コミュニティFMを考える

taka_fan2012-01-12

コミュニティFM放送も制度化されてから20年経ちます。

1992年1月に放送法も一部改正が行われて制度化され、その年の12月函館市に「FMいるか」が誕生しました。

以来、全国的にブームとなり、開局ラッシュとなりましたが、開局したものの、資金難で閉局してしまったり、開局準備段階で頓挫してしまうケースも相次ぎました。

私自身、むさしのFMと調布FMの開局時にそれぞれ関わり、放送する側を経験した者として現在までコミュニティFMを見守り続けてきました。

古巣むさしのFMも調布FMも、紆余曲折はあったものの、コミュニティFMとしての使命をしっかり果たしているといえますし、草創期からコミュニティFMをリードし続けてきたFMいるか、エフエムゆきぐに、そして地元のエフエム茶笛も、そのクオリティを保っていると思います。

そもそも、コミュニティFMの使命とは何なのか?

地域の人々にとって必要な情報を、確実に伝えなければいけないということだと思います。特に災害発生時、迅速に情報を収集し、即座にその情報を伝えるという役割があるのです。

残念ながら、その役割をきちんと果たしていない局というのも存在します。

昨年3月に起きた東日本大震災のとき、被災し放送不能に陥った局を除き、ほとんどの東北や関東の各局で緊急情報を流し続けました。しかし、被災地である宮城県岩沼市のFMいわぬまは、ほとんど対応ができていなかったということです。

すとう功岩沼市議会議員のブログなどにも書かれていますが、井口市長の声で同じ情報が20分サイクルで繰り返し流されるだけというお粗末な状況だったそうです。

市議選のとき、街頭演説で申し上げましたけど、そんなコミュニティFM局は、正直いらないと思います。

岩沼市民の税金で運営されている局が、市民のニーズにまったく応えられないのですから、呆れます。

実はもっと呆れてしまう局というのが、私の地元に近い場所にあります。

名指しで書くと言論弾圧されてしまいそうなので、あえて書きませんが、メディア自体を私物化し、コミュニティFMの使命をまったく果たしていないのです。 こんな放送局の存在を許していいのでしょうか?


先日コミュニティFMとしての使命を終えたFREEWAVE TENJIN FMのQSLカード