2012-02-15
2月上旬に観た映画の感想
今月は出張があったり風邪で寝込んだりと、映画が思うように消化できていません
「幕末太陽傳 デジタル修復版」10/10点
個人的にオールタイムベスト級に大好きな映画のデジタル修復版。
解説は不要でしょう。不朽の名作、という言葉はこの映画のためにあるようなもの。白黒のまま、というのが良いじゃないですか。名作には、小手先のメイクアップなんかいらないんですよ。それに、私の目にはすっかりカラーに見えていましたよ。人間の集中力と想像力は時に目の前の現実を上回ることがあるのです。
「荒川アンダーザブリッジ」3/10点
コロナワールド金沢で鑑賞。ゴミ。
前半はまだ良かったのだが、後半から普通の映画になってしまった。あとは、ニノ役にはもう少し綺麗な人を起用できなかったのだろうか。その恰好も相まって、田舎のヤンキーにしか見えなかった。
ただ、ゴミ映画ながら、小栗旬だけは正しい演技と素晴らしい存在感を放っていた。彼がいなかったら、多分最後まで起きていられなかっただろう。流石、の一言。
「新 少林寺」7/10点
イオンシネマ金沢で鑑賞。
凄い良い映画だった。
全編通して描かれる「暴力の虚しさ」が印象的。不条理な悪意による暴力から身を守るための「武」。しかし、その武術ですら、突き詰めたら暴力に過ぎず、問題の最終的な解決にはならない。
重苦しいテーマを、痛快なアクションと共に描ききっていた。オススメ。
2012-01-31
1月に観た映画のまとめ
12/21〜1/31に映画館で観た映画・・・11本
1月にして、年間ベスト級と年間ワースト級の作品に出会った。今年も、100本を目指して観ていこうと思います。
9点・・・「エンディング・ノート」
8点・・・「ヒマラヤ 運命の山」「仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&000 MOVIE大戦MEGAMAX」
7点・・・「電人ザボーガー」「海賊戦隊ゴーカイジャー VS 宇宙刑事ギャバン THE MOVIE」「ミッション: インポッシブル/ゴースト・プロトコル」
6点・・・「恋の罪」「きみはペット」
4点・・・「ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬」
3点・・・「ワイルド7」
1点・・・「ALWAYS 三丁目の夕日 '64」
2012-01-30
12月下旬〜1月中に観た映画の感想
ちょっと簡単に
「仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&000 MOVIE大戦MEGAMAX」8/10点
傑作!
もはや信頼のブランドになりつつある坂本浩一監督最新作。
オーズがとにかく格好いい!メダルでフォームをチェンジしながら、とにかくアクションしまくり。Wの二人にまた会えたのも嬉しかったし、フォーゼとナデシコは、あれはあれでアリ。
坂本監督は、やっぱり凄腕。東映は、この人に数十億円預けてオリジナルのアクションを撮らせてみれば良いのに。
「海賊戦隊ゴーカイジャー VS 宇宙刑事ギャバン THE MOVIE」7/10点
面白かった−。
80年生まれの私にとって、81年のギャバンはギリギリリアルタイムではないのだけれど(記憶に残っているのはシャイダー以降)、再放送やビデオなどで幼少期に観たことがあり、それなりの思い入れはあるつもり。
そして、そのギャバンが格好いいのなんの。全体の半分くらいはギャバン出ずっぱり。そしてアクションの切れ、煌めく銀色、まぶしすぎる・・・。
アクションもアイデアに溢れていて、本当に楽しかったです。オススメ。
「恋の罪」6/10点
ユナイテッドシネマ金沢で鑑賞。
今注目の奇才、園子温監督作。
個人的に大好きな監督なんですが、うーん、期待値が高かったせいか、イマイチ乗り切れずに終わってしまった。せっかくの18禁指定なのに濡れ場も暴力シーンも弱くて、なんか興ざめしてしまった。
石川では2月下旬公開の「ヒミズ」に期待したい。
「きみはペット」6/10点
日本では数年前に連載が終了した少女マンガを原作に、なぜか韓国で韓流アイドル映画として映画化、という謎企画。
