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タカの英語教師日記 〜Stage2〜

2014-02-08

新ブログのリンク先

新しいブログ 「タカのP.h.D留学日記」 のリンク先です。引き続きよろしくお願いします。

http://d.hatena.ne.jp/takachan75+montroyal_montreal24/

2013-09-02

ブログ終了のお知らせ

 少し予定より遅くなりましたが、このブログはこの記事をもって終了にしたいと思います。もう現場で教える英語教師じゃないので、ごく自然なことですけどね。


 「タカの英語教師日記」はstage1から含めるともう6年くらいになったんでしょうか?その間、アメリカイギリスに留学したり、カナダのPhDに行くことになったり、自分の人生においても激動の期間でした。英語教師として、学級担任として、はたまた部活の顧問として、あれこれ思いを綴ってきました。留学してSLAなど言語習得関係の理論を学んだ頃から、理論と実践の橋渡しをする、instructed SLA, classroom-based SLAなど、教室で効果的に英語を教えたり、生徒が学んでいくことを追求する分野に巡り会いました。そしてこの分野を心から愛し、残りの人生のフィールドワークにすることに決意したのです。


 教員を辞めても、この分野を研究する限り、学校教育における英語教育、特に日本のようなEFLの環境での英語教育に還元することをやりたいと思っています。今、応用言語学やSLAの分野では、こういう学校教育に真っ向から向かい合うclassroomの研究をする人が少ないです。英語教育に関係する分野の研究はたくさんありますが、教室でどう言語習得をするのかにフォーカスした研究者は日本でも多くはありません。自分がマギル大学を最終的に選択したのは指導教官のRoyがこの分野のエキスパートであり、Swain, Spadaなどカナダのinstructed SLAの大きな流れを引き継いでいる第1人者だからです。


 しかし、英語教育に携わりたい気持ちはあっても、日本の現在の教員の仕事を考えると、英語教育だけではなく、学級や部活動や校内業務など、多くの役割があり、教科の研究に多く時間を費やすことは難しいのです。現場で教えながら、研究も行い、理論と実践の組み合わせ方を自らやるのが理想なのかもしれませんが、正直かなり困難なのです。仕事は何でもそうだと思うのですが、中途半端な姿勢では勤まらないもので、現場ならばもっともっと英語教育研究以外にやるべきことがたくさんあるのです。いろいろ悩んだ末、現場の教員か、研究者か、という二者択一をしないとダメだと気づき、研究職を選択しました。苦渋の決断でした。


 自分は現場の教員としては、英語教育の実践にはかなりのエネルギーを注ぎ、ある程度の成果は出せたのではと思います。授業を変えていくことで、生徒がいい表情で、いきいきと英語を学んでいく姿を見ることが出来て、本当に英語を教えることが好きでした。instruction(指導方法)というのは本当に言語習得の大きな要因だと感じました。生徒にやる気があるかとか、能力があるかとか、もともともっているものもあるのですが、いい指導法は生徒を変えるということが分かりました。だから研究においてもinstruction抜きで考えることは出来ないと思うようになりました。これはRoyも言っていますが、実験室や、実社会と教室は違うのです。しかし、指導者としてみれば実践とは奥が深く、まだまだ改良の余地はありました。決して極めたとか達人だとか、そんなレベルまでは来ていません。そして、学級やその他部活などの指導者としては、さらに未熟なまま終わってしまった感があります。同僚には、教科指導だけでなく、学級経営、生徒指導、部活まだ何でもこなす人がいました。自分はそういうスーパーマンにはなれませんでした。そういう意味でも、偉そうなことは言えないのですが、自分の思いをこのブログに綴り、多くの方にコメントをいただき、学会に発表に来て頂き声をかけて頂いたり、メールをいただいたり...多くの人が共感してくれて、同じベクトル上で英語教育を考えてくれたことが一番の喜びです。


 今後は、カナダモントリオールでの生活を別のタイトルのブログで書きたいと思っています。英語教育だけでなくて、ライフ全般に関してです。その時は、またどうぞよろしくお願いします。それでは、これで「タカの英語教師日記」を閉じます。読者の皆さん、支えてくれた方々、本当にありがとうございました。

2013-08-30

北海道観光 (2) 小樽

 シャガール展を見た後、札幌駅から快速小樽へ向かいました。夜に宿に着いて、天狗山のロープウェーが夜までやってるというので行ってみたところ...

