よはくのてちょう

手帖の余白に書くようなことを

いしいひさいち著書目録

関西大学法学部の山野博史教授が漫画家のいしいひさいちさんの著作目録を作られたそうです(朝日新聞2004年5月27日)。
ホームページなんかで公開してくれないかなあ。古本屋なんかでそろえる参考にするんだけど。

はる〜か昔、学生の頃、バイトと旅にあけくれていた。バイトをするためには雇ってくれるとこを探さなければならない。
当時は「アルバイトニュース」と「アルバイト情報」というふたつがあった。
いしいひさいちさんが「Oh!バイトくん」を連載していたので「アルバイト情報」を買っていた。
特にバイトを探していないときにも立ち読みしたりしてた。
後に単行本を何冊か買ったのだけどいつの間にかなくなってしまった。再度入手したいと思ってます。

いしいひさいちさんのあとは寺島令子さんが連載したような気がする。それも好きで読んでいた。

いしいひさいちさんに関するコーナーがあるサイトを見つけた。
FactoryM(http://www.geocities.co.jp/AnimeComic-Cell/1384/index.html

『魔女の死んだ家』篠田真由美/波津彬子・画…講談社・ミステリーランド(△)

魔女の死んだ家 (ミステリーランド)
《それにあたしは夢を見るのが、ちっともいやではないのです。》(p.10)

これ、少年少女向きのミステリのはずやねえ?情念みたいなもん感じるんですけど。
内容が、というより、この著者の書き方がねえ。
ま、少年少女向きゆうても、中学生くらいならじゅうぶん大人と同じもんを読めるわけやからなあ。総ルビなんてとこを見ると小学生も範疇なのかなあ。それやとけっこうしんどいもんがあるかも。

《見慣れたお庭は鏡に映ると、また別の景色のように見えます。》(p.37)

《愛している男と結ばれ得ない悲しみが彼女をあんなにも美しくしているのだ、と、私にはわかりました》(p.92)

《君にとって昨日を忘れたことは呪いではなく恩寵だったのだとしたら、君はこれ以上なにも思い出すべきではないのだろう。》(p.176)

《ああ。ぼくはいつだって、生きている者に甘いんだ。》(p.254)

今、誰が語っているのかを考えながら読んでいたら、謎は早いうちにわかると思う。可能性は限られてるから。今回ので言えば、殺害の謎は謎ゆうほどでもあらへんから…。
あっ!そこらへんが少年少女向け?「名探偵コナン」なんかでそういうシンプルさに慣れてるやろうから。真実はひとつゆうか、謎はひとつゆうとこで。

評価「▽」。