地雷臭しかせず、おそらくマンガ原作実写映画でなかったら、絶対に観に行かなかったであろう作品。
しかし、意外や意外、結構楽しいアイドル映画だった。韓国の、とりわけ男優達は「如何に自分を魅力的に撮ってもらうか」ということに本当に長けているなあ、と感じた。日本のSMAP始めジャニーズのみなさんも、こういった技術はどんどん取り入れていった方が良い、とすら感じた。
少なくとも、21世紀以降では、日本のどの少女マンガ原作実写映画よりも面白かったです。やっぱり韓国映画は侮れない。
「ALWAYS 三丁目の夕日 '64」1/10点
はいキター。1月にしてはやくも年間ワースト候補作。山崎監督のゴミ率は本当に驚異的。死ね、とは言わない。お願いだから監督なんていう身分不相応な役職は降りて、CG屋に専念してくれ。
とにかくね、酷いの一言。
シナリオ、演出全ての意図が不明。
例えばだけど、茶川はいったい何がしたかったの?一度は小説に傾きかけてた淳之介に無理矢理勉強させて、でも結局は茶番劇でもって小説へと再び向かわせる。単なるマッチポンプな上、その手順も「何じゃソリャ?」といった感じ。親子がテーマなのに六ちゃんの青森の両親は出ず、鈴木オートの夫婦がなんとなくおさめてしまうのもどうかと思う。あと前二作やYAMATOでも思ったけど、只歩いているだけ、只突っ立っているだけのエキストラはどうにかならないの?
かつての日本の温もりを感じて欲しい、とか言ってらっしゃったけど、そもそもご近所数件しか関与してこない世間、ってどんだけ狭いの?六ちゃんのフィアンセも、結局は近所の医者の先生の知りあいだし(しかも、彼の境遇をぱっと出てきた彼がペラペラとセリフで説明してしまう)、映画中で展開される世界が狭すぎて温かい以前にキモチワルイよ。
あとはさあ、64年って、公害やらベトナムやら学生運動やら、どちらかというと世の中に暗い影が忍び寄ってくる時代だと思うんだけど、そこは華麗にスルー。淳之介なんて第一志望が東大なんだから、学生運動とかもっと興味持ってても良いんじゃないの?結局はお客の目と耳に優しい素材だけをたいした料理もせずに並べてしまって、その結果なんとも言えないゲテモノになっている。
とにかくね、本当にオススメしません。頼むから、もう少し真面目に作ってくれよ。観客以上に映画が可哀相だよ。
2012-01-08
年末年始に観た映画
あけましておめでとうございます。
とりあえず、年末年始に観た映画の感想を大ざっぱに。
「ワイルド7」3/10点
ゴミ。
とにかく緊張感が無い。せめて銃弾がかすめるくらいしろよ、と思ってしまった。今年度のワースト10にはおそらくはいるでしょう。
「ミッション: インポッシブル/ゴースト・プロトコル」7/10点
相変わらずのトムによる「俺って格好いいだろ〜」的ナルシズムに溢れたアクション超大作。そして、私はそんなトムがキライではなくて寧ろ好きだったりする。
とにかく退屈しない映画でございました。これからもこういう頭を空っぽにして観られる映画を作り続けて欲しい。
「エンディング・ノート」9/10点
多分泣いちゃうんだろうなあ、と覚悟して観に行ったら,本当に号泣してしまった。
こういうふうに死んで行けたら良いなあ、と思う人は多いんじゃ無いだろうか。
シネモンドでまだまだ公開中なので、本当にオススメです。
「ヒマラヤ 運命の山」8/10点
傑作。
「岳」には無かったギリギリの緊張感がこの映画にはある。オススメ。
「電人ザボーガー」7/10点
ヤバイぐらい楽しかった。
こういう映画を新年早々に観られて嬉しい。あとで感想を書きたい。
2011-12-31
俺アカデミー賞
今年も1年間に観た映画のなかで、印象に残った作品や役者、スタッフを揚げていきます。
洋画はあまり見てないので、邦画のみ。
作品賞・・・「海炭市叙景」
完全に海炭市(函館市)の市民になってしまった。スクリーンに入り込んでしまい、上映後も中々立ち上がれなかった。2011年1番の映画体験だった。
監督賞・・・園子温(「冷たい熱帯魚」)
最近矢継ぎ早に傑作を送り続けている園子温監督。来年も期待。
脚本賞・・・渡辺あや(「その街のこども」)
