バディ・コンプレックス#2「ナイスカップリング」
堅調で順調な第二話であります。
第一話では日常にロボットが降ってきて、第二話では非日常に主人公が降っていく。贅沢でもある第二話であります。
なんかもう教科書(ただしちゃんと面白味のある)のようなロボットアニメしていて、見ていて楽しくも不安になってしまう。こんなに楽しい、こんなにワタシに優しいロボットアニメが、存在していいのか。世間様的にはどうなのか。この先きっと失望する瞬間が来るのではないか。等々、まあ、杞憂というやつですね。きっと。
というわけで、ここからがメインキャラ、ここからが本番でよいのかしら。第一話でも予感がありましたが、サブキャラクターがみんないい味。素敵。男女比率もいい感じ。素敵。
キャラクターの立ち位置について、キャラクター同士の関係性について、若干分かりやすすぎるくらい分かりやすく描写が為されていて、見ていてこれから好きになっていこう、愛していこう、と素直に思うことができました。
気になってしまうのはやはり、いわゆる新機軸が(現時点で)ほぼ皆無であることなんですが、これ個人的には不満に思うよりも近年のあまたのロボットアニメを思い浮かべて「良い子の諸君!(中略)「先人が思いついたけどあえてやらなかった」ことだ(後略)」の昆虫殺法コンビAAを思い出してですね……ああ、誠実に丁寧に作られた王道作品とはなんと気持ちの良いものだろうと感涙に……なんだか似たようなことばかり言ってますねすいませんすいません。
純粋に、普通に、楽しんでいますよ。
ツボをおさえたキャスティング、スタンダードなデザインのロボット、それが繰り広げるアクション。戦闘のやりとり。なにもかも。にやにやしながら。
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バディ・コンプレックス クリアファイル
新番組のお約束、クリアファイル。青葉とヒナですね。めでたしめでたし。(何が)
……いやなんか男性二人が主人公ってだけで無駄にキリキリする人っているじゃないですか。正の意味と負の意味と両方で。
なんだかんだでヒーローとヒロインが並ぶ絵ってのは、安定安心安寧。なにかがちがう。まあいいや。
バディ・コンプレックス#1「出会い」(新)
期待の新番組。何が期待って、オリジナルで、ロボットアニメで、サンライズで、主人公が少年ふたり!
……いや少年というところがポイントなわけではなくて、ですね。「露出度高いorピチピチスーツのおにゃのこが大量に出てきてきゃわきゃわ戦う系じゃない」という、それだけでもう有り難いです。昨今の風潮からして。
で、第一話、期待通りにとても楽しかったのですが、楽しく楽しく見ながら、どうしても疑問がつきまとってしょうがなかった。
これ、何でいま、この企画が通ったんだろう。ターゲットをどの層に向けて、どんな理念で、作っているんだろう。……企画として、採算取れるんだろーか。
などと、いろいろもろもろ、おとなのじじょうを考えてしまってですね……。
キャラクターデザインのフラットさや、正統派すぎるほどに正統派のストーリー展開、それできちんと陳腐にならずに面白く仕上げつつ「商品くささ」をさほど感じさせないあたり。そのへんが、余計なことを考えてしまう理由でしょうか。
さておき、楽しゅうございました。おひとよしで妹持ち、母子家庭(多分)、明朗快活な主人公。孤高の雰囲気を持ちつつなぜかいつも照れ照れ赤面している可愛いヒロイン。主人公が無条件に感情移できる人物である、それだけでわたくし加点+100してしまいます。ヒロインが無駄に露出していたりラッキースケベの道具にされていない、それだけで加点+50くらいしてしまいます。なお基準点は不明のもよう。
理不尽(現時点で)に狙われる主人公、友達を巻き込むまいとする行動、救い手となるヒロイン、謎の開陳、ロボットへの搭乗。すべてがもう、なんというか、繰り返しになりますが「お約束の展開だけれど陳腐じゃない」という一言に集約される出来で、見ていて実に心地よかった。心地よすぎて居心地悪く感じるくらいに。えっ。
そういえば少し前に、第一話で主人公をロボットに放り込むことの難しさがどうたらという話題がありましたが、これ、ほぼ完璧に仕上げてきているじゃんね。もう少し細部の補強は必要でしょうけれど、全然心配に思うレベルじゃない。おそらく次回以降、そんなの軽々と飛び越えていってくれる。
その信頼感を抱かせてくれるかどうか、が、キモなんだと思いますよ。
