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 マトゥサラとバトラーチェは歩いていた。その時トバルが二人の近くにいた。マトゥサラは彼の近くに来て、そのまま通り過ぎた。彼女はトバルが自分と血の繋がりがあるのだろうかと考えた。なぜなら彼が父親に似ていたからである。彼女の父親は金髪であるが、トバルは黒い髪であった。そして彼女の母はブルネットの髪であった。マトゥサラは、トバルが退治しようとしていた猫を見つけると、抱き上げて「DIO!」と言った。するとトバルは驚いて、マトゥサラがその猫の飼い主かと思って、後をつけ始めた。

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 トバルはライフルの手入れをしていた。その時猫が、調理場でステーキ を焼いていた。トバルはそこに来ると、猫の首根っこをつまんで窓から捨てた。そして彼自身も窓から跳び降りた。猫は彼を蹴飛ばした。トバルは走っている電車の上に落ちた。そして彼は大金槌を取り出すと、屋根をぶち破って、ソファの上に落ちた。そして猫もそこから現われた。猫はトバルに跳び掛かろうとしたが、トバルのバズーカ砲で撃たれて、弾丸と共に窓の外に吹っ飛んで行った。トバルはワイヤー・ガンを撃つと、そのワイヤーを掴んで猫の後を追って跳んだ。猫は駐車場に落ちると、前足で車を持ち上げて投げた。トバルは飛んで来た車をよけた。そしてまた一台の車が飛んで来た。トバルは大金槌でそれを砕くと、反動でビルへと飛んで行った。そのビルはパーキングストラクチャーであった。そして彼が壁を砕くと、ロードローラーがビルの中から転がり落ちて、猫の上に落ちた。猫はロードローラーに飛びついて、激しく引っ掻き始めた。同時にトバルもロードローラーの上に跳び降りて、大金槌で激しく叩き始めた。ロードローラーはペチャンコになって落ちた。トバルはロードローラーの残骸の上に立って勝ち誇った。が、さっと青ざめた。その時、タンクローリーを持ち上げた猫が上から落ちて来た。そしてその駐車場は火の海になった。猫は火の傍に二本足で立つと、タオルを持って踊り始めた。その時猫の後ろにあるマンホールから、トバルが出て来て、猫をゴルフのクラブで打った。すると猫は遙か彼方へ吹っ飛んで行った。
 トバルはバズーカ砲と機関銃を分解して、一つにまとめて組み立てた。すると連射式バズーカ砲が完成した。そして窓の外を見た。その時猫が近くにいた。そして椅子に腰を下ろした。Tその時突然、猫が彼の膝の上で、悪魔のような声で喉をゴロゴロ鳴らした。トバルは驚いて跳び上がると、その猫を窓の外に蹴飛ばした。そして連射式バズーカ砲で撃った。猫は弾丸と共に、はるか彼方に飛んで行った。そしてトバルも窓の外に跳び出した。猫は酒樽置き場に入って行った。そしてトバルもそこに入って行った。
 帽子 をかぶった猫が、二本足で立って、ピストルを持ってトバルと撃ち合っていた。その時トバルが樽を撃った。すると樽は穴が開いて、ワインがこぼれ始めた。猫は上を向いて、ワインを飲みながら、風船のように膨らんで行った。そしてトバルの方を向くと、ライターの火を着けて、ワインを吐き出した。そしてワインに火 がついた。トバルは燃えるワインを避けると、猫の腹を撃った。すると猫は、腹に空いた穴からワインを吹き出して、風船 のように飛んで行った。