全体のテンポの良さと、後半に向けてジワジワと来る不安、ラストの感動。本当に力量のある人だなあ、といつも思います。
主演男優賞・・・原田芳雄(「大鹿村騒動記」)
その存在感と“顔”。数少ない、そして最後になってしまった主演作品「大鹿村騒動記」が大傑作だったという巡り合わせ。できればあと10作くらいは主演映画を観たかった。ご冥福をお祈りします。
主演女優賞・・・林由美香(「監督失格」)
死してなお新作が作り続けられる奇跡の女優。
助演男優賞・・・でんでん(「冷たい熱帯魚」)
でんでんに心の底から恐怖した。インスタント珈琲を煎れる度にあの顔を思い出してしまう。
助演女優賞・・・宮崎あおい(「神様のカルテ」他)
その雰囲気と存在感はもはや大女優のそれ。あとは、もう少し作品に恵まれて欲しい。
最優秀新人賞・・・忽那汐里(「マイ バック ページ」他)
去年の「半分の月がのぼる空」に引き続き印象的なヒロインを演じていた。特別な美人、というわけではないんだけれど、不思議な“浮き世離れ感”がある。今後の飛躍に期待大。
新人監督賞・・・瀬田なつき(「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」)
とにかく「次の作品」を見せて欲しい、と思える監督。
アニメーション作品賞・・・「けいおん!」
もっともっとこの空気に浸っていたい。松竹は、「けいおん!」をお正月の定番映画にしてしまえば良いのに。
2011-12-30
2011年私的ランキング
Twitterでも書きましたが、映画の年間ランキングを。
一応、今年の新作映画鑑賞数は正確に数えると
映画館で観た本数・・・104本
DVDで追いかけてみた本数・・・20本
新作の基準は
2010年12月21日〜2011年12月20日
の期間に、石川県(もしくは北陸3県)で上映された映画。石川県では、一部の全国一斉ロードショー作品以外は一ヶ月〜半年ほど上映が送れるので、一般的なランキングとはタイムラグがあります。
2011年邦画部門
ちょっと修正。「一命」入れ忘れた。
1位「海炭市叙景」
2位「最後の忠臣蔵」
3位「冷たい熱帯魚」
4位「監督失格」
5位「大鹿村騒動記」
6位「仮面ライダーMOVIE大戦 MEGA MAX」
7位「一命」
8位「その街のこども」
9位「マイバックページ」
10位「八日目の蝉」
特別賞「1枚の葉書」「ピューぴる」
「エンディングノート」は来年のランキング候補。こうしてみると、豊作の1年でした。ただ、アクションの層が薄い。アクション映画、と呼べるのは「仮面ライダー MOVIE大戦 MEGA MAX」くらい。
2011年海外映画部門
1位「スーパー」
2位「キックアス」
3位「アジョシ」
4位「トゥルーグリット」
5位「リトルランボーズ」
6位「ゴーストライター」
7位「ピラニア3D」
8位「英国王のスピーチ」
9位「マネーボール」
10「スコットピルグリムVS邪悪な元カレ軍団」
日本でも、アジョシくらいのアクション映画が作られて欲しい。最近、娯楽映画においては韓国とのレベルの差を感じることが多い。
2011-12-11
最近観た映画
簡単に感想を
「1枚の葉書」7/10点

99歳になる新藤兼人監督最新作。
シネモンドで鑑賞。客席はほぼ満席。この作品への注目度の高さと新藤監督の人気が垣間見えて嬉しかった。
良い映画だった。もの凄くパワフルな映画。
途中、野暮ったい演出が気になってたんだけど、最後の方ではその野暮ったさが愛おしくなってくる不思議。
新藤監督はこれを遺作にする、みたいなことを仰っていますが、出来れば後10本くらいは撮って欲しい。
「ゲットラウド」7/10点

シネモンドで鑑賞。
3人の個性的なギタリストが、自身の音楽遍歴を振り返りつつギターについて語るドキュメンタリー映画。
ギタリストの映画ではなく、ギターの映画だった。3人の全く異なる経歴・音楽性が最後のセッションに収斂していく見事な構成。
ギターが主役なのがまた良い。思えば、けいおん!も彼女達以上にギターの存在感が印象的な映画だった。楽器が目立つ、というのは良質な音楽映画の証なのかもしれない。
