Inmarsat社,EchoStar社からの買収提案を拒絶

SpaceNews(6/8)
提案額は非公開。評価額が低すぎるとのInmarsat社コメント。EchoStar社は手持ち現金が$3.3Bあるが、過去も買収提案額が低かった実績がある。
通信衛星業界ではHTSの増加でトランスポンダ単価は過去2年間で35〜60%低下したと評価されており(Northern Sky Research社)、業界の集約は供給過剰状態の是正になるとみられており、HTS衛星を所有する Intelsat,SES, Eutelsat, Telesat, Inmarsat, Viasat, EchoStar の中では手持ち資金が豊富なEchoStarが最も有力とみられている。

NGC/NASA, Pegausロケット打ち上げを延期

Spaceflightnow(6/8)
NGC社がOrbital ATK社を買収して初のPegasus打上げ。カリフォルニアからハワイへの輸送後にロケットに特異的なデータが確認されたため米本土に戻して点検することとしたもの。Kwajalein諸島の打ち上げ場は民間利用可能期間が限定されており、次の打上げ機会は数か月後になる可能性がある。

Northrop Grumman社, Orbital ATK社の買収を完了

Spaceflightnow(6/7) SpaceNews(6/5)
Orbital ATK社の事業部門は Northrop Grumman Innovation Systems となった。買収額は$9.2B。固体モータ製造部門の独立性を維持することが条件(米国の固体モータ製造メーカはOrbital ATKとAerojet Rocketdyneの2社のみであることから、プライムメーカであるNGCがサプライヤを買収することによって適切なプライム間の競争が阻害されることを防ぐための処置)

NASA,ISS運用への民間企業活用は完全移管ではないと強調

SpaceNews(6/6)
ISS Directorの Sam Scimemi氏とのインタビュー記事。

We are only going to transition the things industry, NASA and our stakeholders are comfortable transitioning. Some things we are probably not going to transition like crew health and safety. We probably are not going to transition our life support system work or [extravehicular activities]. We’ll keep that in the government. Of course, we have yet to work through what all those things are.

SSTL社,Firefly Aerospace社とAlphaロケットによる打上げ輸送サービスを契約

SpaceNews(6/4)
最大6機を2020年〜2022年に打上げ。Firefly社は初号機を2019年3QにVAFBから打上げ予定で、2020年に8機、2021年に18機の打ち上げを見込んでいる。目標は年間24機の打ち上げ。

SpaceX社, Falcon 9ロケットでSES 12衛星を打ち上げ

Spaceflightnow(6/4)
電気推進衛星で5.4ton。電気推進化による軽量化を利用して2つの衛星相当のミッション機能を1つの衛星上に搭載。ペイロード電力16kW、衛星電力19kW。
ロケットは、1段はBlock 4の再使用で、2段はBlock 5仕様。スーパーシンクロナス軌道に投入することで運用寿命は計画の15年から22年になっている。

ESA,ドイツに第2のP120ブースタ製造ラインを設ける構想を破棄、ドイツはAriane 6上段エンジン用ターボポンプと上段の複合材化を担当

SpaceNews(5/30)
2016年に第2製造ラインをドイツに設けることで合意していたが、今回、イタリアでの製造ライン1本とすることに決定。
その代わりに、上段エンジン用ターボポンプはイタリアAvio社からArianeGroupのドイツ部門に移管。ドイツのMT Aerospace社は、第2のP120製造ラインでケースの複合材化を検討していたが、その代わりに2段ステージの構造体やタンクへの複合材適用による打ち上げ能力1ton向上の検討を実施する。なお、軽量化2段を用いたAriane 6の投入は2025〜2030年を計画。