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 こんな感じで曇りでよく見えなくて残念。。ちゃんと見えるとこんな感じだそうです。


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 小樽はここ以外でもこういう上から景色を見下ろせる場所はあるそうなので、観光に行かれたら是非行ってみてください。その夜は寿司でも食べようと思ったのですが、もうどこも閉店。どうしようか迷っていたら偶然、宿の向かいに有名な「スープカレー」のお店が!早速行って食べてみたらとてもおいしくてびっくりしました。野菜がいっぱい入っていて、ヘルシーだけど食べごたえ十分です。


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 次の日、朝方目をさますと雨...あ〜あ、せっかくの観光が...ってテンションが急降下していきましたが、せっかく来たんだからせめて北一硝子には行こうと思い出かけていくと...


 なんと晴れました!しかも快晴!!運河沿いを歩いて北一硝子に向かう頃にはもうすっかり晴れて観光日和になっていました。景色も最高でした。


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 小樽と言えば北一硝子寿司ですね。北一硝子では、本当に美しい硝子がいっぱいでした。イタリアベニスに行った時もこんな感じで硝子が多く展示してあったのを思い出します。自分の母がステンドグラスコレクターで、実家がステンドグラスでいっぱいなので、北一のものを迷いながら購入してお土産にしました。あとは、グラスや、コースターなど小物をいくつか購入。そして有名な北一のカフェで休んでその独特の雰囲気を味わいました。


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 海鮮丼ラベンダーソフトクリームなど、本当に北海道は食のレベルが違いすぎます。海鮮丼はもうとろけそうでした。。


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 その日の昼過ぎにはもう飛行機の時間だったので、急いで快速で空港に向かいました。もっとゆっくり出来れば良かったのですが...今度はプライベートでゆっくり来ておいしい海鮮丼寿司をたくさん食べて過ごしたいなあと思います。でも、今回の観光でもかなり小樽のいいとこどりができたので(笑)満足です。北海道の方はこんなおいしいものを簡単に食べれてうらやましすぎる...これが感想ですかね(笑)あ、でも英語教育北海道は熱いですよ。前の記事にも書いた通り、優秀な実践家の方々を多く出してるところですからね。北海道最高でした!


 

2013-08-16

北海道観光 (1) シャガール展 in 札幌

 学会終了後、札幌近代美術館でシャガール展をやっているという話を聞いていたので、急いで行ってみました。4時半まで入らないといけないので、ギリギリ!5時まで30分間だったのですが、シャガールの世界を楽しむことができました。


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 芸術に疎い自分がシャガールを好きになったのは、イギリス留学中、南フランスのニースに行った時に訪れたシャガール美術館の影響です。青、赤を基調にした色の使い方が印象的でした。また、教会のステンドグラスも圧巻でした。哀愁漂う絵もありますが、幸せを感じさせるような絵もあり、何とも言えないんですけど癒されるんです。南仏コートダジュールのあの雰囲気の影響もあったかもしれません。あれ以来、もう一回どこかでシャガールを見てみたいと思っていたので、今回は本当にラッキーでした。次は宮城で9月からあるそうです。近郊の方、是非見てみてください。シャガール展公式HPをチェックしてみてください。


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シャガールのファイル、ポストカード、ブックマークなど



 この後、小樽で1泊するため、快速に乗り小樽へ向かいます...(続く)

