戦姫絶唱シンフォギア#1「覚醒の鼓動」(新)

 事前情報を見る限り、そして試写会の反応をちらほらと見るにおいても、どうにもイメージのつかめなかった本作。
 なんだタイトルどおりじゃないか。戦姫で絶唱。勢いはフルスロットル、キャラクターのボルテージもずっとクライマックス。
 楽しゅうございました!

 絵については、デザインを見た当初から「動かすための」キャラクターなのかな、と思っていたので、しっかりと動いていたことに満足。女の子だけどアクションやっていても違和感ないし、可愛さもきっちり保たれていて(特に後半、逃げ惑う響の可愛さは異常)目に楽しく。
 作画全体は、第一話としてはひどくアンバランスでしたが(引きやモブキャラ、小道具の大雑把なこと……)ライブシーンは楽しかったし、見せ場や決めのシーンに注力するというのも、手法としては有り。隅々に至るまで丁寧に整えすぎて、逆の意味で目のやり場に困る(全部綺麗なので何処を見ればいいか分からない)丁寧作画アニメよりも、実は個人的には好みだったり。
 何よりも、メインキャラクターの表情や仕草の描き方が情感たっぷりで、見応えがありました。ちゃんと演技をするアニメキャラ、好きです。

 ストーリーについては、ほんと音楽の力と勢いで突っ走りました!という第一印象。
 とにかく怖い敵が襲ってきていて、歌の力で倒せますよ、ということだけ提示していて、細かい設定の説明は行わなかったのは、なかなか清々しい思い切りっぷり。
 ヒロイン達の紹介と、歌、歌、そしてまた歌。本当に力技。
 でも、嫌いじゃないんだ、こういう力技!

 冷静な目で見れば突っ込みどころが多すぎて(ライブ会場では、響以外にも多くの犠牲者が出ていることはスルーですか、とか、ノイズについて情報管制っつっても限度があるでしょう、とか)わりと馬鹿アニメの範疇とカテゴライズしても良いんですが、しかし馬鹿は馬鹿でも愛敬たっぷりの馬鹿だ。
 きらいじゃないよ、こういうアニメ。
 ただ、深夜よりも、土曜日曜の朝とか、夕方とか、若い子に見て欲しいなあと思ったりしましたが。

 ああ、そうだ、なんだ簡単じゃないか。
 鬱っぽいプロローグから入ったからうっかり頭から抜け落ちた、この言葉が似合う。
 曰く、「熱血」。

 唯一の不満としては、音響でしょうか。歌と歓声、歌と伴奏、歌と戦闘音のバランスが、いまひとつ耳に嬉しくない……というか、もっと歌が耳にバァーンとぉ!飛び込んできて欲しいな、と思う。
 ヘッドフォン視聴でしたが、その点ちょっと物足りない気がしました。まあ、音楽や音響については素人なので、なにやら意図があってのものだとしたら、理解できなくてすみません。といった感じなんですが。

 とりあえず、だいぶ気に入りました。第一話。
 この勢いと熱を保ったまま突っ走ってくれたら、期待出来るんですが、はてさて。どうなることやら。いろいろと予測不能
 それすなわち、楽しみ。であります。

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 先月発売の1月号(現在発売中の号)から、コミカライズ連載開始しています。TV版よりも過去の時間軸で繰り広げられる、スピンアウト的な内容ですが、なかなか面白かったです。
 ニュータイプエースってぶっちゃけ微妙な作品が多いのですが、そのなかではちゃんとエンタメしていて、「マンガ」として読ませてくれる作品でした。

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