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t-wadaの日記 このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

2011-03-21

TDDBC 福岡

TDD Boot Camp 福岡に登壇させていただきました

| TDD Boot Camp 福岡に登壇させていただきましたを含むブックマーク TDD Boot Camp 福岡に登壇させていただきましたのブックマークコメント

五回目の TDD Boot Camp (TDDBC) は九州に上陸し、福岡で開催させていただきました。3/19, 3/20 の2日間開催された「TDD Boot Camp 福岡」に登壇させていただき、 TDD とペアプロに関する体験型イベントを行いました。参加くださった皆様、そして企画を立ち上げ主催した id:pocketberserker さん、おつかれさまです。そしてありがとうございました。


当日の Twitter のハッシュタグ #tddbc のつぶやきまとめはこちらです - TDD Boot Camp福岡 - Togetterまとめ


今回の TDDBC は構成を変える試みをしました。具体的には、これまで TDDBC 2日間二部構成のコースでは二日目がレガシーコード改善でしたが、今回は実験的にバージョン管理システムの学習へと差し替えました。これは TDDBC に関する Twitter や ML 上での議論を経て決定した構成で、私としても、これまで私への一極集中になってしまっていた TDDBC の構成にバリエーションをもたらし、イベントとしてより多様性をもたらすための試みでもあります。結果的に、今回の TDDBC 福岡は以下のようなスケジュールになりました。


一日目午前
TDD についての講演
一日目午後その1
TDD & ペアプロについてのデモ (with @tan_go238 さん)
一日目午後その2
(ペアプロ+コードレビュー)×2
一日目夜
懇親会
一日目深夜
自重しないハッカソン
二日目午前その1
Git についての講演 (by @bleis さん)
二日目午前その2
OMake & 自動テストについての講演 (by @akineko さん)
二日目午後
Git を活用しての TDD & ペアプロ演習

(更新) 当日の私の講演資料はこちらです TDDBC Fukuoka Day1


今回の TDDBC の主催者 @pocketberserker さんは、佐賀大学の学生さんです。 TDDBC 名古屋に勉強会として佐賀から初めて参加し(初めてが TDDBC というのも非常に嬉しいことです)、帰ってすぐに「九州でも開催したい」ということを口にされていました。スポンサーとして @pocketberserker さんの教授であるみかままさん(テストに関する研究や C++, CVS の本を書かれたことで有名なみかままさんです)にご協力いただき、学生でありながら日本各地から参加者が集まる TDDBC を九州で開催するという大きな仕事を成し遂げていただきました。開催までの準備など、いろいろと大変な事も多かったと思いますし、学ぶことや発見も多かったのではないかと思います。今後の研究や人生にも、ぜひこの経験を生かしていただければと思います。


主催者の @pocketberserker さんだけでなく、講師陣も若くなり、私ひとりではなくなりました。今回は私の他に @bleis さん、 @akineko さんにも講師として登壇いただき、一日目の課題とインフラ作成、および二日目の講演を行っていただきました。これまで TDDBC の課題準備はある意味私ひとりの孤独な作業でしたが、今回は @bleis さんに課題作成の大筋をお任せし、私はこれまでの経験で課題作成に対してアドバイスするという立場をとりました。 @akineko さんは深夜バスで福岡まで駆けつけ、本番の日の朝早くから開催準備に合流してくださいました。


@bleis さんと @akineko さん に講師として主体的に TDDBC に関わっていただけたことは、私にとっても大きな意味を持っています。今回の @bleis さん、 @akineko さんに代表される、これまでの TDDBC に参加された若くそして技術を持っているプログラマに今度は講師として登壇いただくことは、イベントとしての知識の循環と技術鮮度の維持をもたらし、結果として TDDBC の継続可能性(sustainability)を上げるための大事な試みであると言えます。 TDD やペアプロの楽しさを体験しつつ現場で役に立つ技術を身につけられるイベントにしたいという、 TDDBC を立ち上げたときからの思い、理念をより多くの人に届けるためには、 TDDBC は私一人に依存してはならないと考えます。その意味で、今回の試みは私にとって非常に意義深いものですし、いざ本番を終えてみて感じることは、二人の若き技術者に TDDBC の半分を任せたことは成功であったということです。もちろん私も含めていまだ課題点がありますので、今後改善していきたいと考えています。