2013-08-15

JASELE札幌の振り返り〜現場と理論の橋渡しについて思うこと〜

 全国英語教育学会 (JASELE)に行ってきました。今年も、たくさんの研究者の方や中高の教員の方とお話しすることができて有意義なものになりました。今年は、まず前日に、MAのリサーチでお世話になった札幌の高校で教えているM先生と初対面。お土産を渡す程度では感謝しきれないくらいお世話になった先生です。なんせ、自分が日本に帰らず、全部メールでのやり取りでリサーチを行ってくれてデータをイギリスに郵送してくれたのですから。。M先生と、あのリサーチのことや、中学&高校英語教育の現場のことなどたくさんお話しさせて頂きました。dictoglossの実践家のプロであり、高校の教科書を用いながら様々な活動を実践している実力のある先生です。M先生とはまた是非交流したいなあと思います。パブでのビール、ごちそうさまでした!


 さて、自分の発表ですが、久しぶりの学会発表だったので、あまり上手く話せませんでしたが、なんとかメニューは全部終えることができました。今回はdictoglossの協同学習中の会話分析という質的なデータメインでした。ちょっと変わった切り口に、興味を持っていただき、声をかけて頂いてうれしかったです。MA終えて現場に戻ってからちゃんとしたリサーチをしていなかったので、今後はきちんとしたものをやって書いて、それを発表します! スライドは→からどうぞ。 JASELE札幌プレゼン.pdf 直


 自分が聞きに行った発表は、宮城でお世話になったS先生や、群馬の大学で教えていらっしゃるK先生、山形でお世話になったN先生(懇親会で金谷先生と会わせてくれてありがとうございます)など、classroom SLA関係中心と、協同ライティングや、現場での実践関係のワークショップなどだったと思います。特にカナダアメリカの第一線でトレーニングされ、現在も精力的に活躍されている方々の発表は、リサーチフレームの作り方や、問題意識など、勉強になることが多いです。日本のclassroom contextを意識しながらも、海外でも通用する研究を意識してされているので、とても刺激に満ちた内容でした。昼休みにお話した時に話題になったのですが、classroom SLA, form-focused instruction (FFI)のような、教育現場SLAを結ぶような、この学会のテーマになってるような分野をやっている人が少ないということです。単に理論を語るだけでなくて、自分で興味もって、実験するなりデータで根拠を示す、ということをこの分野で実際やる人がもっと増えればいいなあと感じています。SpadaのFFIの講義も受講生が少なく、無くなったとか..もったいない限りです。日本では、村野井仁先生(東北学院大教授)のような方が増えて、もっと発信していけばいいなあと感じます。自分もこの道を究めるために頑張って成果を出したいと思います。


 今回の学会で、もう1つ収穫だったのが、中学校の優秀な実践家の方の発表を聞いたり、実際お話しできたことです。まず、前から尊敬して著書やDVDを活用させてもらっていた大塚謙二先生。懇親会のとき、自分を捜して来て頂き、お話しすることができました。思った通り、温かく、誠実で、素晴らしい先生でした。留学のことも激励して頂き、本当にうれしかったです。さらに、2日目のワークショップ英語教育実践と研究の接点ー中学校におけるライティング・スピーキング連携指導事例を研究のアプローチから捉え直すー」に参加したのですが、これがとてもよかった!! 信州大の酒井英樹先生、千歳市の中学校で教えている照山秀一先生とのコラボです。照山先生の実践を酒井先生が理論的な言葉でコメントしたり、参観者がふんだんに意見交換したり、全体で議論したりできて、時間がない中ですが構成がよかったです。照山先生の実践は、教科書で行うトレーニング(Q&A, 音読、reproductionなど)と同時に、学期に1回複数の文法項目に対応したwriting課題が3年間分計画されていて、その作品をたくさん紹介してくれました。1年生2学期では、一般動詞を使った「家族紹介」「私の一日」のようなものです。珍しくない活動に見えますけど、writingとしてproductを残すまでの過程が緻密なのです。speakingのtaskでideaを話させたり、下書きを何度もcorrectionしたり、その過程を丁寧に紹介してくれました。作品は、とてもしっかりした英文であり、指導の効果がよく伝わってきます。reproductionをしている生徒も、絵を指差しながら、「伝える」という意識で話しています。とても質が高い指導をされているなあと感心しました。


