007:サマー/タイム/トラベラー2

サマー/タイム/トラベラー (2) (ハヤカワ文庫JA)

サマー/タイム/トラベラー (2) (ハヤカワ文庫JA)

1の評判のわりには2の評判が悪かったので読むのが遅くなった。特に結末の評判が悪かったので。ラストって大事だからねぇ。


で、読了。
えー、なんで評判がわるいんだろ。いや、私が読んだ感想がたまたまそういうのばっかりだった、というだけのことなんだろうな。
悠有が、ああなるってのは物語の最初に明示してあるし。悠有と卓人が簡単にくっついてハッピーエンドてな結末にはならんでしょ、SFで。


まさしく夏の物語。
永遠に続くかと思われる強い日差しの日々。でも夏はいつか終わる。
そう、夏は終わるのだ。終わることがわかっている永遠と思える日々。夏休みってのはそんな感じだった。
いい歳こいて、ZONEのsecret base?君がくれたもの?好きなのもあの夏休みの日々を思い出すからなんだろうな。


ちょっと偏った青春小説とも読めるし、随所に盛り込まれているSF的論議も楽しい。おもしろいと思うのだけれどもなぁ。
この小説のおもしろさをちゃんと解説している人いないかな。


はてな年間100冊読書クラブ007/100

008:マルドゥック・スクランブル 圧縮

久々に燃えた。
疾走感がある物語に引き込まれて、コーヒーショップで読了してしまった。*1


命を狙われ、その危機に対して自ら対決していきながら自分が何ものかを自問する少女と、その少女に力を貸す兵器として生まれたという過去を持つウフコック*2
これはレオンの構図といっしょだ。戦わなければならない少女と、過去を持つ男という関係性。
それだけで自分のツボにはまっているのだが、戦闘シーンも良い。テンポ良く進む戦闘シーンに引き込まれてしまう。せっかくのコーヒーが冷めてしまったほどだ。読んでる最中、頭のなかで銃弾が飛び交っていた。とにかく爽快。
後、登場人物の性格がことごとく変というのも大変よろしい。人体フェチ5人兄弟とか狙いすぎで、たいへんよろしい。


いやー、今日カゼで寝込んでなかったら即続刊を読んでいたのに。2,3巻もこのテンションでいってほしい。

それにしても、オレはどんだけハードボイルドが好きなのだろう、ってのを実感できた小説だった。


はてな年間100冊読書クラブ008/100

*1:最近本はコーヒーショップで読むことが多い。家にいるとネットしてしまうから

*2:しゃべるネズミ。普段はネズミの格好をしている