いまだから

映画「キャロル」を早速見に行く。
ほぼ原作のイメージ通りに作られていた。
ケイト・ブランシェットは相変わらずうまいが、
なんといっても、これはルーニー・マーラを見る映画では
ないだろうか。
若さゆえの迷い、一途さ、けなげさといったものが、
ヘップバーンを連想させるその容姿から十全に伝わってくる。
同性愛、異性愛といった枠組みを超えて、掛け値なしの
純粋な愛――を体現している。
またそれを納得させる清楚な美しさがある。


東京物語」の笠智衆とか、「椿三十郎」の三船敏郎とか、
この役にはこの俳優しか考えられない……というケースが
ままあるが、たしかにいま「キャロル」のこの役を演じるのは、
この人しかいないだろうな……と実感したのでありました。
アカデミー賞では助演女優賞にノミネートされているが、
主演でもいいくらいのものだ。


……そうだ、そういえば、早く「ドラゴンタトゥーの女」の続編、
やってくれよ!
あれもアンタしかいないぞ!(^_^;)