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1998-03-25

スーパーマン

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 「ねぇ、スーパーマンになって」と当たり前のように君は言う。「そんなに簡単なことじゃないよ」と僕が断ろうとしても、「じゃあ、おいしいもの食べに連れてって」だって。そんなレベルなんだ。


 眠りたくない。
 目覚めたくない。
 働きたくない。
 セックスだってしたくない。


 わかるだろう? もう僕はスーパーマンなんて職業からは隠居して、平穏な毎日だけをきちんと味わって生きていきたいんだよ。今まで人の都合で出来なかったことにちゃんと時間を割いていきたいんだ。なのに君ときたら、夕飯の買い物ひとつするためだけに僕をあの恥ずかしいかっこに変身させて、ショッピングモールまでのタクシー代わりに使うのさ。


 年を取らないこの強靱な肉体を恨めしく思う。いつまで経っても僕はアメリカの好青年よろしく、すばらしく広い胸板や、理知的な青い目や、健康的な真っ白な歯を並べて、にっこり笑ってなきゃならない。そしてそれは今日の世界からしてみれば、チンドン屋とそう大差ないのだ。


「いい子でいるべきよ」
 助手のリリィは長い爪を磨きながら、白衣の裾からのぞく太股を悩ましげに組み替えてそう言う。
「愛とは時に暴力的なものだよ」
 博士は粉末のジュースを溶かしたように原色の泡立った試験管をルーペでのぞいている。僕は聞いた。
「私には普通に暮らしたいという、ごく当たり前の権利さえ許されないと言うことですか?」
「ううむ」と博士。返事の困っていると言うよりは、試験管に気を取られて僕の話なんか聞いていないと言った感じ。
「だってあなたスーパーマンでしょ?」
 とリリィ
「だけど、もう終わりにしたいんだ」
アメリカの象徴、ヒーローでしょ?」
「スポーンとか、エックスメン達だっているじゃないですか」
 ううむ、と博士。やっぱり聞いてない素振り。
「もう2001年ですよ? 引退したいんですよ。若い世代にまかせておきたいんだ」
「みんなが望んでいることに応えないって言うのは、なかなか難しい事よ。それをすることでしか、あなたはそこにいることを望まれてないかもしれないわよ?」

 机にバン!と手を置いた。
「そんなの人権侵害じゃないですか」
 スチールの事務机は床をぶち破り、5階下のシャンデリアを威勢よくたたき落として止まった。
「おいおい。修理代はちゃんと置いていってくれよ?」
 目もくれずに博士は言う。
「また大家にあやまんなくちゃんなんないわ。クラーク、あなたの言いたいこともちょっとはわかるけど、私たちの生活を壊す権利はないわ。ここに住んでいられなくなったら、あなたちゃんと面倒見てくれるの?」
 あきれた顔で爪を磨き続けるリリィ。穴からは何人もの住人が重なるようにこちらを見上げている。僕は黙って首を振る。もう何年もこんな感じなのだ。




「ただいま」
 疲れた顔で家路に就く。ほんとは疲れなんてものを知らないので、言い方によっては演技とも言える。
「お帰りなさい。机の上にファックス置いておいたから」
 テレビから目を離さずに、彼女は キャラメルシロップ掛けポップコーンを頬張っている。品のない番組を見てげらげら笑っている。運動をしないので最近見る見るうちに太り始めてきた。僕が運動をしないのは「普通の生活」を手に入れるためであって、怠けることがこの体にとってどれくらい難しいことかわかってもらえない。何日ものを食べなくても、何日鎖で縛られていようとも、何日海に沈められようとも、僕は全然参らない。今だって毎食後に筋弛緩剤をひと瓶ずつ飲んでいるけど、あんなの気休めにもならない。一昨日だって昼飯後に起こったインドの豪華客船の沈没寸前の事故を結局片腕で持ち直したのだから、ブルース・リーに蚊が刺すより意味がない。