視聴していて、作品を信頼できるかどうか。
私の場合、これが弱いと、とにかくついていけないので。
ともあれ、もうひとりの主人公であるらしいディオが本格登場する第二話が大変楽しみです。サブキャラクターもいい味だしてくれそうで、さらに楽しみです。
なんかもうスマートフォンゲームに貢いじゃってもいいかな。などと良くわからないことを考えてしまうくらいには気に入りました、はい。
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バディ・コンプレックス 1 (完全生産限定) [Blu-ray]
とりあえずBDは……二話収録、か……。これ何クールなんです?分割2クールっぽい雰囲気ですが。
こういう「あとになって第一話を見直したらいろいろと意味が通る」作りだと、けっこう食指は動くのですが、二話収録BDはほんと買うの嫌なんだよなぁ。困っちゃう。
映画『かぐや姫の物語』
初日の初回上映で見てきました。
やはりこう予断を持たずに見るのが一番いいよねって。
なのにうっかり上映前にパンフレットを読んでしまって、そうしたら、そうしたらですね、冒頭に高畑監督のそもそもの企画書抜粋というものが載っていてですね……。
姫の犯した罪と罰。
罪とは何で、罰とは何か。が、すべて書かれておりましたハイ。
まあ、私は基本的に、「まず分かりやすい物語があり」「ああ、おもしろかった。と見終わることができ」「その後ふと振り返って反芻した時に考えさせられる部分が多々あったと気づく」という流れが好きなので。エンタメにおいて。
アニメ見る時とかマンガ読む時にまで、国語の教科書みたいに「このおはなしで作者はなにをいいたかったのでしょうか」「この表現からよみとれることはなんでしょうか」みたいな設問を脳内に置きたかぁねえよなぁ。そういうことです。
そういった意味において、この「かぐや姫の物語」は、まず原典が竹取物語という馴染み深くも奥深い物語であり、またあらすじの予備知識を持っていることが助けとなり、構えずに見ることができて、構えずに考察(という言葉もあんまり好きじゃないですが)することが出来ました。
誰もがストーリーを知っているからこそ、そこに上乗せされたオリジナル要素、埋め込まれたテーマ、作家性といったものが、却って浮き彫りになる。そういう作品も、有りなんだな……とかとか。
そんなの考えたのはだいぶ後になってからで、見ている最中は、ひたすら「絵が綺麗だなぁ」「(序盤)翁かわいいなぁ」「(中盤以降)女童ちゃんかわいいなぁ」とか。そんな感じで。
実際普通に見ると序盤の翁のかわいさと全体通しての女童ちゃんのかわいさに(パタリロ顔とか世界観壊しとかで好まない人もいるようですが)惹かれるというか救われるというか。
姫には感情移入しにくかった。多分、私の内面の問題が大きいのだと思います。彼女の罪。罪に至った心。願い。そういったものと、ひとつもシンクロ出来なかったから。
……わりとね、リア充向けの作品だと思うです。テーマ的に。
美しい絵に酔いしれて、ひそやかに仕込まれた毒に心を引っかかれて、大きく話の跳ねる何か所かでは、呆気にとられて。
後になって解釈、解説を目にして、ああ、そうだったのか。と思いましたが、本当に呆気にとられる場面がいくつかあります。けれど、普通に見て、普通に呑み込んだままでも、それはそれでよし。
ぱっと見の印象よりも冷たくて、ぱっと見の印象よりも優しい。
そんな映画である、と思いました。
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かぐや姫の物語 サウンドトラック
グッズは山ほど出ていますが、なにかひとつ買うとなったら、やはりサントラでしょう。劇中歌の「わらべ歌」が収録されていることが第一。
映画『寫眞館』『陽なたのアオシグレ』
どうにも気持ちが落ち込んでしょうがなかったところに、なんとなくTLでタイトルが目に留まったので。短編映画二本立て、ささっと気分転換になりそうかな、と。
多分「陽なた」「アオ」「シグレ」という、ひとつひとつの言葉が、楽しそうで綺麗そうで、そこに惹かれたのかもしれない。
ベテランなかむらたかしの作品と、新人石田祐康の作品。それだけでもう、面白すぎる二本立てです。
感想ツイートで見かけた「風立ちぬとラピュタを連続で見たような感じ」が、多分ものすごくハマっていると思う。
