The Architecture of Open Source Applicationsを翻訳してみる

建築家はその生涯を通じて何千ものビルについて研究を重ねるが、大半のソフトウェア開発者はほんの一握りの大規模ソフトウェアしか知ることがない。しかも、その数少ないソフトウェアは自分たちが書いたものであることが多い。ソフトウェア開発者は歴史上の偉大なプログラムを振り返ることもないし、そういったプログラムの設計に関する熟練者の批評を読むこともない。その結果、先人の成功例を参考にすることもできずに同じ過ちを繰り返す。そんな状況をどうにかしたいと思って本書を書いた。

http://www.aosabook.org/en/intro.html

ビューティフルコード (THEORY/IN/PRACTICE)の編集者でもあるGreg Wilson氏らによる新作。さまざまなオープンソースソフトウェアについて「どういうアーキテクチャになっているのか」「なぜそうしたのか」などを関係者が解説する、というものです。どんなソフトウェアがとりあげられているのかはこちらでご確認を。ページ最下部には現在執筆中の新たな章の情報もあり、今後さらに追加していきたい内容についてはこちら*1にまとめられています。


先週末にTwitterに流れていたのを見てIntroductionを読んでみたところ、なかなかおもしろそう。英文がCC BY 3.0 Unportedで公開されており、翻訳者を募集しているということだったので、勢いで手をあげてみました。…と報告する前に id:yomoyomo さんに捕捉されていましたね ^^;


日本語訳も同じライセンスで公開する予定です。が、かなりの分量だし別の作業もかかえているので、ぜんぶ訳し終えるのはかなり先のことになると思います。ぼちぼち進めていきますが、もし「手伝ってやってもいいよ」という方がいらっしゃれば、協力していただけると助かります。

*1:あくまで「できたらいいな」レベルのリストらしいですが