ArianeGroup社,Ariane 6のコスト半減に向け活動中

AviationWeek(6/9)
コスト低減策として、艤装用の新工場をLes Mureauxの工場敷地内に建設。1段機体の艤装作業を、従来の縦置きから横置きに変更して、工場での機体起立作業を削除するとともに、作業者間のコミュニケーションを容易にする。
また、タンクスキンの板厚調整をケミミルからレーザー加工に変更し、断熱材も型材接着から吹き付けに変更。タンク溶接方法もTIGからFSWに変更。
機体を横置き整備としたことで建物の高さも25mと従来の半分以下となり、空調制御温度も、一般部については、19〜23℃から18〜25℃に拡大する。建設完了は2018年夏の予定。

スイスのベンチャーElse社, Thuraya社と協業

SpaceNews(6/9)
Thuraya社は独自のGEOコンステレーションFuturaを検討中であるが、小型衛星LEOコンステレーションを検討しているスイスのベンチャーElse社と4月に協業した。
同社は64機のCubesatによる低速データ通信用LEOコンステレーションAstrocastを$50M以下で構築する計画で、Lバンドでの機械通信を提供予定。来年には2機の4kg級デモ衛星を打上げ予定。Thuraya社では、この協業を、Futunaの狙う市場の一つであるIoT通信に活用する構想。
Else社のシステムは、8個のSSO軌道面に8機ずつ衛星を配置する構想。地上局に追尾機能は設けず、可視時間にまとめて通信する。このサービスは端末との直接通信(バックホールサービスではない)で、通信遅れは10〜15分程度の見通し。衛星の高度は650km程度で、運用終了後は、自然落下で25年ルールを守れるようにする計画。
同社は現在Seed roundの資金調達中で$3M程度を調達できる見通しで、その他に、スイス政府の補助金ESAの契約を獲得済み。Round Aの調達では$8〜10Mがターゲット。運用は2019年に1つの軌道面上の8機の衛星で開始する。また、軌道上予備機を同時に打ち上げる計画で、最初のうちは1つの軌道面に10機を打ち上げる。

SpaceX社,打ち上げペース向上とともに従業員も増加中

AviationWeek(6/8)
6月中には今年9機目の打ち上げを実施し、これまでの年間記録を第2四半期までで超過する見通し。2週間に1回の打上げペースを維持するために従業員数も増加しており、現在6000名を超過している。

ILS社, Protonロケットの飛行を再開. EchoStar 21衛星を打上げ

Spaceflightnow(6/8) SpaceNews(6/8)
エンジン製造時の不適切なはんだ材使用問題への対応のためのエンジン改修が必要となったため、Protonの打ち上げは2016年6月9日以来。EchoStar21は打ち上げ時質量6.9ton。

SpaceX社, USAFから次回のX-37B打上げを受注

Spaceflightnow(6/6)
8月にFalcon 9で打ち上げ予定。2機ある機体のうちどちらを使うかは明らかにされていない。
なお、今回の契約はSpaceX社に限定して実施した模様でULA社は入札の機会はなかった、としている(SpaceNews(6/9))

インド,GSLV Mk.3初号機でGSAT 19通信衛星の打上げに成功

Spaceflightnow(6/5) SpaceNews(6/6)
GSLV Mk.3はGTOに約4tonのペイロードを投入可能で、これまで使用されていたGLSV Mk.2の約2倍の打上げ能力を持つ。

オンボードカメラ画像:

Capella Space社, 小型SARコンステレーション構築に向けて顧客から$10Mの前受金を受領

SpaceNews(6/5)
Capella Space社は50kg級の小型衛星による解像度1mのSARコンステレーションを開発中で、Series A資金調達を$12Mで完了したところ。同社では6か月以内にデモ機を打上げ、その後、2019年から2021年までかけてコンステレーションを構築予定。

トルコRocketsan社,独自の液体推進薬ロケット開発構想を発表

Space Watch Middle East(6/2)
トルコ政府のSatellite Launch System プログラムと歩調を合わせた形で、独自のロケット構想 Satellite Launch Vehicle を発表。まだ概念検討段階。

イラン,独自有人宇宙飛行開発を断念

Space Watch Middle East(5/28)
イラン宇宙庁(ISA)の長官代理が発表。15年間で$15-20Bに達するとみられるコストが原因。ISAはこれまで2025年に最初の有人飛行を目指しており、昨年夏にはカプセルのモックアップも公開されていたが、内部では、宇宙科学や衛星開発などの基礎技術の獲得に力を入れるべきとの意見も多かった。
同じ中東諸国でも、UAEは自国で宇宙飛行士を訓練し、他国の打ち上げ手段で打ち上げることを目指している。