Underconstruction by Taiyo このページをアンテナに追加 RSSフィード

4th. December. 2008

国外に持ち出す

今回は出張ベトナムなんぞに来ている。もちろん携帯電話iPhone一本のみ(E61を予備機で準備していたのだけど持ってくるの忘れてしまったorz)。

というわけで、国外に持ち出したiPhoneがどういうことになるのか軽くレポートと鉄則。

何も考えずに使える

SoftBank Mobileが提携し輝国なら飛行機から降りて機内モードオフにした瞬間にiPhoneはそのまま使える。なにも難しいことはない。

ベトナムの電波事情

ホーチミンシティの接続状況はとてもいい。特に旧市街周辺では5Fまでの建築制限(ワイロで外れるらしいが……)があるため高い建物が少ないのも効いているのだろうな。

ローミングは普段から絶対にオフにしとけ

環境設定>一般>ネットワークの中にある「データローミング」は海外ではオフっておこうなんてヌルいことを言ってるとパケ死必至なんで普段からオフが鉄則。半日で10万円も無理じゃないというか普通に達成できてしまう。

ソフトバンクパケットし放題プランは国外で利用する通信には適用されない。メールが百円単位ってのはかなり恐怖だしPushされてくるMobileMeのパケットも全くばかにならない。

できればSkype Outがあるといい。そしてFringがあるともっといい

自宅や会社と音声で連絡するときに、Wi-FiのあるエリアにいるならばiChatやSkype使うのがいい。Wi-Fiなら有料のスポットでも通信量の従量制なんてところはないし、ホテルや会社などでは無料のスポットも多いよね。でも、Geekでもなきゃクライアントが立ち上がりっぱなしなんてことはないので、マシンの前に座ってもらったりするためにちょっとした電話はかけたいことも多い。時差もあるしな。

そんなとき、Skype Outはいい。通話料金もそんなに安く感じなくなってしまったSkypeだけど国際通話に比べりゃ今でも遥かに安い。Skype Outは国外からのペイメントに不安があるの(たとえば、中国から日本人がSkype Outのチケットを買うのは至難の業だ)日本にいる間にチケットを買っておくといい。

iPhoneには幸いなことにVoIPできるアプリケーション、Fringがある。

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fringiTunes Storeで見る

正直なところFringからのSkype outはそれほど音質がいいとは言えない。日本みたいに光ファイバーで基幹網がしっかりしてない国からだとかなり聞きづらいだろうが「Skypeできるよ」程度の連絡には十分使える。

24th. November. 2008

広辞苑がキタ!

日本語辞書と言えば広辞苑

Wikipediaのほうがエントリー多くなっても、やっぱり広辞苑は違う。実家に戻るたびにリビングの机の上にどーんと置いてある広辞苑をぱらぱらと眺めるのは楽しいもんなんだが、リアル広辞苑は家においてあってもなかなか使わない(いちど図書館から廃本拾ってきたことがあるんだけどね)。電子辞書に広辞苑入ってるとか聞いてもあのインターフェイスハードウェアじゃ持ち歩く気にも使う気にならないんで結局いままで買えずにいた。

そんな広辞苑がロゴヴィスタの手でiPhoneアプリになったというので早速購入。8500円という超大型アプリだけど書籍版とほぼ同じ価格電子化された辞書ってなぜか書籍よりも高価なことが多くて手が出しにくかったんだけど、同じ価格なら文句はない。

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広辞苑第六版─動画・画像・音声付きiTunes Storeへ

検索

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肝心のアプリケーションは辞書アプリケーションとしてきわめて真っ当なインターフェイスを持つ。電子辞書のソフトウェアありがちな「目次から見てねー」という手抜きは感じられない。

起動すると、インデックスの前方一致検索モードで起動し、ひらがな、漢字、そしてインデックスに含まれる英語でも検索を行うことができる。インクリメンタルサーチでないのが少し残念だがアルファベットと違って変換確定がはいる日本語なら問題ないね。

起動時間はちょい長めだけど、WISDOMとかi英辞郎よりは早い。インクリメンタルサーチしないせいかな?とにかく使っているときは重量級アプリであることを全く感じさせないことだけでも見事だ。