 ファックスには世界各地から寄せられた様々な種類の「ヘルプ!」が記されている。「原子力発電所が暴走して、今にも放射能をばらまいてしまいそうだ」「大きな山火事で、保護動物が逃げ場を失っている」とか「ロシアの最新型戦闘機ハイジャックされた」とか、そういったものだ。中には「トイレが水曜日になるといつも詰まって困る」とか「嫁が寝たきりの私(姑)にやさしくしてくれない」とかまで混じっている。規模に関わらず、ただの便利屋以上の仕事は何もないとも言えた。そして彼らは僕が急いで飛んでいったところで、雑誌の懸賞フットボールの観戦チケットが当たったくらいにしか思わない。せいぜい涙を流して何度もお礼を言うくらいのものだ。次の日にはけろりと全てを忘れてしまう。いつもの自分の、いつもの生活に戻ってゆく。恩を着ろと言っているのではない。その「ヘルプ!」がどうして起こったのか、その原因を突き止め、もう二度と起こらないように回避しようと思う人は一人だっていないのだ。そして僕の机には毎日ファックスの用紙がマッキンリーより高く積み上げられる事になる。繰り返しだ。


「行かないの?」
 居間の方から彼女の声がする。
「ああ、行かない」
 分厚いファックスを丸め、ごみ箱に放り込んで僕は言う。
「行きなさいよ。あなたがすねてたら、世界は必要のない悲しみでいっぱいになっちゃうわよ?」
 僕はごみ箱からあふれ出しているファックスを恨めしそうに眺めて、その言葉を反芻した。
「例え僕がそうすることで、毎日大事な何かをすり減らしていてもかい?」
 感情を抑えながら僕は言った。
「あなたがストレスで醜く禿げてしまったとしても、たくさんの人の命には代えられないわ。そして私はそんなあなたを愛しているの」
 結局毎日この繰り返しなのだ。仕方なくクローゼットを開け、例のユニフォームを出す。ため息はついたが、彼女の言うことに間違いはなかった。真っ赤なブーツに足を入れ、黄色いベルトを締めて、マントを肩で止めてゆくと奥から彼女が現れた。
「あなたのこと、私ほこりに思っているわ」
 僕は微笑み、彼女の背伸びしたキスに低く合わせた。彼女のキスはキャラメルシロップの味がした
「愛してる」
「僕もさ」
 そうして飛び立とうとする僕に彼女を呼び止めた。
「行く前にこれよろしくね」
 生ゴミの袋を手渡された。そっか、明日はゴミの日だ。

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1998-03-18

インディアン・サマー

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 大好きだった人の気持ちを抱えて夜更けの家を出た。街の明かりが朝焼けを映す川の向こうに遠くに小さく瞬いていて、たくさんの巨大な虫の目がこっちを眺めている気になった。19までは家出だけど、20を過ぎたら失踪になるんだという誰かの言葉。あたしはまだ失踪まで5年も年を取らなきゃならない。


 煙草に火を点ける。青く透明で、端の方だけを桃色に染めた新しい朝の空に吸い込まれてゆく煙りの渦。洗ったままの髪がワンピースのあいた背中の上を踊っている。


「もう、こんなのいいかげんによそう。おかしくなる」


 リフレインするあなたの声。


「何よ、おかしくなればいいじゃない」
「お前のこと、オレ好きだったよ」
「言葉なんて何も伝えないって言ってた」
「でももう昔のことだ」
「言葉なんていつも邪魔だって言ってたのに」


 コートの前を閉じる。腫れ上がった唇の端の傷。もうあれだけの恋が訪れることはないだろう。たとえ訪れたとしても、それは全部まやかしだと思いたい。そうじゃないと今抱きしめているこの気持ちが、すれて汚れていつかバラバラになってしまう。この思い出さえあればもう死ねるとか、そんな貧乏くさい気持ちならあたしは興味ない。欲しいものは入れ墨やピアスや出産のような、誰にも属さないあたしだけのリアル。


 海沿いの電車に乗る。向かいに座っている髪の赤いニキビ面のカップル。俺達昨日1発やりましたという満足顔で寄り添っていた。窓の外はセーラー服とガクランの高校生の群れがカラスみたいにホームいっぱいにあふれている。その動きを見ていた男の方がつぶやいた。


「なぁ」
「‥ん」
「あの学生達は俺達が宇宙飛行士だということを知らないな」


 女も眠そうな目でうなずく。男の腕を抱き直す。


地球の醜い青さも知らないんだ」


 海に着くと、昨日まで私を閉じこめていた白い壁の小さな部屋が、壊れて無限に広がってゆくような気持ちになった。海はいつもやさしい。言葉のない部屋、色のない部屋、時間のない部屋。その部屋で私は94の朝と夜を迎えた。学年指導の先生も来たし、自己啓発セラピーの講師も来たし、占師も来たし、田舎のおばあちゃんまで来て、私を部屋から出そうとした。でも私はその部屋から出なかった。本当に空っぽな状態は、どこにもたどり着かないのだと言うことに自分でちゃんと気づくのに、それだけの時間がどうしても必要だった。


