小泉タエさん

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「届かなかった手紙」父小泉信三との日々  小泉タエ

 

母の本棚から持ってきたこの本を何度繰り返し読んだことだろう。

2月になって久しぶりに読んで嬉しかった。

読み終わると最初からもう一度読む。

小泉信三氏が多くの人に敬愛され慕われていたのは有名だが

家族にもこんなに慕われていたんですね。

「皆で笑った」「皆で喜んだ」「皆で話した」

と戦時中でありながら仲の良い明るい家族の話がたくさん出てくる。

 

つい先日「父親とは理不尽なものである。それに耐えて子供は成長する」

という話を読んだばかりでなるほど〜と納得したのだが

理不尽でない方がいいに決まってる。

 

タエさんの姉上の加代さんを映像で見た事がある。

銀髪でご高齢であったが驚くほどの美貌で生き生きと内側から楽しさが

溢れてくるようなお話しぶりであった。

タエさんも端正な美貌に加えてユーモアと暖かさがいっぱいの素敵な方に見える。

 

知的で暖かい家庭に育つことのなんと大事なことか。

 

     

わからないの

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わからないの。どうしたらいいの?

 

 

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トルソーを買ってしまった。

夜中にギクッとしないよう置き場所に気をつけて。

 

Eテレソーイングビーを見ていたらトルソーさえあれば

なんでも作れるような気がした。

トルソーがきた。でも実際は何もできない。

洋裁を習った事がなかった〜

 

私の代わりにドレスを着るスタイルのいい方として楽しむしかない。

 

好きだったこと

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わたしとチェロの写真はこれ1枚しかない。

チェロが大好きだった。毎日聴かずにはいられなかった。

でも習い始めてわかったのは

聴くのが好きなのであって自分で弾きたいのではないということ。

おまけに私は妊娠してお腹がどんどん大きくなった。

そのうち弾くと中から蹴られる!!

赤ちゃんはどんなに大迷惑だったことやら。

 

チェロは今 インテリアの一部となり静かな余生を送っている。

 

小説「挽歌」

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原田康子の小説「挽歌」を再読する。

主人公玲子の恋人である桂木の奥さんは美貌の人である。

洋装のイメージだが もし着物を着たらこういう感じになるかもしれない。

 

「挽歌」を初めて読んだのは大昔のことだ。

その時はすっかり魅了されておそらく玲子に自分を重ねて

一緒になって桂木に恋心を抱いていたかもしれないし

釧路は憧れの地になったような気もする。

しかし今回読んでしばらく呆然とした。

何も共感できなかった。

玲子は酷すぎる。桂木もさほど魅力的な人物には見えない。

夢見る私はもういない。

 

この小説が発表されたのは1955年だが「武蔵野夫人」の発表は1950年である。

わずか5年でこんなに男女の関係が違うものに描かれている。

「武蔵野夫人」の道子は夫に翻弄された結果死を選んだ。

「挽歌」の主人公玲子は周りの人々を翻弄し傷つける。

挙句 桂木夫人を自殺に追いやる。

 

こんなに女は強くなったのだ。

そしてこの5年の間に日本はとても豊かになった。

朝鮮特需があり、釧路には黒いダイヤと言われる石炭の炭鉱があった。

だから玲子はタフタのアフタヌーンドレスを父親に誂えてもらったり

桂木の駆るジープでホテルに行ったりする。

1955年の大方の人にとってどんなにか新鮮で豊かで

ロマンチックな世界に見えたことだろう。

だから大ベストセラーになった。

 

 

無謀な試み

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古い写真。

昔チェロを習っていた頃、この人形を作った。

人形よりチェロを作るのが難しくて、それがまた楽しくて夢中になった。

そして個展することになってチェロの人形が当然出る。

私は当時大好きだったチェリストの藤原真里さんに案内状を出した。

大ファンです。チェロを弾いてる人形を作りましたのでご覧ください、

みたいなことを書き添えた。

この大それた無謀な世間知らずの試みになんと

藤原真里さんのご母堂からお返事をいただいた。

しばらく海外にいるので伺えません。

盛会をお祈りします。

とご丁寧なお手紙だった。

駆け出しの未熟な人間にとってはとてもありがたいことだった。

 

小説 「武蔵野夫人」

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以前 「武蔵野夫人」を読んだ時手元にあったこの人が

主人公のイメージに近いかなと思った。

 

「武蔵野夫人」は復員した大岡昇平が小金井の富永次郎宅に逗留して執筆した。

戦後の話とは思えないほど封建的な夫が出てくる。

ごく近くに住む親戚の中での錯綜した恋愛模様が描かれていて

辟易させられるような感じがあるけど

死線を彷徨ってきた作者にはこんな登場人物達の葛藤は

平和の証なのだろう。

 

富永二郎邸跡地も含め物語の舞台となった小金井の[はけ]が

新しくできる道路のために破壊されるのが残念でならない。

大相撲

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趣味は読書とダンスと相撲観戦。
今日(19日)の大相撲は解説が間垣親方白鵬)ということで
4時に晩ご飯済ませて相撲観戦。
 
昨年は3横綱(白鵬 鶴竜 稀勢の里)
が解説に登場して実に良かった。
それぞれ素敵なのだ!
今日は2回目の間垣親方登場なのでワクワク。
力士のいいところを褒める。貶すことはしない。
優しく穏やかな語り口で研究熱心であったことが窺える緻密な説明にうっとりする。
昨年の7月までは嫌いだったんだけど、今は大好き。
 
デーモン閣下にも是非解説にお出まし願いたい。