エントリーの表示

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表示されるエントリは書籍版の広辞苑と遜色がない。ほとんどの文字がきちんとフォントで描かれている。ユニコード対応したOSをきっちり使ってるのは好印象。エントリは初期設定で文字サイズを変更することもできるし画面をタップして拡大することもできる。

エントリーの内容はさすが広辞苑。簡潔でまとまりの良い日本語の説明が自信を持って書かれている。少数のエディターとデスクによって作られるこの安心感だけはCGMで作られる辞書から得られないものだ。

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知らない人もいるかもしれないが、広辞苑は漢字字典としても使うことができる。そりゃ「字典」と比較するのは酷だが、書き順部首まで含まれているのはちょっとうれしい。常用/教育漢字であるかどうかの確認ができるのはモノカキにとっては地道に便利だぞ。

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画像をタップするとそれなりに解像度の高い画像が表示される。拡大縮小ができなかったりするので「とりあえずマルチメディア」というレベルでしかないが、地図に書かれた地名を読むこと位はできるので使わないこともない。

画像のサムネイルが正方形なんだが、このサムネイルが元画像からのトリミングでないものも多く、多くの画像が歪んでいるのが残念だ。後で書くけどこの広辞苑アプリ、プログラムとしては、少し粗い。

多彩なインデックス

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電子辞書ならではの多彩なインデックスも魅力的。

検索条件としてインデックスの前方、後方、完全一致検索の他に、慣用句からの検索、条件検索、全文検索があり、漢字字典としても使える広辞苑だからこそ意味のある画数、部首、読み(JISコード)からの検索もできる。

お遊びに属するインデックスも、人名、地名、作品名などから地域指定してエントリーを絞り込んでいくようなこともできるので楽しい。これは辞書をぱらぱらめくる感覚に似ている。

細かいバグ仕様ミス

こまかいバグがちょろちょろあるのがちょっと残念。検索項目から次の項目、その次の項目とたぐっていくとNot Foundエラーが表示されることがあった。検索し直してみるとエントリーが空になっている訳ではなくてリストハンドリングに失敗して存在しないエントリーが挟まっているだけのようだが、ま、普通はエントリーが空になっていると思うわな。

ときおり大きなエントリを立て続けに表示しているとアプリケーションがクラッシュしたこともあるが、その頻度はWISDOMやi英辞郎と比べてもかなり低い。

人名検索>地域絞り込み>時期絞り込みとやっていく過程で文字列による検索ができないのは仕様のミスだな。エントリーから上に戻ると文字列検索ができるタイミングがある。

プッシュボタンのない部分をタップしたときに近くのボタンがタップされる状態になるバグも数カ所見つけた。

総じて、細かいバグはちょろちょろ見つけたけれどどれも大した問題じゃないんで気にせず使える程度だった。

本当に細かいこと

発音記号の一部が画像として挿入されているんだけど、同じ記号がフォントで表現されていることもあり統一できていない部分があった。ここでその文字を書きたいが、はてなダイアリーはUTF-8対応してないんで面倒……おっと脱線するところだった。

まとめ

その使い勝手特筆すべきところはないけれどこれだけの膨大なエントリーを普通に検索してみることができるというのは賞賛に値する。先にも書いたけれど起動を含めた動作も軽快だし、エントリー間の推移も軽快。また、エントリーの各所に貼られたリンクが書籍版の広辞苑では得られないリファレンスとなっているのもうれしい。

「広辞苑を買った」という満足感は間違いなく得られた。

追記

600MB超のヘビー級アプリなんで知ってる人は知っていると思うけどiPhone単体での購入は止めておいた方がいい。私の場合でiTunesとの同期に20分ほどかかってしまった。

余談

呉智英の著書「知の収穫」で知ったのだけど、以下から始まる広辞苑の「序」はきわめてトリッキーな文章だってことで今回じっくり読んでみた。すごい。

 いまさら辞典懐古の自叙でもないが、明治時代の下半期に、国語言語学を修めた私は、現在も引き続いて恩沢を被りつつある先進諸家の大辞書を利用し受益したことを忘れぬし……

新・旧仮名遣いコンパチで読めるんだよ。これ。昭和インテリってすごいんだなー。

知の収穫 (双葉文庫―POCHE FUTABA)