ベテランの技と愛情をしっとりじっくり楽しめる「寫眞館」は、とにかく見て泣け、あるいは見て泣くのを我慢しろ、と言わんばかりの作品ですが、そこからシームレスな二本立てで全身全霊で作品内外における若さと愛のパワァを叫ぶ「陽なたのアオシグレ」へと切り替わるのが、なんか、凄かった。
そういう意味でも、これは是非ともセットで、映画館で観るべき映画。と言っても全国で3館しか上映していないそうですが……ああ、もったいない。
口コミが広がれば、短編二本だし、限定であっても上映館が広がる可能性はあるかも。あったらいいな。などと言いつつ感想は遅れてのアップで申し訳ないのですが。
台詞は無し、ほぼ全編をピアノの旋律で埋め尽くす「寫眞館」。
仏頂面の女の子と、その子をどうにか笑顔にして写真に収めようとする写真師の、ほのぼのとしたやりとり。そして時の流れ。
淡々としていながら、万人の心に響く……ありがち、ではなくて、普遍的な物語。
なかむらたかしの作画(なにしろ全編なかむらたかし自身の原画)に酔わせられながら、存分に味わいました。ほろ苦く、ほんのり甘く、時という重みをともに舌に乗せて。
一方の「陽なたのアオシグレ」は、初っ端から片思い小学生男子の若干饒舌なモノローグと妄想から入る、終始にぎやかな作品。
可愛らしいキャラクター、とりどりの色彩、びっくり箱みたいにキラキラ、チカチカ、目の前が眩しくなるほどの妄想のアニメート。
監督は自主制作アニメで名をはせた人で、そういう前知識や期待感があるとまた違う感想を抱くようですが……予備知識なしで初めて作品を観た私としては、新鮮で強烈で。おもしろうございました。
ほんと、いい二本立てだった。時間の短さに比して、上映前のCMが長すぎるのがたまにきず、だけれど、これは作品のせいではないし……。
上映館が少ない&ほぼ終了しているようですが……海外で賞でも取って、凱旋上映とかしてくれないかな。などと願いつつ。
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フミコの告白+メイキングブック(DVD付)
石田祐康ってこの作品で名をはせたのか。寡聞にして知らず、大変失礼を。しかし、予備知識なし、先入観なしで観たのは、それはそれで有りということで。
境界の彼方#6「ショッキングピンク」
いわゆる日常話の延長で、「異界士としての」ゆるい日常エピソード。
っていうか踊りたかったんでしょ?踊らせたかったんでしょ?でしょ!?
と、思わず問い詰めたくなるお話でありました……。
番外編的ギャグ話と言っても、ツッコミどころは相変わらず満載だし、未来は先週だいぶ印象が持ち直したと思ったら今回またしても株が下がりまくりだし、でも、ほら、博臣の出番がいっぱいあったからいいよね。うん。
未来は本当に、貧乏の理由が実は盆栽につぎ込んでいるせいだったとか、自分から美月を巻き込んでおいてさっさと見捨てようとするとか、ほんとにもう何なのこのヒロインは、と。この利己的な部分も込みでキャラクター性になっているのか。そういえば当初から話は聞かないし、自分の都合だけで秋人を殺そうとしていたし、不愉快です。だし、一貫性はある……のか。
さておき、名瀬兄妹の魅力はだいぶ光っておりました。愛ちゃんはもう言わずもがなで、破壊力高すぎな大本命でしたが、それはまあ別枠として、博臣の妹愛と臭いの狭間で苦しむ様子ですとか、美月の実は不幸で苦労性な立ち位置とか、記号的だったキャラクター性の外堀を埋めてくれた感がありまして。
この先のシリアス展開に向けて、思い入れの強度を増してくれた気がします。ギャグ展開の中にあって。
もっともっとキャラクターを愛したいよ。そう願いながら見ています。ずっと。
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ぴくりる! 境界の彼方 トレーディングストラップ (BOX)
トレーディングストラップ。トレーディングなんてきっとしないけれどトレーディングストラップ。うっうっ。
博臣だけ欲しいなぁ。しかし引き当てる自信はないなぁ。一個買って、誰かとトレーディングできたら。そりゃ最高なんですけれど。
ガンダムビルドファイターズ#5「最強ビルダー」
ライバル登場の巻。こういう「事前登場をする他地方の強豪」って、いざ対戦する段になって(あるいはその前段階で)往々にしてかませの位置に立ってしまうことが多々あるわけですが……などとメタな心配をしてもしょうがないな、うん。
