フルーツ盛り合わせ By レモン

レモンは、新宿高島屋および横浜高島屋にあるフルーツパーラーです。
何かの雑誌でこのお店が紹介されていたときに、レモンの店長が「フルーツはカッティングの仕方で味が変わる」とか言っていました。ということで、どれほどのお手並みなのか見せていただこうじゃありませんか。
高島屋の入り口の、生鮮食料品売り場のポスターで、今の旬の果物は桃と梨だというようなことが書いてありました。まだ夏だと思っていたのだが。。。
レモンの前に着くと、黒板に「今日のおすすめ メキシコマンゴー カット1,575円」と書かれていた。うほっ。1,000円越えですか。ただし、季節はまだ夏の予感。
ショーケースを見ると、一番安いのはイチゴで、カット575円でした。ちなみにカットの他にババロア、クリーム、ジュースなどがある。でも、今はイチゴの季節じゃないだろう。
しばしショーケースとにらめっこした後、フルーツサラダ(1,280円)が、いろんな果物が食べれて良さげな予感がしたので、フルーツサラダをたのもうと心に決めて店内に入りました。
カウンターのみの席なので、とりあえずイチゴのヘタを取る作業をしていた店員(以下、2番弟子)の前に座りました。で、2番弟子がメニューを出してきたのですが、なんか、かなりのメニューがある。で、最後のページに「フルーツ盛り合わせ」なるメニューがありました。そこで、2番弟子に「フルーツ盛り合わせって、何と何が載っているんですか」と尋ねると2番弟子は「少しお待ちください」と言って、奥にいた人(以下、店長)に聞きに行きました。「フルーツ盛り合わせを頼む人が少ないんだ」と思いながら待っていると、2番弟子が戻ってきて「決まってません」と言う。「えっ、決まってないんですか?」と聞き返すと、2番弟子は「冷蔵庫の中から適当に選ぶ」といきなり本音トーク。せめて「その時の旬のものを選びます」と言ってくれよ。
で、その「適当に」がどれくらい適当なのかも興味があったため、フルーツ盛り合わせ(1,575円or2,100円)をオーダーしました。すると、店長は、しばらく考えた後、おもむろに夕張メロン(単品で1,080円)を取り出します。メロンキター。
で、ほとんどは店長がカットして盛り付けたのですが、5分ぐらいかかりました。が、手際がすごい。桃を手にしたかと思うと、いきなり縦に包丁を入れ、そのまま切るのかと思いきや、くるくると桃を一周回します。で、包丁を置いて両手で桃を持ち、切れ込みに沿って左右逆方向にグリッと回すと、あら不思議、桃1/2と種に見事に分離しました。ちなみに後で2番弟子が同じことをやったのですが、失敗していました。
キウイの皮をむくときは信じられないくらい薄くむいていたのですが、マンゴーの皮をむくときは信じられないぐらい分厚く切っていました。それを見て、店長のインタビューの言葉の「フルーツはカッティングの仕方で味が変わる」の意味が分かりました。つまり、おいしいところだけを選んで客に出す。それが大切なんだと。
で、結局出てきたのは、夕張メロン1/8、普通のメロン1/8、パイナップル1/8と桃1つ、梨1/2、マンゴー1/4などでした。やっぱり、桃と梨は旬だったんだ。
味のほうは、マンゴーウマー!、でも夕張メロンはもっとウマー!!でした。

フルーツ・アソート By 京橋千疋屋

次は、新宿ハルク地下の京橋千疋屋へ。
メニューを見ると、フルーツ・アソート(1,365円)がフルーツの盛り合わせのように見えました。今調べたところによると、アソート(assort)とは、組合わせるという意味の英語らしい。
ちなみに京橋千疋屋のおすすめもマンゴー。沖縄マンゴーのカット1,860円なり。
フルーツ・アソートを頼んだ後、さっきのレモンみたいに待たされるのかと思いきや、数分で出てきました。カットはすでに済んでいたようだ。カット自体はレモンより雑である。ちょっと不安がよぎる。
フルーツ・アソートの構成は、底のほうに3cm3ぐらいの大きさに切られたパイナップルが6個ぐらいあり、その上にオレンジ1/16、ピンクグレープフルーツ1/16、普通のメロン1/16、普通のキウイ1/2、3cm3ぐらいの大きさに切られた西瓜、武田鉄矢の人情ほどの薄さに切られたリンゴ数枚(未だかつて、リンゴを数える単位が"枚"だったことがあるだろうか。いや、ない)などが乗っています。メニューの写真と異なり、夏っぽいです。
梨も桃もマンゴーもありませんが、まぁ、マンゴー1,860円という値段から考えると、1,365円ならこんなものなのかも、とも思えなくもない、と自分に言い聞かせました(洗脳済)。
で、味なのですが、ごつごつとした不恰好なキウイを食べてびっくりしました。レモンではゴールデンキウイが乗っていたのですが、そのゴールデンキウイより、京橋千疋屋の普通の、そして不恰好なキウイのほうがおいしいのです。さらにパイナップルも京橋千疋屋のほうが何故かおいしい。結局、どうカットしようが「うまいもんはうまい」のだろう。
しかし、レモンで1,080円の夕張メロンを食べたほうが幸せじゃないか、とも思いました。

