精神医療・診断の手引き―DSM-IIIはなぜ作られ、DSM-5はなぜ批判されたか
- 作者: 大野裕
- 出版社/メーカー: 金剛出版
- 発売日: 2014/09/09
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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著者のwikipedia:大野裕氏はDSM-4の作成実行チームの委員長であったwikipedia:アレン・フランセス氏のお弟子さんにあたる筋の人のようだ。
図書館にはフランセス氏による
- 作者: アレン・フランセス,大野裕,青木創
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2013/10/02
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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私たちは脳で考えると同時に、社会の影響も受けている。
だから
精神医療は、…自然科学であるだけではなく、社会科学でもある。
とのこと。
wikipedia:中村勘三郎 (18代目)氏の話もよく紹介されていた。
型があるから型破りができる。型がなければ形無しだ。
DSM-3が作られたからこそ、精神医学は医学の中に踏みとどまることができたんだが、マニュアルはバイブル的に使われると、弊害の方が大きくなるんだそうだ。だろうね。医学なんて本来人間を対象とする学問のはずなんだから(僕がかじった*2教育学も同じように思える)。
おっと、お昼休み終〜わり。という訳で、昼休み後に追記。
こことかで話している認知行動療法も、本で学ぶのは言わば自動車の運転を教習所の教室で座学するようなもので、自動車の運転が路上教習なしでは完成しないのと同様、この療法も実際に患者を前にして指導者に指導してもらわないことにはならないそうだ。んじゃ、ま、狂人のオラとしては来たる日*3に備えて座学に努めるしかないのだが。
あと、この辺のサイト:心の健康 |厚生労働省も紹介されてた。
*1:どの本に書いてあったか忘れたが、DSM-5については、wikipedia:アメリカ精神医学会が(金に困って)急いでリリースした、という側面も強いらしい。
*2:と言ったら、マジメな先生方には怒られるかな?
*3:その日が来るのかどうかは、知〜らない。