人件費と物価

中国といえば物価が安い。低い人件費を利用した世界の工場。みたいな言葉は聞こえてくるんだけど、具体的にイメージしにくいところかもしれない。
まずタクシー。北京の初乗りが10元、合肥は6元で東京は650円だけど、物価も人件費もそれほど変わらない韓国の初乗りは200円だもんな。タクシーは参考にならんな。
生活雑貨の値段は日本の1/3ぐらい。100円ショップやらドンキホーテやらのおかげで生活雑貨の価格はかなり接近している。
生鮮食品の価格は、例えばコメでいうと合肥が200〜400円/kg。日本はブランド米しかスーパーでは売ってないし、中国では安い陸稲がまだまだ多いので直接比較にはならないけど倍程度ってところかな。
調味料などの価格は北京も合肥もほぼ同じ。化学調味料のように馬鹿げた値段で売っている商品もあったりはするのだけど、ごま油が250gで200円程度、醤油が750mlで200円程度、ってことは日本の1/2〜2/3位。あんまり安くない。
食事は、屋台だとお腹いっぱいの一皿が2〜3元ぐらいでチェーンの安い店が4元、ちょっときれい目のお店で10元。ホテルが20元。これもやっぱり1/5〜1/3程度が目安か。
携帯電話は販売店にワイロ払ってまで需要をマッチポンプするまでもなく、みんなが宝石や時計のような感覚で購入してるから日本よりも高い。モトローラの端末は2000元から最新型は3000元とかする。通話料金は1/5位だけど。
ね、驚くほどは安くないでしょ。安いのは人件費。
外資系の給与は現地の相場を壊してるので基準にならんから除外しよう。街で見かける正社員の募集ポスターだと一般事務職で800元(12,000円)〜1000元ぐらい。エンジニアとかデザイナーみたいなので1000元。大卒だと1500元〜2000元。という感じ。ここが10倍近く違う。
合肥位の田舎でも日本企業はいくつも出入りしているので、マネージャークラスで仕事に支障がない程度に日本語ができる人材はいくらでも見つけられる。しかもご丁寧なことに、中国人マネージャーを信頼しないで日本人が直接間接に監督する体制にしているおかげで、スタッフまで日本語教育がしっかりしてる。結局プロジェクト中止して、日本とコスト競争できる人材を残しているんだな。
私もそうならんように努力しなきゃいかん訳だが、あぁ、はじめに何を書こうとしたのか忘れてしまったよ。