引っかき回し、関西弁キャラ。大阪弁ではなくて京都弁なところがちょっと新鮮。
評判を聞いてやってきたということで、主人公であるセイの株を上げるという役割も果たし、「彼女サン」発言でフラグを進める役割を果たし。
イメージしろ!なバトルには、ごめんなさい。こういうとき、どんな顔したらいいか分からないの。状態になりましたが、なんちゅうか面白かったことは確か。
しかし、既存のガンダムシリーズリスペクトネタの濃度が落ちないなー。
このままずっと突っ走るつもりだろうか。それはそれでいいんですが、見ていて疎外感のようなものを感じてしまうこともあり。
元ネタが分からなくても面白い、元ネタが分かるともっと面白い。そのバランスはむつかしいのだろうな、とは思います。
とりあえず私としては、普通にセイとチナのやりとりとか、セイとレイジのやりとりとか、ネタ絡みじゃない初々しい感じのが見ていてたいへん楽しいです。
……え、そっちのほうが不純?それは言わないお約束ということで。
しかしネタっぽく&ライバル顔見せで終わるかと思ったら、まさかのユウキ先輩不戦敗という爆弾を投げつけて終わってくれるあたり、流石であります。あとサザキくんかわいい。じゃなくて。
より大きな使命を帯びて去ってしまった、ということは視聴者には明白でありますが、レイジにとって当面のモチベーションの元であった対戦が消滅したことにより、どう転んでいくのか。
お話もキャラクターも。純粋に行く末が気になります。
童心で楽しむも。ガノタ心で楽しむも。
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TVアニメ『ガンダム ビルドファイターズ』挿入歌「ガンプラ☆ワールド」
DLで単品発売されてた。ちょっと惹かれます。
ライバルキャラクターが入れ替わり立ち替わり状態になっていますが、今後の去就というか再登場が気になるキャラばかりで、そのへんが話全体の豊かさに繋がっていくのだろうなあ。
カードファイト!! ヴァンガード リンクジョーカー編#147「混沌の破壊者」
ミイラ取りがミイラになった、というよりは、鴨が葱しょって「どうか鍋にしてください」と言いにいったような、三和くんのリバースでございました。
……いやまあ乙女のトキメキ度合いとしてはなかなか高いものなのでしょうけれど。「お前が堕ちるなら一緒に堕ちてやる」的な。
でもって、リバースされてなお、カードキャピタルへのフォローというかヒント出しも行ってしまうあたり、三和らしいポジションであることよ。
櫂が三和をリバースするにあたって、葛藤めいたものをまるで見せないのは、少々悲しかったですが。櫂って三和に対しては元からそうだけどさぁ。すごく背景扱いだよなぁ。99%のツンと1%のデレ。今回、三和デレを見せてくれるのはいつの日か……来るのだろうか……。
タクトの宣戦布告により、ファイター全員(なのかな?)に、危機的状況が明らかに。
これまで、とにかく登場人物同士の情報伝達なしで進んできて、見ていて焦らされまくった分、逆にほっとしたりして。
いい加減に横の連携取ろうよ。連絡、取り合おうよ。そして全員一丸となっての萌え展開やろうよ。ねぇねぇ。でもってカエサルの出番増量お願いします。お願いします……。
ところで、虚無がどうとか言い出した時に、レオンにフォーカスするのは良いかんじでした。はい。キーパーソンはレオンなのかな、と思いつつ見ていたので、アイチがレオンの名前を出すと思っていたら、タクトに話を聞かなきゃ!とか言い出して、若干ずっこけたりもしましたがわたしはげんきです。そりゃ(現時点での)ラスボスに話を聞けば分かるだろうけれど。そこに至る道筋をどうやってつけていくか、が問題なわけで。
まあ、それはそれとして、話が大きく動いたことにより、また事態が明確になったことにより、一定のカタルシスはありました。
これで一気に盛り上がってくれたらよいのですが。燃え展開に繋がればよいのですが。でもってカエサルの出番増量お願いしま(略)
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カードファイト!! ヴァンガード VG-BT14 ブースターパック 第14弾 光輝迅雷 BOX
ヴァンガードの場合、アニメのストーリー進行の他にカードの展開での進行、コミック版その他の進行もあるので、わりと厄介。遅れて視聴していると、なおさら混乱が……早いこと追いつかねばなあ。