散策。おっさんから逃げる

午前8時過ぎ目が覚める。最初はウトウトしていたけれども、身体が動いて起き上がれた。ペカンダニッシュを1つ食べて朝食とする。SKYPEで京都に連絡、祖父母と母さんと話をして、父の声も少し聞いた。夕食の準備時で賑わっていた。婆ちゃんも母さんもSTAUBの22センチ鍋を買ってエンジョイしているようだ。午後はKUBO-CとFACETIMEをして色々ときめなきゃいけないことを議論。1時間少々で決まる。昼ごはんは残り物のピザと緑茶。変な組み合わせ。食後準備をして外出。月末に日本に一時帰国する予定なので何を買って帰ろうかを散策して探す。

とことこ歩いていたら道端で車に乗ったおじさんに声をかけられた。スーツを着たビジネスマンのようなおっさん。水色のストライプのシャツに、ピンクのネクタイ。
僕の正面から車で走ってきて、ちょうど僕の真横で停車して、声をかけてきた。駐車場関係でなにか聞きたいのかなと思った。

おっさん「ちょっと、道を教えてくれないかな、〇〇〇〇〇〇STREETってどこか知ってる?」
道を聞いてきた。ちょうど地理に詳しくない場所にいたので、正直道の名前はさっぱりだったので、
「申し訳ないけど、ここらへんは詳しく知らないんですよ。」
「そうか、ありがとう。ところで僕はイタリアから来たんだ。EXCELって大きな会場知ってるだろ?あそこで今日ファッション関係のイベントがあってそこで仕事してたんだよ。服のサイズいくつ?SかMかな?」
心の中で、、、はっ、なんだこのおっさん、何言ってんだ、内容が一瞬にして2回ほどすり替わったじゃないかと思ったけど、面白い対応してあげようと思い、
「Sだけど」と
「EMPORIO ARMANIなんだ、後ろのトランクに入ってるから見せるよ。」
といいだしたので、こりゃまずい、意味不明の悪徳か、今「FREE / タダ」っていったかな、いやいってないな、でもタダより怖いものはないな、あっ「GOOD DEAL / 安くしとくよ」っていったな、買わねえよこんなところで。あるいはイタリアンマフィアか、まずい連れ去られる、いやゲイ関係の勧誘か、いやに顔の艶がいいなこのおっさん、いやこちらも連れ去られる、、など色々と頭をよぎり、いずれにしてもすべてアウトだったので、瞬時に身を翻し
「親切にありがとう、いらないよ。本当に。いらない。」
といって断った。そしたらおっさんの顔が豹変し、ため息を付いて、ありえない、こんなディールを提示しているのに、全く考えられない、、みたいな大げさなボディーランゲージで苛つきと落胆を表現しやがった。

ふ、、俺はもうロンドンに来て8年、そんなのに引っかかりはしないのさ。戌年で僕は鼻がいい。危ない香りは僕の半径100メートルくらいだったら感知できるのさ。(感知できていたら会話すらせずに済んだんじゃないか。できてないってことだな。)さようなら、おっさん。おーいと呼び止めるおっさんを無視して、足早に立ち去った。気をつけてくれ、ここはおっさんが売りつけようとしているEMPORIO ARMANIなどが並んでいる結構おしゃれな通りだぞ。まあ、おっさんが車でよかった。さすがに追ってこなかった。堂々と路肩に止めて大声で呼びやがって。さようなら。

目的地だったSELFRIDGEに逃げこんで、心拍数を整えてから散策続ける。だいたい目星はついたけどまだ購入するには時期が早いのでちょっと待とうと思う。夕方TKYM氏がミーティングが終わったようなので合流し夕飯を共にする。ふ、仲がいいですね我々は。18:00よりNAGOMIでカツ丼定食など食べてお腹満腹になる。食後同じバスに乗って帰宅。夜は部屋でリラックス。動画を観たり。さて、明日からまた頑張ろう。