た-くんの狂人日記

最近はほぼ読書日記

嘘発見器よ永遠なれ

嘘発見器よ永遠なれ

嘘発見器よ永遠なれ

wikipedia:嘘発見器そのものより、それを開発した人物:ジョン・ラーソンとレナード・キーラ―の伝記のような色合いが強く感じられた。
また、その開発には、第二次世界大戦や戦後の赤狩りなども影響を及ぼしてるらしい。
で、それからしばらくは眠っていたんだけど、wikipedia:アメリカ同時多発テロ事件でまた復活の兆しがあるようだ。
そもそも

嘘発見器は、数字を並べ立てることで科学の衣をまとっているにすぎない

そうだ。また、「いまも昔も、ポリグラフ嘘発見器)の罠にかかるのは無実の人間であり、悪人は動揺しないときが多い。」んだって。
朝日新聞の書評:http://book.asahi.com/reviews/reviewer/2011071703797.html
その他、はてなで見つかった書評:ケン・オールダー(青木創訳)『嘘発見器よ永遠なれ:「正義の機械」に取り憑かれた人々』早川書房、2008 - Cerebral secreta: 某科学史家の冒言録

この機械(嘘発見器)は、実際に罪を犯したかどうかを判定するのではなく罪を犯したと思っているかどうかを判定するものにすぎない。(「訳者あとがき」より、「日本版に寄せて」にも。)

だから、マスコミの報道や取り調べる人のやり方などに大きく影響を受けるらしい。