 ペパーミントグリーンの付け爪、ラヴボートの黒いワンピースターコイズの入った小さなネックレス。いくつかの指輪。そんな些細なものに支えられて、あたしはあたしを保つことができる。あたしがあたしでいつづけることができる。


「こうしているの、好き?」
「ん? 寝てなかったのか‥」
「ね、あたしとこうしているの、好き?」
「あぁ」
「どんな風に」
「‥どんな風? どう説明すればいい」
「冬の暖かい日みたいに好きとか、言って欲しい」
「言葉は信じないんじゃないのか」
「愛しているって言葉を信じないの」
「どうして」
「わからないもん」
「愛が?」
「好きとは違うんでしょう?」
「そうだな。ペプシとコークぐらい違うかな」
「わからない人にはわからないね」
「そう、わからなくても困らない」
「あたし達は?」
「わからなくていい方さ」


 天窓を開けて、裸足で屋上に上がる。私だけの空。逆さまの海。コンクリートの冷たさは、波が爪先を抜けてゆくときの感触に似て、脊髄に快感物質のようなものが走り抜けるのがわかる。プールサイドに座って足をばしゃばしゃ遊ばせるみたいにして、屋上の縁に腰掛ける。ビル風が幾千もの悲しみを巻き上げて、空へと落ちてゆく。エクステンションに染みついた煙草の匂い。あたしの体を裂いたら、ちゃんと赤い血が出るのかよくわからない。


「砂糖でできた友達が僕に言うんだ」
「砂糖?」
「そう、全身が砂糖でできてる友達」
「何それ」
「そいつが一緒に海に行こうって聞かないんだよ」
「溶けちゃうよ」
「うん、だから僕は行きたくなかった。夏の暑い日も、涼しい部屋の中でじっとしていれば、ずっと一緒にいられるもんだと思ってた。でも聞かないんだ」
「行くの?」
「行った。波にもまれてどんどん体が崩れて、小さくなっていったけど、すごくいい顔で笑ってんの」
「何それ悲しい。泣いた?」
「泣いた。最後までその手を離さなかった。でも手の中で溶けて粒になって消えた」
「何て言ってたの」
「私は消えたりなんかしない。潮の中じゃわからないかも知れないけど、ここは全部私って。言葉じゃなかったかも知れないけど、僕にはそう聞こえた。私はここにいる。ここが私だって。日が沈んでからも、僕はがぶがぶその水を飲んだ。少しは彼女が感じられるかと思って。少しだけでも甘かったらそれが彼女なんじゃないかと思って」
「うん」
「でも腹が膨れて、顔がかゆくなっただけだった」
「‥ほんとう?」
「信じなくたっていいよ」
「信じる」
「ここにいると思う?」
「思う」
「‥全部嘘だよ」


 7月、初めて出会った公園の場所には、小さなビルが建っている。きらめく噴水も木漏れ日も、子供達の声も今はない。終わらないあの夏。季節はまた新しい冬を迎える。冬のよく晴れた日のようなあなたの笑顔。生ぬるいアスファルトの上で街の夜明けをもう一度見たい。あなたの肩に頭を乗せて、新しい朝の始まりを共に感じていたい。あたしは煙草に火を点けた。マッチで点けた小さな炎は、微かに夏の花火の匂いがした。

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1998-03-09

仲良し

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 ぐしょ濡れになって帰ってきた僕は玄関でタオルをもらいながら、奥で笑っている君の姿に目をやった。先にやっててくれよと言ったのは僕の方だったけど、君はもう完全に酔っていた。艶っぽい目つきになって、勇二の首にべったりと両腕を絡ませていた。そして耳にそっと口づけたりしていた。それはけして特別なキスじゃなかった。でもそのキスは僕をとても悲しい気持ちにさせた。




「はい、もう一枚」
 自慢のアンティークカメラが寒空の下で大げさな瞬きをする。どこまでも透き通って高い空。白くひこうき雲が伸びてゆく。丘の上の君は居心地が悪そうな笑顔でフレームの端っこに収まった。
「ねぇ!」
「んー?」
「そんな写真、撮ってどうするの?」
「引き延ばして天井に張ろうかと思って」
「冗談!」
「小さく切って定期入れにも入れるよ」
「どこへでも一緒って?」
「いつでもね」
「本気?」
「ははは、すごく本気」
「ふーん」
「いやかい?」
「いやよ」
「どこが?」
「本物がかわいそうじゃない」