最後に、この blog に何度も書いていることではありますが、懲りずに繰り返します。 TDDBC は開発の楽しさ、ペアプロ/TDD/コードレビューの楽しさ、そしてレガシーコード改善やバージョン管理システムの使いこなしなど、実践的なプログラミングの手法を伝え広めていけるようなイベントです。そしていまや TDDBC は私だけでなく、複数の講師を伴う構成で開催できるようなところまで育ちました。 TDDBC は「やりたい」と手をあげれば始められるイベントです。このようなイベントをこれからも各地で続けることができたらいいなと思っています。


以下 140 字形式で個人の感想を記してゆきます(ちょくちょく足します)
  • 東北を襲った震災の影響もあり、直前まで開催するべきかどうかを開催者の @pocketberserker さんと悩みました。しかしこんなときだからこそ、開催しようということにしました
  • 講師の一人として参加を予定していた @kaorun55 さんは、家族を守るため東京に残ることを選択されました。大事なことだと思います。 @kaorun55 さんには、ぜひ別の TDDBC でお手伝いをお願いしたいと考えています
  • 交通機関の不安もあって前日入りし、 TDDBC 0日目として @cz75hiro さんの案内で少しの観光と美味しいもつ鍋、そして先に会場入りして深夜にかけて準備を行いました
  • 0日目に @bleis さんが食べていたコーンポタージュ味のアイスクリームがとても…コーンポタージュでした
  • 0日目の夜に食べた「やま中」のモツ鍋は、これまでの人生で一番美味いモツ鍋でした。博多に行ったら是非また食べたいです。
  • TDD & ペアプロ演習に参加する際の希望言語として1位が Java なのはまあ予想どおりなのですが、2位は .NET と OCaml が同数で並んでいて、いかにも TDDBC だと思いました(主に名古屋クラスタの影響と考えられます)
  • 東京からも複数の人に参加いただきました。遠くから、かついろいろ不安があるなかで参加いただき、とても嬉しかったです
  • t_wada 賞は『プログラマが知るべき97のこと』『UNIX という考え方』『レガシーコード改善ガイド』にしました。それぞれ @genta0406 さん、 @irof さん、 @tan_go238 さんに贈呈しました
  • @genta0406 さんの受賞理由は、 JavaScript での参加で @cubeon さんといろいろ試行錯誤していたことと、じゃんけんに強かったことです
  • @tan_go238 さん、 @irof さんペアの受賞理由は、設計判断のタイミングが良かったことと、コードが Java 的に綺麗だったことです
  • @mzp さんや @suer さんと @ukstudio が意気投合していたのが良かった
  • というか 86 世代の勢いが輝いて見える
  • 会場内に Trac のサーバを立ててチケットで課題を出すアイデアはなかなか良かった
  • TDDBC 会場での、ネットワークまわりのインフラ確立は常に悩ましい
  • 一日目夜のハッカソンも盛り上がりました
  • AsakusaSatellite がなかなか面白そう
  • 本編の休み時間に LT を入れるアイデアは良かったので、今後も採用したい
  • TDDBC 大阪も開催に向けて動き出す予感
  • 名古屋は静的型付け関数型言語の国らしい
  • 開催を影で支えてくれたみかままには、ただひたすら感謝です
  • 名古屋 Ruby 会議 01 のときに私の手元の gitk を見せたのが、 @bleis さんが Git を使うきっかけの一つになっているらしくて驚いた
  • その @bleis さんは今では遥か先を走っていて、俺の方が教わっている。若者にヒントを与えるとあっさりとブチ抜かれて、後にいろいろと教わることができる。とても嬉しい瞬間でした
  • 二日目に時間が空いたので、現実と戦うための三冊『レガシーコード改善ガイド』『データベースリファクタリング』『xUnit Test Patterns』に関する講演と、 JavaScript のテストに関する講演(Shibuya.js で行ったもの)のダイジェスト版を行いました
  • t_wada 賞として『テスト駆動開発入門』や『プログラミング作法』も贈りたかったのだけれど、どちらも博多のヨドバシカメラ(にある本屋)には売っていませんでした。残念です。
  • 『テスト駆動開発入門(二冊目)』『リファクタリング』『Clean Code』『レガシーコード改善ガイド』『データベースリファクタリング』などを自炊して iPad に入れたので講演時の荷物が劇的に減りました
  • 参加された型のエントリを読んでいると、ペアプロでの TDD や JavaScript のテストなど、デモからインパクトを受けた方も多いようです。デモ重要。
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