知の収穫 (双葉文庫―POCHE FUTABA)

書いておいた方がいいかな。

この序文からは「ように」「という」のようなフレーズが徹底して排除されているんだ。旧仮名遣いでは「やうに」「といふ」となるわけだが国文学者の挟持としてこのようなトリックを用いたのだろう。真意はわからないけどね。この序文にそういうトリックが含まれていることを、呉智英氏の著作で読まなければちょっと堅苦しい文章としてしかとらえられなかったんだろうな。

移ろっていく日本語の中で盤石の基盤と感じられる辞典が手のひらにあるのはうれしいね。

余談部分に呉智英の著書について加筆した。

17th. November. 2008

Panoを楽しむ3つの方法

n個の方法とか書くとエントリーが増えると聞きましたよ。ほんとかね。

というわけで、PanoですよPano。iPhone屈指のキラーアプリケーション。写真が好きなら絶対に一度は試してほしい最強のフォトツール。

Panolabも無料版があるけど仕上がる写真の品質は雲泥の差。315円でここまでできりゃ言うことないんじゃない?

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Pano

これとレベル補正を備えた最新版のPhotogenePhotogeneと組み合わせればiPhoneが最強のパノラマ撮影ツールに生まれ変わる。

パノラマ撮影って言葉自体かなり不憫だ。リサイクルカメラなんかで流行った上下をトリミングするだけのインチキなパノラムスコープ比率の画面のおかげで、130度から180度という範囲を本当に写し込んだときの面白さを知らないままに「あぁ、パノラマね」と納得されてるような気がする。ホンモノのパノラマは(Panoのパノラマは合成なんでホンモノとは言いがたいけど)違うぞ。人間が何となく意識している範囲を一枚の畫に落とし込むのは面白いんだよ。


そんなわけで風景のパノラマなんかはもう見慣れちゃってるだろうから、今日はちょっと変わった使い方とPanoのTipを紹介してみる。

接写と組み合わせる

Japanese flavour tea

medicine

上の二つの写真は

iPhoneで接写するで書いた eyeMobile 接写レンズ KC-1を付け、Panoで撮影して、Photogeneでちょっと色を締めただけでこんなに面白い絵が撮れてしまう。普通のカメラのマクロでは撮れない写真がさくっと、手のひらだけで作れてしまうのは本当に面白い。接写パノラマ、もし接写レンズをiPhoneに付けているならぜひ試してみて。

撮影するときに気をつけるのは、レンズの中央あたりを中心に回転させるってこととカメラの影が落ちないように気をつけること位かな。

増やす

Apples

7 oranges photo taken from 3 ones.

上の7つのミカンは3つのミカンで撮影している。Panoで撮影しながらみかんの位置をずらして撮影してるだけなんだけど、こうやって視界を埋め尽くすようなテーマってのはなかなか楽しいよ。オブジェの前横後ろなんて撮影も楽しめるしね。

構図を試す

見慣れた比率、特に黄金比を逸脱した横長の画面にスティッフな構図を作るのはかなり難しい。黄金比で使える1/3の法則(地面と空の比率とかね)や三角形の安定などがほぼ役に立たないんだ。横長の画面で構図を安定させるのに使いやすい方法はあまり多くない。

拙作の実例と一緒に挙げてみるこんなところかな。

  1. 強いパースペクティブ
    Kasuga station
  2. 対角線
    Kichijo-ji central archade street
  3. 対称
    at Cafe
    Panoramic composition

私がPanoで作っているパノラマ画像は2枚か3枚の写真を繋いだものが多い。4枚で180度の視角というのはかなり狙ってやらないと難しい。こんな風に。

Kichijo-ji Station

また、人の作品見るのはやっぱり楽しいし勉強になる。FlickrにあるオフィシャルのPanoグループの写真なんかをつらつら眺めてるといろんなヒントが見つかると思うし、Twitter検索でPanoって引くとおおむね写真がリンクされているからそれを見るのもいい。

Panoの使い方って風景を横長に撮るだけじゃないんだ。写真が好きでiPhone持ってるならぜひ、Panoを試してみて。普段見慣れてると思い込んでいる風景やモノを恣意的に切り取るという写真ならではの表現を強く感じられるから。