 ビールが切れてふたりでそばの酒屋まで買い出しに行った。傘を拡げようとする僕に、酔っぱらった君は「走ろ」とはだけたコートのままで僕の手を取った。いつもの彼女からはしない煙草の匂いがした。


 確かに僕らはクラスでも「仲良し」と呼ばれた二人だったけど、君にとってはたくさんの友達のうちのひとりでしかなかった。でもそんなのどうでもよかった。僕といるとき、君はいつもよりちょっと幼く見えたから。


「たのしそうだね」
「うん、お酒のむとなんでもよくなっちゃうの」
「楽になる?」
「うん、いろんなことが全部同じくらい大事に思えてくる」




「まだ気にしているの?」
 髪を耳にかけながら、僕の目を見た。
「何を?」
「こないだのこと」
「こないだ?」
「家に行ったときの」
「あ、あぁ。全然忘れてたよ」
「じゃあ、もっといい顔してよ」
「つまらなそうかい」
「さみしそう。さみしいの?」
「‥すこし、かな」
「私がんばっている方なんだけどな、かなり」
「‥知ってる」
「うまくいかないのかな」
「どうだろう」
 丘の上に並んで座り、僕は溜息をついた。彼女は不満そうな顔で僕のカメラを取り、いじくり回していた。
「撮ってあげよっか」
「いい」
「撮りたいの、撮らせてよ」
「いいって」
 頬を膨らませて、ぶーっと言った。僕はすっかり機嫌を損ねてしまった。全然忘れられてなんかいないのだ。




 お酒がすっかりなくなってしまうと彼女は僕の腕の中で眠った。狭い部屋の中で何本もの足が交錯していて、それはちょっとしたパズルのようだった。アルコール混じりではあったけど、それは完全に天使の寝顔だと思った。僕は腕のしびれも忘れて、青い影の射したその顔を眺めていた。


 やがて寒さで目が覚めると、腕の中に天使はいなかった。トイレにでも行ったのだろうと思い、僕はまた目を閉じた。でも台所の方から低く声が聞こえてきた。ひとりは勇二の声だった。何かを吐き出すような、苦しそうな声。ずいぶん飲んでいたから、戻してしまったんだろうと思った。でもそれと重なるように聞こえる声は何? そう思った瞬間に僕は目が覚めてしまった。それは彼女の、声だった。僕がまだ聞いたことのない、特別な声。女の子がすべてを許した特別な男の子にしか聞かせない声。


 気が狂いそうになった。耳をふさいだ。頭の中が熱くなって、目玉の裏側で火花が散った。僕の心臓は飛び出しそうに高鳴り、このまま気を失って、溶けて消えてしまいたいくらいだった。


 どれくらい長い時間が過ぎただろう。こたつに潜ったままの僕の隣に、さっきと同じように君は潜り込んできた。僕は眠った振りをしていたけど、そんなこと無意味だった。君は勇二の匂いをさせたまま、僕に背中を向けて朝までの短い時間を眠り始めた。夢じゃなかったんだ、と僕は爆発しそうな気持ちになった。




「私、勇二なんか好きじゃないよ」
 僕は黙って、空を見上げた。
「もっとわかって欲しい人がいるんだもん」
 彼女は立ち上がり、カメラをうつむく僕に向かって構えた。
「写真の私は好き?」
「‥うん」
「悲しいことしないから?」
「かもね」
「永遠だから?」
「かもね」
「私は写真に写ってない部分も、ちゃんと好きになって欲しい」
 カメラを僕に手渡した。
「でも、まだ無理だって言うなら、ちゃんと撮って」
 そう言って、君は赤いワンピースのジッパーを下ろして、裸になってしまった。
「早く撮ってよ」
 僕は立ち上がり彼女をフレームの中に収めた。涙が頬を伝っていた。僕は涙が見えないように、頬の下で切り取った。何枚も何枚もシャッターを切り続けた。
「また撮ってくれる?」
 とワンピースを着ながら彼女は言った。
「泣かない?」
 僕は流れる涙を拭ってやりながら、言った。
「泣かないよ」
 それを聞いて僕は微笑んだ。抱きしめたい気持ちを抑えて、さよならと言った。


 その写真は今、どこにもない。フィルムなんか最初っから入ってはいなかったのだ。彼女は僕の中でだけ永遠の空気をまとい、フレームの中に収まっている。半分の顔の君の写真はどれも、不思議と笑って見えた。

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