 優秀な実践家の方からは、SLA理論だけでは分からないことも多く学ぶことができます。生徒の実態に合わせたレベルの活動、生徒の関心にフィットした題材、教師の役割、生徒が伸びていくプロセス教室内のダイナミズム、SLAの実験の効果に反映するようなモチベーションなど様々なファクター...SLAの理論を後追いするのではなく、現場の方が感じるSLAで一般的と言われることへの違和感を声に出して議論してもいいと思うし、逆に照山先生が「すぐに実践に結びつくものではないかもしれないが、持ち駒が増え、効果的な授業の創造につながることは間違いない」とおっしゃってるように、SLAが実践を裏付けしているケースも少なくありません。現場とSLAは別物だ、海外のcontextは日本と違うと最初から水と油のように考えるのではなく、接点を求めていくことが、よりよい授業の実践と、SLAの新たな知見の発見につながると自分は信じています。だからこそ、classroom basedのSLAをこれから研究して、現場の実践に反映させていきたいと思います。そのためにも大塚先生、照山先生たちが行っているような優れた実践を常に考えていきたいと思います。優れた実践とは、もちろん生徒に還元されるような、生徒が目を輝かせて教室で学べるようなものであり、それが英語力にもつながっていくのは間違いありません。生徒は、活動そのものに楽しさを見いだす時もありますが、その結果、どのような力が着いたのか (speakingがどう上手くなったのか、writingが前よりどうなったのか...)ということで達成感や自信を持ちます。できるようになればうれしいし、もっとやってみようと思うはずです。だから自分はskillが結果的にどう変容したのかにこだわります (ここは保護者や生徒からも求められますね)。楽しかったで終わらず、力が着くということを考えなければいけないと思っています。SLAで効果があると実証できたものでも教室の生徒にうまくマッチングさせていかなければ意味がありません。生徒が、生き生きとやる気になって、なおかつ、英語の「質」もきちんと向上させるという視点も持ちながら研究や実践を行っていきたいものです。


 この学会は、多くの小中高大の教員が参加する規模が大きい会であり、理論と実践の橋渡しをテーゼにしている会だと聞きました。SLAの理論も講演をしてくださった白井先生などの書籍の普及などで広まりつつあります。現場を経験した自分が思うのは、現場でもSLAでいわれてるような認知プロセスを促進するような有効な活動を行っているケースは多くなっています。focus on formなどの言葉が出てきて、それを使うことが急務だ、などと捉えられるような風潮もありますが、fonfという1つの指導技術は万能ではないですし、既に優秀な実践家の方はこのようなことは行っているのです。SLAは効果的な指導技術を言葉で説明し、フレームを与え、他の指導者も根拠と自信を持って自分なりに生徒にあった活動をさせるためには非常に有効です。もちろん万能な理論はないのですから、拠り所としても鵜呑みにせず、自分の頭で、臨機応変に目の前の生徒たちに最適なものを与えていく必要があります。SLAerだってそれは知っています。どんなリサーチでも限界があります。常にそれを言及し、より多くの実証を積み重ねていこうと努力しています。今回、優れた実践家の方とお会いできてそのようなことが現実的にも不可能ではないなと期待が持てました。こういう名前のワークショップがあって、多くの方が参加しているのですから、多くの方が興味を持っているということの証ですね。自分は今後、海外でトレーニングしたり、発表したりすることがメインになっていくと思いますが、指導教官のRoyがclassroom SLAのリサーチに大きな価値を認めている人なので、自分も視点はやはりclassroomだと思います。今はイマージョンとかいろいろなcontextも見て幅広く「現場」というものを知りたいと思います。日本でもまたこのような学会に参加して、現場の先生方と交流も続けていきたいと思います。