フルーツ・シーズン・セレクト By タカノフルーツパーラー

タカノフルーツパーラーは新宿高野の5Fにある。同じ5Fにタカノフルーツバーというバイキングの店があるのだが、そちらは女性専用なのである。
で、店に入ると、客席は女性客で埋め尽くされていた。もっと上質な客が集まってマターリしているのかと思っていたのですが、なんか、「普段新宿なんか来ないから、せっかくだからタカノに行って見よう」みたいなノリの客が大半で、落ち着きがなく騒がしい。
店員から渡されたメニューを眺めると、ワッフルとかパフェとかのメニューが多く、カットフルーツは意外と少ない。ちなみにカットスイカ1,080円だった。
で、フルーツの盛り合わせっぽいフルーツ・シーズン・セレクト(1,365円)にしようと思い、店員を呼んだら、家本政明似の店員(以下、家本SR)がやって来たので、フルーツ・シーズン・セレクトを頼んだ。すると、家本SRは「フルーツ・シーズン・セレクトは、写真ではマンゴーになっていますが、実際は桃になります」と言う。"シーズン・セレクト"なんだから、桃の季節だし、別にそれでいいじゃん。それがどうかしたのか?と思って、「構いません」と言おうと口を開こうとした時に、家本SRは「もしマンゴーがお望みなら」と言って、メニューをめくり、「こちらのマンゴーパフェ(1,680円)をおすすめします」と言う。
私はメニューのページを元に戻して「こちらのフルーツ盛り合わせ(2,100円)は、どのようなフルーツになるんですか」と家本SRに尋ねた。家本SRは「お客様のお好みのフルーツをお出しします。もし、特にございませんようでしたら、お値段に見合ったものをこちらでご用意します」と答えた。レモンの2番弟子に比べれば、立派な受け答えである。
「では、フルーツ盛り合わせで、マンゴーを入れてください」と頼んだ。すると家本SRは「フルーツ盛り合わせにマンゴーを入れることは出来ますが、沖縄マンゴーではなく、フィリピンマンゴーになります」と言う。私は、「じゃあ、(2,100円に)いくら追加すれば沖縄マンゴーに出来ますか」と家本SRに聞いた。家本SR曰く「沖縄マンゴーはカットフルーツとしては出せません」とのこと。
私は、結局、フルーツ・シーズン・セレクトを頼んだ。
しばらくするとフルーツ・シーズン・セレクトが運ばれてきたのだが、その運ばれてきたフルーツ・シーズン・セレクトを見て、私は目が点になった。自分では1分ぐらい固まっていたと思うのだが、周りの人間から見れば、永遠の1/2ぐらいの長さだったかもしれない。
フルーツ・シーズン・セレクトの構成は皿の真ん中に直径5cmぐらいのババロアがあり、その上に桃が8枚(未だかつて、桃を数える単位が"枚"だったことがあるだろうか。いや、ない)あり、その周りに梨が1枚(未だかつて、梨を数える単位が"枚"だったことがあるだろうか)、普通のキウイが1枚(突っ込み省略)、3cm3ぐらいの大きさに切られたパイナップルが1個、5cm3ぐらいの大きさに切られたスイカが1個、普通のメロン1枚(突っ込み省略)、夕張(?)メロン1枚(突っ込み省略)とゼリーだった。
味は、梨だけ異常においしかった。のと、ゼリーが、上品な味ではないんだけど癖になる味で、なんか下品な客みたいに最後の一片までかき集めて食べてしまった。