タドゥーのいろんな日常

このタイトルいつまで続ければいいのか

ごきげんよう

Go!プリンセスプリキュア 最終回
ありがとう…ありがとう…
入れ込んだ作品の最終回って、自分好みの妄想を先にしすぎてて若干がっかりすることが多いんだけど
欲しい要素はすべて入れてくれた
そして、完全に上回ってくれた
ここにきてOPが一番!!!!!!待ってた!!!!!!!!
さらにはるカナシーンがグランプリンセスになってるこだわりよう
解散後にちょろっと出るだけかと思ったクローズが、まさかの大決戦
アクションかっちょえええええええ、最近肉弾戦少なかったのを補って余りある
前回の時点で「夢」については描き尽くしたと思わせて
「夢」と「絶望」は表裏一体、消すことも忘れることもできないという所までやるとは!
しかもそれが四人の結論ではなく、あくまでフローラ一人で出したというのが素晴らしい
プリンセス(=夢を守り導く存在)になるため進んできたはるかだからこそ、辿りつくことができた
説得力がありすぎる回想だったし、これを見越したエピソード配分が凄い
クローズとの会話が、一言一句ほんとによくできてて
夢と絶望が螺旋を描いて成長していくんやなというのが、交互に喋るはるかとクローズで表現されてるのがもう、朝にやるアニメのレベルではない
ごきげんよう」のニュアンスが「さようなら」から「また会いましょう」に変化したのとか震えるしかない
ホープキングダム解放も、短いシーンだったが成し遂げた感がすごく出てた
はるかにぞっこんのカナタだけど、トワの再会に涙するところが初めて見せた顔で良かったし、それを見たフローラの反応も良かった
そして別れ
逃げずにこれを描いてくれて本当にありがとう
それぞれの夢を追うことがテーマだからこそ、別れをやらないと意味がないんだよな
「遠く離れていても心は繋がってる」とはよくある台詞だけど、この一言のために一年間どれだけ積み上げてきたか
今まで出てきた全員が夢を追っていくエピローグも、最後のシーンも、これ以上のものは無い



Go!プリンセスプリキュア 総括

一年間、貫き通してくれてありがとう
全50話で捨て回無し、捨てキャラ無し、すべてのシーン、すべてのセリフがラストまで繋がっていった
主人公5人の役割分担も素晴らしく、どのエピソードでもキャラを入れ替えたら成立しないのが凄い
はるかが出ないシーンでは、がらっと雰囲気が変わるのもこだわっているからこそ

夢がテーマの物語って、本当に難しい
夢は素晴らしい!と煽るだけでも、夢は絶対叶う!と騙しても、夢なんて叶わない!とひねくれても、よくない
まず夢の持ち方を、何パターンも見せてくれた
幼い頃から大切にしてる夢、誰かに気付かせてもらう夢、自分の成長と共に変化する夢
前の夢に縛られる必要がないんだということも描いてくれた
夢を叶えるのは難しいという現実から、逃げなかった
みんながちゃんと努力をしてた
レッスンのシーンだけでなく、それ以後もちゃんと継続している描写が嬉しかった
プリキュアが夢を守るけど、それを叶えるのは自分の力なんだとはっきり言ってくれた
主人公同士が依存せずに、高め合うけど直接の手助けはしないことでそれを示してくれた
だからこその深い絆があった
別れも絶望も、自然なことだと言ってくれた
それすら自分を成長させてくれると、酷な現実も教えてくれた
なにより、夢を追うこと自体に意味があるんだと
OPにあるように「花を海を星を追ってどこまでも」なんだと
夢を追って成長する姿に、他の人も感化され、まわりまわって自分の力になる
ゆいちゃんとも、カナタとも、三銃士とも、ノーブル学園の生徒たちとも、視聴者とも、全部の関係がその構造になってる
「お前は努力しながら絶望しながら別れながら、一生走り続けていくんだよ」というメッセージ
それがどれだけ在り難いことか知ってるからこそ、つよくやさしく美しく感じる最高の物語だった


