アニメごろごろ

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「魔法科高校の劣等生」の表紙が持つ定番の型から外す森夕先生


魔法科高校の劣等生」といえば深い絆で結ばれた達也と深雪のペアが印象的な作品。主人公とヒロインの他にも仲の良いペアやカップルはレオンハルトとエリカ、美月と幹比古、ほのかと雫、将輝と吉祥寺と何組もいます。そうした作風だからなのかラノベにありがちな女の子が単独で描かれる表紙は作られず、基本的には仲の良いペアか達也とその巻の中心人物が表紙に描かれます。

それがこの作品の表紙を作る際の決まり事なのか、原作小説も漫画も円盤も全てこの法則に則っています。ただしこれは絶対にそうしなければならないというものでもないみたいで、偶にこの法則から外れた表紙も見られるんですよね。それらを集めた画像を下に貼り付けました。

巻数が少ないにも関わらず法則から外れた表紙が幾度も見られる「魔法科高校の優等生」。作画担当の森夕先生は何故この様な表紙を作るのか、それは深雪を特別な存在として描きたいからではないでしょうか。上記の法則に従いながら内容に合わせた表紙にするとしたら2巻はほのかと雫、3巻は真由美と摩利、4巻は壬生とエリカだけにするのが妥当な判断なのですが、実際にはそこに深雪が加わる形になりました。

ここからは作品のタイトルが示している優等生の深雪をどうしても入れたいという強い想いを感じますね。この時に深雪は手前の最も目立つ場所に描かれ、残りはおまけみたいに後ろの方にちょこんと描かれています。これはキャラとキャラの表紙に占める面積が同程度になる「魔法科高校の劣等生」とは全然違いますね。深雪と対等な立場に立てる者などいない。「魔法科高校の優等生」の表紙からはそんな印象を受けました。