養正小学校 お弁当の日講演会 10月31日

10月31日日曜日、多治見市養正小学校において、稲益義宏先生をお招きしてのお弁当の日講演会が開かれました。
担任を持ち子どもたちを指導する先生としては、岐阜県内では初の講演です。

「決して損はさせません。もっと前の方に出てきてください!」


会場前方の空席を前にそんな呼びかけから始まった稲益先生のお話は、その言葉通りに教育の現場からの熱いメッセージを運んでくださいました。
クラスの子どもたちの輝くような笑顔と素敵なお弁当の写真。時には自分のご家族の写真も交えての楽しいトークは、小学校の先生らしいわかりやすい口調で、会場の体育館を沸かせてくれました。

そんななか私が気になったのは、最近増えているらしい、大学生協が販売するミールクーポンのお話。
お金を仕送りするだけでは、子どもたちがちゃんと食事を摂ってくれるかわからない。だから保護者は、食費の代わりにミールクーポンを購入して渡すんだそうです。
そして、その食事の中身が気になる保護者には、食べたメニューの一覧を送付するサービスもあるようです。
来年大学に進学予定の子を持つ私には、なかなか興味深いお話でしたが、そうまでしないとまともな食事ができない子どもが多いという事実のほうが、いろいろ考えさせられますね・・・。


多治見市内や近郊でも実施校が増えてきた「お弁当の日」ですが、まだまだ実施に否定的な意見も多く聞かれます。

「弁当の日が実施できない理由を挙げてみてください。その理由が、変えていかなければならない実態なんです」

マイナスをプラスに変える、そんな力のある稲益先生のお言葉に、元気と勇気をもらった一日でした。


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