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タダスケの日記

2014/02/28(Fri)

「予備試験の拡大に よって、法科大学院教育は崩壊寸前の状況にあるといっても過言ではない。」司法試験予備試験に関する法科大学院に対するアンケート調査回答結果(概要)

そのまま読んだだけでも,なかなか笑える資料でした。

法科大学院特別委員会(第60回) 配付資料
平成26年2月24日(月曜日)15時00分〜17時00分
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo4/012/siryo/1344585.htm

資料3 司法試験予備試験に関するアンケート調査回答結果(概要)
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo4/012/siryo/__icsFiles/afieldfile/2014/02/26/1344585_02.pdf


法科大学院に入学してきた学生も予備試験を受験する準備を進めていることから、本来の法科大
学院教育において基本となる「プロセス」を重視する思考がなかなか身に着かず、短絡的に結論
だけを求める思考様式を抜け出ることができない者が増加してきている。


随分,悪く書かれていますが,ローの教授は,法科大学院の学生に対して,授業時間中は拘束し,さらに課題などを課す権限があるのですから,それでコントロールすればいいでしょう。

ここまで教育する権限があってなお,「「プロセス」を重視する思考がなかなか身に着かず」というのであれば,それは端にロー教授の教育力に問題があるのでしょう。

また、学部時代から予備試験の勉強だけをしてきた学生が法科大学院に入学することが多く
広い教養や外国語を含めた他分野の知識、さらには社会人としての基本的なマナー等に欠ける学生が増えてきている


「広い教養」は,莫大なコストをかけているローの教育によって身に付ければいいでしょう。
入学前の学生の私生活によって,これを身に付けることを期待するというのは,意味が不明です。

また,逆に,「学部時代から予備試験の勉強だけをしてきた」わけではない学生は,
「広い教養や外国語を含めた他分野の知識、さらには社会人としての基本的なマナー等」を
身につけているかのようですね。

具体的に,彼らは,学部時代に何をしていたのでしょうか。
バイトしたり遊んだりしているだけのような気がしますが。

「予備試験で受からなかった人が行くのがロースクール」という印象が定着し、予備試験の拡大によって、法科大学院教育は崩壊寸前の状況にあるといっても過言ではない。


予備試験を,もっと受かりやすいものにすれば,ロースクールは,「予備試験にも受かろうと思えば受かるけれども,あえて行くところ」という印象になると思いますよ。

もっとも,それによって,法科大学院の崩壊がさらに進んでも,責任は負いませんが。

学部段階で予備試験に合格して、法科大学院に入学しないで自宅学習で司法試験の準備をする者がいるようであるが
優秀な学生に(基礎法学・隣接科目も含めて)幅広く奥行きのある教育を行うという法科大学院の理念が実現できなくなる


先ほど,「学部時代から予備試験の勉強だけをしてきた学生」は,「広い教養や外国語を含めた他分野の知識、さらには社会人としての基本的なマナー等に欠ける」と,まるで予備試験の勉強が人格形成において有害であるかのような記載がありましが,さらに進んで,予備試験に合格するほど勉強してしまったら,回復困難なほど,人格形成面に害が生まれるのではないでしょうか。

ここでは,「優秀な学生」とありますが,この正反対の評価のどちらが本音なのでしょうか。

予備試験受験・合格により法科大学院を早期に退学することを目指している学生もおり
法科大学院で準備・提供される学習への意欲が全般的に低く、
法科大学院教育全体に対しても積極的に関わらない傾向が現われつつある


予備試験が併存している関係で、法科大学院在学生の中で、とくに成績のよい学生を中心に、
予備試験の受験準備を行う傾向が広く認められる

こうした学生の準備活動は、
法科大学院の教育課程が予定している学修以外の作業に時間を消費させる結果となっており、
法科大学院教育の深化を妨げている


こうした学生の法科大学院教育軽視は,最悪,単位を落とすリスクを承知で学生がやっていることでしょうから,仕方がないことでしょう。

こうした学生も,学費を満額支払って,最低限の授業に出席し,課題レポート等もそれなりに提出しているでしょうから,ローは,その範囲で教育成果をあげるように努力するしかないでしょう。

そうした範囲を超えて,授業時間外までローの理念をまっとうしろ,というでは,まるで怪しい新興宗教です。

試験対策に特化された勉強のみに専念してきた受験生と競争することを法科大学院修了生が求められることは、
法科大学院生全体に本来不要な焦燥感を与えることになっている


ロー生も,卒業してすぐに受からなければ,翌年の試験日まで,「試験対策に特化された勉強のみに専念」すると思うので,そのような「勉強専念」は,予備試験合格者に限られません。

このように,ロー生は,「勉強専念」の司法浪人ロー生と競争することが当然に予想されていますので,
ことさらに予備試験の弊害というわけではないでしょう。

ラス内に予備試験合格者、あるいはさらに予備試験合格にもとづく司法試験合格者がいると
それ以外の学生の中にで、日々の勉強のしかたや修了後の進路について
過度かつ無用の不安を抱く者がいる


現在,合格率25パーセントの試験ですから,同じロー卒業生同士でも,合格,不合格が分かれて,不安等を抱くことは,よくあることだと思います。

これも,予備試験特有の弊害,というわけではないと思います。

また,もしロースクール生の不安に配慮するというのであれば,弁護士の価値の低下になんとか歯止めをかけることを考えるべきでしょう。

予備試験合格を機に休学して、事実上大学施設の利用を続けた上で司法試験を受験し、
合格した暁に退学したい、との希望を申し出たケースがある


自習室としての価値を認められただけ,マシとも言えます。
それほどの価値を認めない法曹志願者も多いでしょうから。

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