社のペイロードも搭載して今年末打上げ予定。先行する2衛星と異なりレーザ通信端末を3つ搭載するため同時に複数衛星からのデータ中継が可能となる。Airbus社ではEDRS-D運用に関するアジア太平洋地域のパートナーを探しているところ。

SpaceX社打上げでFAAから要求される保険による保障額

SpaceNews(3/14)

打上げ失敗時補償用。CCAFSは$13M(着陸なし),KSCは$63M(着陸なし)。なお、CCAFSでの1段着陸実施時のカバー額ははるかに高額とのこと。

Falcon 9の自立飛行安全システムについて

AviationWeek(3/15)

射場安全関連の空軍人員が245人から96人に減り、打上げ事業社に請求する費用も約半額になった。また、テレメトリ伝送および人の判断の時間が削減できるため指令破壊に至るまでに従来より3.5秒余裕ができたと。

Hisdesat社,DneprからFalcon 9へのロケット変更に関してDneprロケットを運用するKosmotras社に返金を要求

SpaceNews(3/13)

当初計画では2014年にDneprロケットで打ち上げ予定だったが、Dneprロケットはウクライナ製ロケット打上げに対するロシア政府の許可が得られず2015年以来打ち上げられていない。

NASA, Orionの打上げアボート対応パラシュート試験を実施

Spaceflightnow(3/9)

全8回のうち2回目のパラシュートシステム試験で、ダミーOrionを用いた航空機からの落下試験を実施

BlueOrigin社,月極域に最大10klbsのカーゴを運べる月ランダーを2020年に打ち上げる構想

AviationWeek(3/3) AviationWeek(3/7)

プログラムはBlue Moonと呼ばれており、月面基地への物資補給を視野に入れた、民間による月面への物資輸送の提供を目的としている。カーゴ搭載能力は打ち上げロケットにより変わり、10klbsを輸送できるのはSLSで打ち上げた場合。