作画が大きく崩れた回が無かった
異常すぎる
特に戦闘が凄まじく、1話・50話を筆頭にトワイライト戦ロック戦とかもうほんと

画面演出が神
特に花・海・星に対するこだわりが凄くて
戦闘シーンで花弁が舞うのが綺麗すぎて、1話のあれで完全にハマった
ノーブル学園の秘密の小屋のシーンがまた、花と海と星が一枚に収められていて鳥肌モノ
一年を通して対比になってるシーンが多く、それが脚本レベルでなく画面レベルで意識されてるのが
脚本家の違いや演出家の違いを乗り越えた一貫性、脱帽するしかない
はるはるの驚いた時のポーズとか、そんな所まで合わせてくれるし

お約束があるプリキュアだからこそのテンプレ台詞が、すべて意味を持ってきた
「プリンセスエンゲージ」「開け、夢への扉」「ごきげんよう
どれも49・50話で完全に塗り替えられた
「お覚悟よろしくて?」がディスピアに使ったのが最後なのも感慨深い


春野はるか キュアフローラ
夢と絶望と向き合い続けた、この物語の象徴
はるはる大好き
やっぱりお嬢様学校での主人公は、マリみて祐巳ちゃんよろしくタヌキ顔だよな!!から始まり
プリンセスになるという夢を大事にしている所や、色んなことを一生懸命続けていく姿に惹かれはじめ
最後は、何度でも立ち上がる姿に心打たれるようになる
彼女はメンタルお化けでもなんでもなくて、折れるし、負けちゃう時もあるけど、諦めない
プリキュアだから」とは絶対に言わず、「夢があるから」と
特別ではない子が、プリキュアの力ではなく夢を追うことで特別な答えを掴み取った


七瀬ゆい
目が3になるのは衝撃だった
避難誘導係とかネタにされることも多かったけど、本当に重要な役どころ
プリキュアの努力を見続けることによって感化される面でも
特別な力を手にすることが重要ではないという面でも
夢に迷い、見つけていくという面でも
変身できなくても、プリンセスプリキュアの一員で居てくれてありがとう


海藤みなみ キュアマーメイド
最初から完璧キャラだと思わせておいて、一番変わったのはみなみさん
新しい夢を追うというのを、ゲストキャラではなく主人公にさせたのがさすが
家族を想うシーンがとても良かった
技能の面ではみんなを導き、心の面では成長する、とてもいいバランス


天ノ川きらら キュアトゥインクル
既に夢に向かって走り出していたからこそ、最初は距離があったきらら
夢を追うことの大変さを身をもって示す、つらい役回り
それでも見てるこっちが折れずにいられたのは、良い表情を見せてくれたから
夢に対する矜持、本当に魅力的だった


プリンセス・ホープ・ディライト・トワ キュアスカーレット
トワイライト時代は、フローラとの対比がとても良かった
夢を持っていたからこそ迷わされることもある
それを無かった事にしなかったのも良かった
後半は、リアルプリンセスとして1から成長していった
フローラが「一緒に強くなろう」って言ったのがほんと泣けた
辛い思いをしたからこそ最後は報われたし、それで驕らず未来を見据えてたのも嬉しい


プリンス・ホープ・グランド・カナタ
最高の王子様
王族として国を取り戻すため奔走し続け、実家とバイオリンが武器と化し記憶を失くしたりもして、最後には成し遂げて男泣き
プリキュアに頼り切らず、責任を果たそうとする姿がかっこよすぎる
はるかの夢を後押しした存在だからこそ、はるかの心を折ることになった展開は凄かった
素の状態ではるかの夢に惹かれた時に、初めてはるかと対等になった気がする
いつか、どこかで、結ばれてほしい


クローズ
フローラ最大の理解者
「お前はそれでいいのか」と問いかけ続けてくる最悪の敵
誰よりも、厳しい真実を教えてくれた
50話の対話が、力で倒した最初の決戦との対比になってるというのを見た時に震えた
この役はクローズ以外にありえないし、途中退場の予定だったという裏話が本気で信じられん


書ききれん
流され続けてきたシャットが最後に変化を求めたの最高だったし
ロックの下剋上が否定的に描かれなかったのもすごいし、最後のクロロも良かったし
ディスピア様が怖すぎたし戦略が的確すぎたし
シャムール先生大好きだし、教育方針素晴らしかったし
パフアロマもウザくなくて頑張ってたし


この神アニメを一年間見てこれたことに感謝しかない