狂った日和 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2009-06-16

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すごいドキュメンタリーを見ました。タイトルはザ・ノンフィクション「漂流家族 竹下家の9年間」。


順を追って説明しますと、まずザ・ノンフィクションとは、日曜の昼にフジテレビ系列で放送している、ドキュメンタリー番組(最近は不定期のよう)。取り扱う題材は様々ながら、多くはスポットライトが当たりにくく、なおかつ特殊な事情を持つ人々の生活であり、それらをまさに ”ウチがやらなきゃ誰がやる”とでも言わんがばかりに、淡々と切り取ってます。質的には割とピンキリですが、今回の「漂流家族…」はホームラン級のクオリティ


埼玉県に住む竹下一家。家族構成は父母と6人姉妹(全員、女の子)の8人家族。彼らは心機一転として、北海道の浜頓別(はまとんべつ)という田舎町で行われる、街の活性化を目的とした本州からの移住計画に参加(いわゆる田舎で暮らそう、というやつ)。この計画は、移住して三年の間に、浜頓別に家を建てて定住することが条件で、その間の住居は地元の自治体が世話をしてくれる、というものでした。


ところがこれを阻むのが、竹下家の両親の、常軌を逸した無計画ぶり。この両親、大した蓄えがあるわけでもないのに、とにかく散財しまくり。やたらとデカい車をローンで買うわ、冬の間の娯楽と称してテレビやパソコンを買うわ、タバコカートン買いでバカバカ吸うわ、んでもって口癖が、”まあ、なるようにしかならんよね”という、完全無欠の明日なきテキトーぶり。万事がこの調子だから、三年経っても家を建てるための貯蓄なんかできやしない。同時期に移住してきた他の家族は、すでに家を建てたり、建てる目処がついていたり。このままじゃ家を建てずに町から出ていくハメになってしまう。どうする?ということで出た結論が、日頃お世話になっているご近所さんを保証人にたてて、2000万円の住宅ローンを組むというもの。そのご近所さんである桜庭さんは、牛舎の改築のため既に1億ちかい借金がある身ながら、町の活性化のためならばと、快く保証人を引き受けてくれました。まさに生き仏…。


紆余曲折を経て、ようやくマイホームが完成。あとはコツコツとローンを返済するだけ…と思いきや、今度はお父さんが職場でモメて、仕事を辞めるというトラブル発生。おまけに同じ職場で働いていたお母さんも、一緒に辞職。これには仏のような桜庭さんも激怒。自宅で夫婦をひたすら叱咤。するとお母さんの口から、なんと埼玉時代にローンが払えず、マンションが差し押さえられたという新事実が。これにはさすがにあきれて物も言えない桜庭さんですが、自分にとっても死活問題であるので、夫婦が勤めていた職場に頭を下げた結果、めでたく辞職取り消しと相成りました。


そうこうしているうちに、長女が高校を卒業し、隣町の水産加工会社に就職。他の娘たちも進級、進学と慌ただしくなる中(ちなみに娘さんたち、全員がカロリー過多な体型)、お父さんがまたしても、”俺にもプライドがあるんだよ!”と辞職(当然というか、お母さんも一緒に辞めました)。とはいえ、過疎町の浜頓別に他の仕事があるわけでもなし…ということで、夫婦は桜庭さんに、”浜頓別には仕事がないので、ローンも払えません。つきましては、給料がいい仕事を得るために、一時的に埼玉に戻ろうと思います。”と直訴。強い決意を感じ取った桜庭さんは、夫婦を信じることにしました。埼玉に戻るのが、お父さんだけではなく、家族全員であるにもかかわらず(長女は就職したばかりだというのに…)。


マイホームにしばしの別れを告げ、一家は埼玉へと向かいました。北海道以上の、怒濤の展開が待っていることも知らずに。


後編はまた後日。乞うご期待(いや、別に期待しなくてもいいです…)