関連エントリー

5th. November. 2008

Panoで上手く合成するコツ

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PanoPanoをiTunes Storeで見る

in front of MUJI Shop at Kichijo-ji

Kichijo-ji illumination

Shinobazu pond

上の三枚のパノラマ写真はiPhoneでPanoを使って撮影してiPhoneからFlickrにアップロードした写真、つまりiPhoneだけで作成されたイメージだ。だんだんパノラマ撮影が上手くなってきたがコツらしいものを見つけた。


いままではパノラマ撮影するときiPhoneを持ったまま体を回転させて撮影していたのだが、地平線が見えているような場所ならともかく、数メートル程度先の被写体だとズレが大きくなってしまう。合成を正確に行うには、iPhoneのレンズ(正確にはCCD面を中心に、となります。レンズが薄いのでレンズのあるあたりを中心に回れば大丈夫だとは思いますけど)を中心に回転するのがベストだ。宙に固定したiPhoneを中心に自分が回って撮影するだけで合成の精度は飛躍的に向上する。PanoやPanolab持ってる人はぜひ試してみてほしい。いままで合わせられなかった部分が魔法のようにピタっと合うことを発見するだろう。


画像補正にはPhotogeneを使って色温度と彩度の補正、シャープネスを若干向上させている。Photogeneもいいアプリケーションだ。

関連エントリー

4th. November. 2008

無線LANし放題解禁!

先週約束されていたソフトバンクの無線LANし放題サービスが本日稼動開始したので早速お試し。


BB MobilePointに繋ぐためのキーは全部で四つ。Wi-FiのSSIDとWEP Key、アカウントのID、アカウントのパスワードだ。12月からのログイン維持はともかく*1、アカウントとパスワードはBB MobilePointに繋ぎ込めばいいからこちらに送付してくることもないしSSIDはmobilepointって公開されたネットワークだからサービス説明にでも書いときゃいい。で、最後のWEP Keyをどうやって配るのか不明だったわけだが、サービスが始まるはずの時間になってもSMS一つ飛んでくることもなかったのでMySoftBankにiPhoneでアクセスしてみると書いてあるじゃないですか。

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4つのキーを手に入れたら、あとはホットスポットに行って接続する。まずmobilepointへ接続する。マクドナルドやJRの駅なんかでmobilepointを見つけたらタップしてWEPキーを入力する。

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もし、WEP Keyを間違って入力してしまったらmobilepointと書かれている文字の横の矢印が描かれたボタンをタップして、このネットワークを忘れる(使ってるのが英語なので日本語のメニューの名前は間違ってるかも)をタップすればいい。

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WEP Keyが合ってるかどうかわからなければここで表示されるIPを見よう。169から始まるIPなら接続できていない。多くの公衆無線LANは192から始まるIP(稀に172から、または10から始まるIPを使うところもある)を接続している端末に割り振る。下のスクリーンショットが繋がっている状態だ。

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ここまででできたら、次はBB MobilePointへのログインを行うだけ……って御用記者なら書くとこなんだろうが面倒だね。12月のログイン維持がホント待ち遠しい。

Safariを起動してどこでもいいからアクセスすると、BB MobilePointのログイン画面が表示されるので、i.softbank.jpのアカウント入れてログイン。

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これでようやく終了。あとは、メールも無線LANで使えるようになる。次回からは無線LANのSSIDとWEP Keyは記憶されてるのでSafariでのログインだけやればいい。


マクドナルドで使ってみたけど公衆無線LANは快適だ。Twitterのログもストレスなく読めるし写真のアップロードも快適。メールも楽だ。


でも実際のところ、ここまで面倒だと公衆無線LAN要らないんだよね。ログイン維持されて意識せずに使えるようになってからでもサービスインは遅くなかったかもしれない。

ここまでiPhoneネタなのでHatena touchで書いてみたが、スクリーンショット程度でも3G網だとアップロードはストレスがあるんだ。早く12月にならんかな。

*1:@nobiさんによるとCookieを使うらしいが詳細は謎。正直なとこCookieでどうやってログイン維持するのか想像できない

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