た-くんの狂人日記

最近はほぼ読書日記

死刑に直面する人たち

ドキュメント 死刑に直面する人たち――肉声から見た実態

ドキュメント 死刑に直面する人たち――肉声から見た実態

そーえばこんな話もあったから:http://www.asahi.com/articles/ASHDL33XRHDLUTIL00L.html新着本で見かけて手を出した。
一応、こんなことが言われてはいるけど:死刑制度をめぐる日本の議論:世論は8割が死刑容認 | nippon.com、この世論調査というのはクセモノで、調査の質問の表現を変えただけでも結果は変わってくるし、巻末にあったJulia Longbottom - GOV.UKさんのインタビューによると、

政治指導者や政治家には世論を導く義務がある

とのことだった。
また、加毛修弁護士によると、

民主主義の根源である「人間の尊厳を確保する」という理念には例外がない

とのこと。また、犯罪者や被害者の人権も大事だが、さらなる被害を防ぐためにはどうすべきか、という観点から考えるべきだろう、という意見には同意できる。なお、これはだから死刑を残すべきだ、ということにはならない。むしろ逆。死刑に関するQ&A : アムネスティ日本 AMNESTY
またこれも:『死刑でいいです』モンスターと呼ばれて - HONZ

「死刑でいいです」と考える人々には全く抑止力にならない。

こんな考えもあるし。日本における死の崇拝について
そうえば、刑法上は他人を殺していなくてもwikipedia:内乱罪wikipedia:外患罪で死刑の可能性はあるが、

現在まで適用例はない

とのこと。
まぁ

死刑肯定論 (ちくま新書)

死刑肯定論 (ちくま新書)

とか
死刑絶対肯定論: 無期懲役囚の主張 (新潮新書)

死刑絶対肯定論: 無期懲役囚の主張 (新潮新書)

は読んでないから、この件に関してはまだ断言はできないが、個人的な信条としては、こういう表現:
http://business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/20120420/231201/?rt=nocnt
の方に親近感を覚えるな。
あ、そうだ。無期懲役は事実上の終身刑と化してるそうだ。「無期懲役なら『15年くらい』で仮釈放になる」というのは誤り三十代ならともかく四十代でwikipedia:無期刑で収監されると、塀の中で人生を終える可能性が高い、とのこと。